山口県周東町・周南市
大黒山〜竜ケ岳〜礼ノ尾山
(323.4m) (565.5m) (365.0m)
Part3


標高300m台の山とは思えないバライティに富んだ登りがいのある縦走コース

大黒山からの縦走路から竜ケ岳展望



山陽自動車道を西へ進み玖珂ICを過ぎると前方に尖った峰を持った登山意欲をそそる山が望める。これが竜ケ岳である。
北に大黒山(232.4m)、南に札の尾山(206m)と稜線が連なった三つの山の縦走は最近人気のコースとなっている。
山陽自動車道玖珂ICを下り、周東町のパストラルホールのある運動公園に向かう。

周東町運動公園から大黒山へ
登山口はこの運動公園最奥部のグランド駐車場から林道を約300m進むと「大黒山登山口」の案内板があるのでここから右の山道に取り付く。
シダの多い樹林のなかを登って行くとしばらくで周りが開け、右前方に大きな大黒岩が望める。どうしてこんな丸い岩がちゃんと立っているのか不思議な岩だ。
登山道は滑りやすく歩き難い花崗岩質の土の急坂が続くので注意して登る。

そして目を後ろに転じると登るにしたがい、玖珂の町並みから周辺の山々が次第に開けてくる。大黒岩への分岐からがこの眺めは大黒岩を前にして一番素晴らしい。

ここから支尾根に沿って真っ直ぐ尾根道を登るとやがて大黒山の山頂につく。登山道沿いに多いネジキにはもう小さな花が季節を間違ってつけていた。
山頂は結構広く三角点の奥に大岩があって南西側にこれから縦走する竜ケ岳が望める。


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大黒山登山口、ここを左の山道に シダの多い雑木林の中をしばらく登る
周りが開け左前方に大黒岩が望める 登山道は滑り易い花崗岩質の土
大黒岩分岐から振り返ると大黒岩と玖珂の町並みの展望が開ける
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足下注意の登りが続く 雑木の中の道となると山頂も近い
ネジキは花が狂い咲き 大黒山山頂


大黒山から竜ケ岳へ
大きな岩の横を通って稜線沿いに雑木林の足下の悪い坂道を南に下る。登山道からは前方に竜ケ岳が見え隠れするがまだまだ遠い。振り返ると大黒山山頂の大岩がよく目立つ。
途中コバノミツバツツジの狂い咲き、クロキやソヨゴ・ヒサカキの木にヒノキバヤドリギが着生しているのがたくさん見られる。
鞍部に着くと左に林道への道が分岐している。

再び登りとなり着いたピークが大梅山への道が分岐している尾根に着く。ここから先は雑木林が続き、いくつもの小ピークのアップダウンを繰り返しながら竜ケ岳との鞍部にくだる。

そしてこの鞍部から竜ケ岳の尾根への登りがこれまた急坂だ。ご親切にもロープも張られているがこれは持たなくても登れるので足下に注意しながらゆっくり登ろう。

稜線に出ると道はなだらかになり、途中左右に二分するがここは右に道をとり、そのまま進むと三叉路で右手に竜ケ岳のそそり立った峰が目の前に見えるので、ここを右に道をとる。すぐに急な岩の多い登りとなる。最後の岩場をひとふんばりすると山頂に着く。岩の間に三角点がポツンと立っている。

山陽自動車道の竜ケ岳トンネルのちょうど真上にあり、まさにミニ槍ケ岳である。
いくつもの岩がからみあったような山頂の岩の上に登って見ると、ほとんど遮るものがなく366mの山とは思えない360度の展望が素晴らしい。
西に下松市街から北に向けて烏帽子岳・物見ケ岳・蓮華山・大黒山、東に玖珂の町から高照寺山・氷室山、南にかけて琴石山・札の尾山・高塔山などまさに周南の山々が一望である。


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さらにシダで覆われた岩のほとりを尾根沿いに進む こんなところを通って
振り返ると大黒山山頂の岩がよく目立つ
雑木林の中の足場の悪い道を鞍部に下る コバノミツバツツジも狂い咲き
左前方に大梅山を見ながら下る
鞍部では左に林道に下る道が分岐 再び登ると左に大梅山への分岐
そして雑木林の尾根道の登り下りが長々と続く ウリハダカエデの紅葉
唯一の実はヤブコウジ 最後にロープのついた急登を登ると竜ケ岳の尾根にでる
岩のある緩やかな尾根道を進むと 右手に竜ケ岳のピークが望める三叉路、ここを右に道をとる
山頂に向け岩の多い急坂を登る 岩のなかの竜ケ岳山頂
西方面の展望(左から礼ノ尾山・山陽自動車道・下松市街・烏帽子岳・物見ケ岳など)
北方面の展望(左から蓮華山・大黒山、玖珂の町並など)
東方面の展望(左から高照寺山・氷室山・琴石山・など)


竜ケ岳から礼ノ尾山へ
竜ケ岳山頂から再び縦走路まで下って、今度は南に向けて右に道をとり、礼ノ尾山方面への急坂を下ると鞍部の四差路につく。ここが相ノ見峠で、地蔵さんが立っており昔の生活道路の名残りなのだろうか。右に下ると筏場の登山口にくだっている。

ここは尾根に沿って真っ直ぐに登って行き、再びアップダウンの続く雑木林の稜線歩きとなる。
尾根はゆっくり右に曲がり北と南が開けた場所に出る。先程登った尖峰の竜ケ岳山頂とその後ろに物見ケ岳や蓮華山なども望める。
ここから再び樹林の中をしばらく登ると、礼の尾山の山頂に到着する。残念ながら樹林のなかで展望はない。
三角点もないがいくつかの山頂を示す木のプレートと町境のコンクリート柱・地積調査の金属製プレートがコンクリートに埋められている。


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十字路の相ノ見峠は昔の生活道路かお地蔵さんが 雑木林に覆われた尾根道に変わる
小ピークに出ると周りも開ける 尾根道の切り開きからは竜ケ岳が望める
タカノツメの紅葉 コナラの紅葉
そして東方面の展望も開け柳井方面の海も望める
雑木の中を登っていくと 礼ノ尾山山頂に到着するが展望はない


礼ノ尾山から黒岩峡へ
ここからさらにいくつもの小ピークを越えて、大岩テラスのピークとの鞍部まで大きく下る。
ここで驚いたことに登山道沿いに大きなマツタケを発見。マツタケの時期としてはすでに終わりに近いし、しかも道の直ぐ近くというのに誰も気付かなかったのだろうか。

そして再び登って着いたところが大岩テラスのピーク。北〜東方向の展望が広がるがまわりの木が少し邪魔で座ると展望が遮られてしまう。

さらに岩場を通り急坂を下って再び登り返すと最後のピーク。西方向の展望が開け烏帽子岳や遠くに徳山あたりの海も望める。

ここから少しで尾根道の三叉路を左に道をとる。岩肌が露出したピークを左に見ながら花崗岩質の斜面の痩せた土に植えられている松の小木の間を下っていくと舗装された道に下る。
ここが黒岩峡登山口で小川に沿った車道を少し下るとトイレ付きの駐車場着く。

アップダウンの多い里山だがバライティに富んだ縦走ルートは、展望あり、岩場あり、急坂ありで結構楽しめるコースである。360mの山とは言え、標高で山歩きの難易を判断するのも躊躇するような登りがいのある山であった。


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尾根道沿いの道にはスギの倒木が多くなる そして、な・なんと、登山道沿いの大きなマツタケにビックリ
雑木内の尾根をどんどん下り振り返ると礼ノ尾山が望める 尾根道にも岩が多くなってくると
304mピークの大岩テラス ソヨゴも今年は実が全くないが花は狂い咲き
るんるん尾根道かと思うと 岩場で歩き難い急坂の下りが続く
シダに覆われた道から小さなピークを越えるとあとは下るだけ 尾根道から分岐し左に折れて下る
尾根道からの下りは花崗岩質の歩き難い足下が続く 下山道左手には岩壁の切り立つ340mピークを望みながら
黒岩峡登山口に下山しジエンド 黒岩峡の流れ

 [コース&時間

 周東町運動公園(60m) 
  ↓0:07
 大黒山登山口(100m)
  ↓0:35
 大黒山山頂(323.4m)
  ↓0:25
 林道分岐(225m)
  ↓0:07
 大梅山分岐(280m)
  ↓1:00
 竜ケ岳尾根分岐(335m)
  ↓0:10
 竜ケ岳山頂(365.5m)
  ↓0:06
 竜ケ岳尾根分岐(3355m)
  ↓1:09
 相ノ見峠(270m)
  ↓0:25
 礼ノ尾山山頂(365m)
  ↓0:30
 大岩テラス(304m)
  ↓0:15
 尾根分岐(215m)
  ↓0:25
 黒岩峡登山口(65m)
  ↓0:05
 黒岩峡駐車場(55m)

 (注)時間・標高は参考値 
   GPSトラックを記載