広島県尾道市、三原市
鳴滝山・鉢ケ峰
(429.7m)・・・・・(402.0m)


瀬戸内海を一望できる素晴らしいスカイラインの展望の山

縦走路から鳴滝山展望(左端三角点・二つ目展望台) 縦走路から鉢ケ峰展望(左端山頂)



このところ山に登る機会が減ってしまったが、久しぶりに山らしい山登りである。
天気予報とは裏腹にまずまずの空模様ではあるが、一気に寒波が押し寄せて寒い一日となりそうだ。
今日は尾道市の鳴滝山から三原市の鉢ケ峰に縦走して糸崎駅に下る。鳴滝山登山口まではJR尾道駅から尾道市営バスを利用のロングコースである。

〔鳴滝山登山口から山頂展望台へ〕
登山口でバスを降りるとすぐ目の前に鳴滝山がそびえている。山火事で赤茶けた山肌が痛々しい。
さっそく市街地を通って尾道バイパスのガード下を潜り抜けると登山道の案内板があり左に道をとる。住宅地のなかの狭い道をひたすら山に向けて緩やかに上って行くと、周りがみかん畑に変り民家を抜ける。案内板はところどころにあるので、まず迷うことはないだろう。

みかん畑を過ぎるとまわりは雑木に変り、下からの別の道と合流したところに斎場跡がある。舗装された道はそのまま奥にのびて、左前方の山火事で露出した岩肌の見えるピーク、鳴滝城跡が望めるようになる。

斜面に沿って続く道の行く手には、なんと集落があるではないか。急斜面の狭い土地に建てられた家と小さな畑を、今もここに暮らす人たちがつくっているようだ。狭い急坂の道を登っていくと、今では珍しい危険を知らせる半鐘が未だ残っている。昔は結構な集落であったのだろう。

ここを過ぎると山頂に続く広い車道を横切り、案内標識に従って、すぐに右の小道にはいる。
常緑樹の樹林に入るとすぐに右手にお寺と神社がある。これが鳴滝城二代目城主宮地広義が(1328年)建立した西光寺跡と熊野神社で鳴滝城の守り神としてその時代(1423年)に建立された由緒あるお寺と神社のようだ。

さらに進むと樹林が開け急な階段を登ると再び車道に出る。八注池はすぐ目の前だ。車道はここで終わり立派な駐車場がある。この池は灌がい用につくられたものだがほとんど山頂なのに結構な水の量である。
池の周囲は公園化され、遊歩道の整備も図られている。鳴滝山の山頂三角点(鳴滝山)はここから東北に少し入ったところにあるが、ここまで訪れる人はほとんどいないようだ。

われわれも三角点はパスし池の周遊道路を巻いて展望台に向かう。鉢ケ峰分岐を過ぎると、すぐに白い展望台がある。
南側180度の展望が開けており、瀬戸内海の島々から四国まで一望できる素晴らしい眺めで、しばらくこの景色を堪能する。


出発点R2の鳴滝山登山口バス停から鳴滝山が望める 町中を北に・・・
尾道バイパスのガードを潜り左に 案内板に従って道なりに北に進むとみかん畑の中を行く
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みかん畑が終わると下からの道と合流し斎場跡を通過 左に山火事のあったピークに鳴滝城跡が望める
どこまでも続く舗装道 なんと急斜面に集落現れビックリ
懐かしい半鐘が当時の名残りを 立派な車道に出て
すぐに右の小道を登る 鳴滝山城の守神として鎮座されたという熊野神社と西光寺跡
急坂を登ると車道に出て 鳴滝山の八注池に着く
鳴滝展望台東側展望(尾道市街・田島・百島・向島・尾道水道など)
鳴滝展望台東側展望(向島・岩子島・因島大橋・佐木島・生き地口島・高根島、手前尾道市街など)


〔鳴滝山から鉢ケ峰への縦走〕
空模様も怪しくなってきた。展望を満喫したので鉢ケ峰への縦走路に向かう。
鉢ケ峰分岐まで戻り、案内板にしたがって南西に延びた尾根道にはいる。
いったん樹林のなかを下って登り返すと最初のピークに到着。ここには四等三角点(本鳴滝)がある。等級記載もなくただの三角点・基準点となっていたので、ちょっと戸惑ったが帰って調べて見るとこんな三角点もあるのだ。

ここからの眺望も展望台に劣らず素晴らしい。先ほどは見えなかった鉢ケ峰から大平山への稜線もここからは一望できるが、瀬戸内側の眺めは十分満喫したので先きを急ぐ。
再び雑木林のなかの道を下り、次のピークへ登る。ここも展望はあるもののそれほどでもない。

ピークから少し進むと登山道の周りの林床がきれいに刈られて周囲が明るくなって開けているところに出る。鉢ケ峰が大きく迫って見え、瀬戸内海も木間からまた違った眺めである。
ここから稜線は西側に向きを変えて急な斜面を一気に下るようになるので足元注意。急坂は階段状になっており、ご親切にもロープもつけられている。

約100mばかり一気に下って小ピークをトラバースすると鉢ケ峰の山域にはいり、稜線の北東側斜面に回り込んで今度はジグザグに登っていく。ほとんど樹林の中だが、展望と言えば時々開けたところから北や東側の景色がちょっと見える程度。

道が真っ直ぐになってしばらく樹林内の道を進むと、右に大平山への分岐がある。この辺りにくるとこれまでなかったシロダモやヤブムラサキ、ダンコウバイ等の木が多く見られるうになり鳴滝山とは植生も少し異なってきた。
このところの異常気象のあおりか、登山道沿いでヤマツツジやシハイスミレなども花をつけてお出迎え。

小ピークを二つ越えると再び大平山への道が右側に分岐している。
そして少し登ると送電鉄塔があり、ここからは瀬戸内海側の展望とともに鳴滝山の眺めが素晴らしい。欲をいえば送電線がちょっと邪魔だが、このおかげでこの視界が開けていると思えば仕方ない。
こうやって見ると鳴滝山展望台が遥か遠くに見え、いくつものピークを越えていつの間にかこんなに歩いたのかと感じる。

登山道の周りが常緑樹の多い樹林からアベマキなどの明るい広葉落葉樹林に入ると鉢ケ峰山頂も近い。
少し道が急になったと思ったら山頂尾根に出る。左に行くと観音寺奥の院から赤石バス停へ、右はすぐ山頂である。

鉢ケ峰山頂からの瀬戸内側のパノラマもなかなかのもので箱庭を見ているようだ。しかし、暗雲が垂れ込めて少し暗くなってきたのでいまひとつ冴えないが、西は三原の市街地まで望むことができた。晴れているとさぞかし素晴らしいことだろう。


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展望台から少し戻って尾根道(左)に道をとる ピークを見ながら縦走路を南西に進む
最初のピーク。四等三角点が端の方にちょこんと立っている ここから見た鳴滝山はあまり山らしくない
三角点ピークから鉢ケ峰(左)・大平山(右)展望
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二つ目のピーク コシダの茂る尾根道
伐採された切り開き 段々の急坂を下る
下り尾根道からは鉢ケ峰がどっかりと(左端鉢ケ峰山頂、左奥大平山)
鉢ケ峰斜面雑木林に残る紅葉 落葉に埋まる縦走路
北側斜面のトラバース道から北側の山々展望も
下部の大平山分岐(右) 小ピークを二つ越えると・・・
再び上部の大平山分岐(右) 送電鉄塔に到着
送電鉄塔からの鳴滝山・向島方面展望(左から鳴滝山三角点・展望台・第1・第2・第3ピーク、尾道市街、尾道水道、向島など)
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明るい雑木林を過ぎると山頂は近い 山頂尾根に到着
鉢ケ峰山頂三角点
鉢ケ峰山頂南東側展望(右側から因島大橋・因島・細島・佐木島・小佐木島、後ろに生口島など)
鉢ケ峰山頂南西側展望(佐木島・小佐木島、後ろに生口島、竜王山・筆影山、三原市街など)


〔鉢ケ峰山頂から糸崎駅に下山〕
のんびりしていると、冷たい風が強くなり空から雨もポツリポツリと落ちてきた。
先を急ぐことにして早々に下山開始。下山ルートは、西側の尾根を下ってNTT中継所跡のある御山公園を経由、JR糸崎駅へ向かう。
雑木林のなかを一気に下り、着いたところが御山公園。ここから車道が糸崎の市街地に向けて下っている。
車の騒音が耳に入り始めると住宅地となり、なだらかなアップダウンを繰り返し国道2号腺に出るとJR糸崎駅は目前。
ロングコースではあったが低山なのでそれほど厳しいところもなく無事糸崎駅に到着した。

今日の山は、山登りという観点から見ると、鳴滝山だけだと登山口バス停から山頂八注池まではほとんど舗装された道を歩くことになるので残念ながら登山の山ではない。やはり、鉢ケ峰と組み合わせて登るところに、この山に登る意味があるように思った。


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雑木林の下山道 下山道から白波のたつ瀬戸内海を見ながら
NTT中継所跡横にある御山公園の取り付に下山 中継所跡からは舗装道路を下って市街地に
舗装道路の下りからの三原市街展望 国道2号腺に出て糸崎駅に向かう




 [ルート&タイム]

 鳴滝山登山バス停(5m)
  ↓0:50
 林道(260m)
  ↓0:08
 熊野神社(290m)
  ↓0:08
 鳴滝山八注池(360m)
  ↓0:14

 鳴滝山展望台(390m)
  ↓0:02
 鉢ケ峰分岐(390m)
  ↓1:12
 大平山分岐(350m)
  ↓0:28
 大平山分岐(400m)
  ↓0:01
 送電鉄塔(405m)
  ↓0:52

 鉢ケ峰山頂(429.7m)
  ↓0:45
 NTT送信所跡取付(150m)
  ↓0:45
 JR糸崎駅(5m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 


今時のと木の
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ホトケノザ ノゲシ
シハイスミレ ヤマツツジ
ナツハゼ サネカズラ
ソヨゴ テイカカズラ
ガマズミ マユミ
シロダモ シロダモ
ナナメノキ オケラ花穂跡


2006.12.17