広島県呉市仁方 大懸山 (417.4m)・・・・

長い間ルートが分からなかったヤブ山だが展望の素晴らしい岩の多い山

大歳神社からの大懸山展望



この山は以前から登って見たい山であったが数年前まで取り付き地点やルートもさっぱり分からず果たせなかった。色々な人が挑戦して最近歩けるルートが判明したのでこの山を今年の登り初めとして歩いて見た。

まずは国道から展望岩へ
国道185線の呉市仁方大歳町の「大歳町」バス停から少し東にすすむとやっと車がどうにか通れるほどの小道を北に向かう。昔からの集落の間を道なりに登っていくと大歳神社に着く。この地の氏神さんなのだろう。神社横の坂道からはこれから登る大懸山が前方にそそり立って見える。

神社の左側の道を登ると広町からの昔の道に合流しここを右に道をとる。
民家の間の狭い平坦な道を東に進み両側が墓地の間を過ぎるととミカン畑が広がってたくさんの黄色の実が目にはいる。
やがてこの道も行き止まりとなって終わるが、その手前の右手に細い道が続いているのでこちらに曲がる。
人一人通れるくらいの道は斜面に沿って続いており右下のミカン畑が無くなると竹林から雑木の山道に変わり前方の尾根に向けて登る。
すぐに送電線保守道が左に折れているのでこちらに向かう。雑木の中を少し登ると周りが広がって送電鉄塔に着く。

明確な道はここまで。
鉄塔の左端のヤブに踏み跡らしきものがあるのでここから突入して雑木で囲まれたなかを尾根に登って行く。木の枝を払いながらの前進なので夏場だとちょっと歩き難い。
尾根は雑木で覆われているがよく見ると先人の薄い踏み跡とテープがありこれをたよりに登って行く。サルトリイバラが多くこれを除けながらの前進である。
さすがあまり登られていない山だけあってところどころで踏み跡も消えるが尾根の上を外さないよう登る。夏場だと木々の葉で覆われてテープも見えず周りの様子もよく分からなくなるのでちょっと難しそうだ。
樹林のなかなので周りの眺めは全くなく尾根も広くなったり狭くなったり右に左に曲がりルートを探しながら登って行く。

大きな岩が周りに多くなってくると前方を大岩が行く手をふさぐので左を巻いて岩の上に出る。
ここで南側の瀬戸内海の展望が広がっているのを見ることができる。さらに少し登るともっと大きな岩に突き当たるのでここも左側を巻いてその上に出る。ここからの眺めはさらに良く前方に下蒲刈島と上蒲刈島が、そして左手に大崎上島から右手に灰ケ峰まで一望できる素晴らしい眺めでしばし堪能。


大歳神社 旧道三叉路(右へ)
墓所の間の道を通り(前方の鉄塔に向かう) 道路が終わる手前の右の小道に
細い小道の竹林を通って しばらく進むと送電線保守道が分岐(左標識のある保守道へ)
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保守道を少し登ると送電鉄塔に到着 送電鉄塔左端のヤブに突っ込む
尾根に出て雑木林の中は少し歩き易くなる ところどころで林床もシダで覆われる
イバラの多い雑木林の中を行く 登るにつれて岩が多くなる
大岩に到着上に上がると大展望が広がる展望岩
展望岩東から南側展望(大崎下島・上蒲刈島七国見山・下蒲刈島と安芸灘大橋、手前仁方の集落など)
展望岩南から西側展望(白岳山・休山・吉松山・灰ケ峰と呉の市街地など)


展望岩から山頂へ
ここからさらに尾根を登って行くと岩も増えて岩の上を歩いたり越えたりすることも多くなり所々で周りの展望も見られるようになる。
足下はあまり良いとは言えないが歩きづらいというほどのこともなく、とにかくテープだけは見落とさないよう気を付けながら登って行く。
途中登山道からも左に目を転ずると呉方面から灰ケ峰の全容が視界に入るところもあり展望も結構楽しめる。
右手に大きな岩群の岩場が望めるようになると再び樹林で囲まれた中を登るようになり、足下がシダで覆われてくると少し右に移動しながら登り尾根が右側に広がった三叉路に着く。右に進むと先程見た大きな岩場の上に出るようだがまずは左に山頂への道をとる。

樹林のなかの緩やかな坂道が続く。ところどころで大きな岩が多くなりこれを乗り越えながら進む。
岩もほとんどなくなると視界のない雑木のなかをひたすら進むが時々方向を確認しないとこれでよいのかと迷ってしまいそうだ。
傾斜もなだらかになると白い一枚のプレートが目に付く。どうやら山頂らしいが三角点はと探して見ると、なんと倒木の下に三等三角点が鎮座していた。
周りは樹林に覆われて展望は全くない。ヤシャブシやアカマツの大きな木が目立っていた。


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展望岩を過ぎると尾根には大きな岩が次々と現れる 歩きやすいところを選んで前進
こんな所は巻いて登る 後を見下ろすと岩が続いている
途中の岩のテラスを通して瀬戸の海も 尾根から見た岩群の岩場展望台
足下はシダと岩で覆われている 近づいて見ると結構大きな岩
尾根道の途中から見た吉松山と灰ケ峰展望
岩が無くなりシダで覆われた中を登る 展望岩へのルートとの三叉路(手前下山、左山頂、右展望岩)
再び岩が現れる 雑然とした雑木のなかの岩の道が続く
山頂が近くなると傾斜も緩やかになるが岩は多い 山頂付近は岩もない
山頂到着 周囲は雑木で囲まれ展望はない


山頂から岩群展望台を経由して下山
長居は無用なので早々に下山する。
来た時の位置・方向をよく覚えていないとどちらに帰ったらいいのか迷いそうだ。
ルートも登る時より下る時の方が分かり難い。尾根が広くなっており周りの傾斜が同じような樹林の中は踏み跡も薄いので特に注意が必要だ。

三叉路まで下って大きな岩群のある岩場の方に道をとりこの岩の上部に行ってみる。多くの岩が絡み合ってできているのでこれを乗り越えながら岩の上に。ここからの眺めは超一流。右に竹原の朝日山から瀬戸内海、目を転じて右に呉市街から灰ケ峰まで広がる一大展望台である。

展望を満喫したら再び三叉路まで戻り尾根を下る。登る時に気が付かなかった前方の眺めもゆっくり楽しみながら高度を下げていく。最初に展望のあった大岩を下ると再び樹林の中。あまり変わりばえのしない木々を見ながら送電鉄塔まで下るとホッと一息。
往路を大歳神社に向かい今年の初登山のお参りをする。

この山は最近まで登られていなかっただけに踏み跡も薄く所々で消えている。先人のつけてくれたテープが頼りだがこれも夏場だと期待できないであろうし草や木々が葉で覆われると周りが見えなくなりルートも分かりづらく歩き難くなるものと思われる。
サルトリイバラは今の時期でも多く足などあちこちに傷をつけられ苦労させられた。この山に登るのであればやはりまだ草木が葉を出していない時期が良い。


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尾根の岩の上から見た呉市街地方面展望 岩場への三叉路を左にとると林床はシダで覆われている
大きな岩が絡み合っている岩場展望岩上部 岩場展望岩に下りると素晴らしい眺め
岩場展望岩から東側展望(朝日山、川尻町など)
岩場展望岩から南側展望(大崎下島・上蒲刈島七国見山、安芸灘大橋など)
岩場展望岩から西側展望(白岳山・古鷹山・休山、仁方・広・呉市街など)




 [ルート&タイム]

 大歳町バス停(5m)
  ↓0:15
 大歳神社(35m)
  ↓0:05
 道路終点分岐(50m)
  ↓0:05
 送電鉄塔(95m)
  ↓0:20
 展望岩(220m)
  ↓0:20
 三叉路(370m)
  ↓0:25
 大懸山頂(417.4m)
  ↓0:20
 三叉路(370m)
  ↓0:04
 展望岩(360m)
  ↓0:40
 送電鉄塔(95m)
  ↓0:10
 大歳神社(35m)
  ↓0:10
 大歳町バス停(5m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 



木の
めぼしい木もあまりない
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ソヨゴ ガマズミ
岩場にしがみついて立っていたウラジロノキ ナツハゼ、なぜか鳥も食べていない
これは多いサカキ 里山の常連さんヒサカキ
これも多い、ネズミサシ よく見ると綺麗なサルトリイバラだがこいつが多く悩まされる


2006. 1.9