広島県庄原市西城町
牛曳山・伊良谷山・毛無山
 (1,144m)   (1,148.9m)    (1,143.7m)


どこまでも続く美しいミヤマヨメナロードを楽しむには最高の山

毛無山から伊良谷山・牛曳山の展望



植物も端境期のこの時期にこの三山に登ったことがなかったのと、最近登った人から素晴らしいミヤマヨメナの群落が見られるとの情報を聞き、たまたま暇が取れたので行ってみることとした。

広島出発は9時も過ぎてしまい山に登るにはちと遅れをとってしまったが一人なのでまあいいか、ということでそさくさと家を出る。

[登山口から牛曳山へ]
牛曳山登山口を出発したのはすでに11時過ぎ。さっそく林道の柵をくぐって奥に進む。
春の新緑も終わりすでに夏の気配を感じ暑さもなかなか厳しい。すぐに林道は左に曲がり、整備された細い登山道が別れて真っ直ぐ分岐しているのでこちらに道をとる。

まわりには戦後植裁されたシラカバ林が広がっており春や秋にはなかなか美しいところである。
シラカバ林のなかをジグザクに登っていくと左に憩いの森への道が分かれているがそのまま道なりに登って行く。杉の植林に変わる。道を外れてうろちょろしながら歩いているとあまり形は良くないが今年初のササユリが歓迎。
やがてブナの混じった落葉広葉樹林を進むと沢沿いの道に出て左岸に渡る。

森林浴満点のなか水の流れる音と鳥のさえずりだけが聞こえる素敵な雰囲気の世界である。目的のミヤマヨメナも少しづつ顔を見せるようになる。
一旦沢沿いから高く巻いてそのまま谷を詰めると牛曳の滝が前方に目に入る。
途中ツクシガシワの群落があるはずだが花はと思い覗いてみるとちょうどビンゴ。ただ足場の悪い急斜面を登らないと写真も撮れないのでガンバッテどうにかカメラにおさめる。

沢が二分し左沢にも小さな滝が見られ道は左にターンしながら右沢の本滝の左側につけられた道を登って滝上に出る。
直ぐに沢を右岸に渡って沢から離れ、牛曳山南斜面の樹林を大きく右に左に曲がりながらトラバース気味に登る。
この辺りから期待のミヤマヨメナロードが続いている。登山道沿いにはミヤマヨメナ大群落が続き切れたと思ったら再び群落が続くのだからまさにミヤマヨメナの花園だ。

支尾根を登るようになると道はほとんど直線的に山頂に向けて歩き前方が開けたと思ったら尾根道との三叉路に出る。

牛曳山頂には三角点もなくどこが山頂なのか雑木に覆われておりよく分からない。
三叉路を少し東に行くと北東から南東にかけての展望が素晴らしい。
左前方には道後山・猫山から右に目を転じ福田頭・竜王山・立烏帽子山などが一望できる。


牛曳山登山口(案内標識あり) 直ぐに林道から左のシラカバ林の登山道に
シラカバ林の途中から憩の森への道が分岐 ここからは烏帽子山の展望が
やがて広葉落葉樹林に入る 沢の右岸を登るようになり
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沢を左岸に渡る 谷の左岸の道が続く(滝横から)
二股の右沢の牛曳の滝 二股の左沢には小滝も
本命のミヤマヨメナロードの始まり 所々樹林帯のなかを
これだけ群生していると美しく、感激!
支尾根になってもまだ続く 登りきった所が牛曳山の尾根道(山頂は樹林のなか)
牛曳山からの東北東〜東側展望(左から道後山・猫山・白滝山など)
牛曳山からの東〜東南東側展望(福田頭・竜王山・立烏帽子山など)


[牛曳山から伊良谷山へ]
日陰がないので早々に伊良谷山に向けて出発する。
下り始めると伊良谷山・毛無山・烏帽子山などの展望パノラマが広がるが直ぐに樹林にはいる。緩やかな下りの尾根道となりミヤマヨメナもこの尾根にも群落がある。
この辺りは一度伐採された二次林ではあるが既に年月もたって木の大きくなって歩いていても心地よい。

牛曳山と伊良谷山のコルには憩の森からの登山道が分岐しているが、ここはそのまま真っ直ぐに尾根を登って行く。
しばらくすると周りの木々も低くなって空が開けてくるので振り返ってみると牛曳山の全容がが背後に見られる。

直ぐに三角点のある伊良谷山頂に到着する。ちょっとした広場の真ん中に立派な山頂の標識がたっている。
ここからの眺めは牛曳山方面はまずまずだが反対の毛無山方面はあまり良いとは言えないが一応毛無山と烏帽子山はどうにか望むことができる。


伊良谷山に少し進むんだ西側の展望(左から立烏帽子山・御陵・烏帽子山・毛無山・伊良谷山)
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ここでもミヤマヨメナが群生 憩の森への分岐(左憩の森、真っ直ぐ伊良谷山)
伊良谷山山頂
山頂東側から牛曳山展望 山頂西側から烏帽子山・毛無山展望


[伊良谷山から毛無山へ]
次に目指すは毛無山。
時間も遅くなってきたので早々に下山することとし、樹林のなかに入って緩やかな坂道を下る。この辺りまで来るとミヤマヨメナロードも終わり所々でポツリポツリと白い花が見られる程度だ。

のどかな樹林の中のハイキング気分で結構楽しい。
小ピークを越えて少し登ると毛無山山頂到着。すでに人影はなく広い山頂を独り占めだ。

少し霞がかかって遠くが見え難くなったがそれでもここからの伊良谷山・牛曳山の稜線は美しい。
反対の西側には烏帽子山から池の段・立烏帽子山が覆い被さるように横たわって見える。そしてその右側遠くには猿政山がどっかりと顔を見せていた。


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長い緩やかな坂の尾根道 毛無山山頂、すでに人影無し
山頂東側展望(伊良谷山・牛曳山)
山頂西側展望(立烏帽子山・池の段・御陵・烏帽子山)


[毛無山から北の原経由牛曳登山口へ]
休む間もそこそこに早々に北の原の憩の森に向けて歩き慣れたいつものコースを下る。
植物の花も端境期の筋書きどおり見るべきものもなく足早にどんどん下っていく。

あと少しで憩の森と言うところで水源をとっいる水槽の辺りはどのようになっているのか見てみようとすけべ根性をだしたのがいらぬ時間を取ってしまった。
下山道から水源への林道に道をとって周りを散策したのはよいがそのまま林道を下ったので大回りをしてしまつた。

やっとこさ、憩の森売店横に下り舗装道路を車を置いている牛曳山登山口まで歩く。

天気もまあまあ、花はミヤマヨメナ以外はいまいちであったものの久しぶりに気持ちの良い山歩きができ満足して帰る。


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憩の森への下山道 出雲峠分岐(左出雲峠、真っ直ぐ毛無山、手前憩の森)
憩の森への下山道 林道沿いの伊良谷山登山口




 [ルート&タイム]

 牛曳山登山口(770m)
   ↓0:15
 憩いの森分岐(785m)
   ↓0:35
 牛曳山の滝(940m)
   ↓0:45
 牛曳尾根三叉路(1140m)
   ↓0:20
 憩いの森分岐(1095m)
   ↓0:10
 伊良谷山頂(1148.9m)
   ↓0:50
 毛無山頂(1143.7m)
   ↓0:20
 出雲峠分岐(1025m)
   ↓0:20
 林道分岐(865m)
   ↓
0:15
 憩いの森(805m)
   ↓
 牛曳山登山口(770m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 



この山のたち
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ミヤコグサ ササユリ
ミズタビラコ ギンリョウソウ
ツクシガシワ
マルバフユイチゴ ツクバネソウ
ハナニガナ ミヤマヨメナ
ササバギンラン ネバリノギラン
ナルコユリ オオナルコユリ
マイズルソウ マムシグサ
ヒメハギ イワカガミ
ミヤマヨメナロード
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タニウツギ トサシモツケ(植裁か野生化か?)
コアジサイ ヤマツツジ
ヤマヤナギ ハナヒリノキ
コマユミ スノキ
キバナツクバネウツギ コツクバネウツギ
ナツハゼ ミヤマガマズミ
ヤマボウシ アカモノ
アキグミ ツルアジサイ
ソヨゴ タンナサワフタギ


2006. 6.18