島根県赤来町 指谷山 (967.2m)・・
Part3(木地屋谷Aコース〜Bコース)


倒木でコース変更を余儀なくされ台風のすざまじさも実感。ブナ林の続く落葉広葉樹林は見応えがあるが今年の紅葉はいまひとつ

指谷山展望



指谷山は島根県赤来町と広島県高野町の県境にある山で、今日は高野町側登山口から登って県境尾根にあがり稜線伝いに山頂を目指す予定で出発した。

ところが君田町まで行って見ると、登山口に至る県道が先日の台風で倒木により通行止めとなっている。止む終えず下山予定だった赤来町の島根県民の森登山口から登ることに急遽変更し赤来町に向かう。
公園化された県民の森コースより、県境尾根付近からの稜線伝いの落葉広葉樹林は素晴らしいものがありぜひこれを見ながら登りたかったが自然災害にはかなわなかった。

指谷登山口から木地屋谷Aコースを展望台に
取り付きは県民の森研修館裏にある木地屋谷Aコースの登山口から登る。
周りは植林のなかのジグザグの坂道が続く。林床に見られるミツマタはすでに固い蕾をつけて開花の準備をしている。
少し坂道が緩やかになると雑木林も見られるようになり周囲の眺めも変わってくる。
道は整備され過ぎているきらいのある良い道が続くが砂利が敷いてあるのでちょっと急坂になるとかえって歩き難い。

次第にミズナラやブナも道沿いに現れて来るが、例年だと紅葉がちょうど見頃であるにもかかわらず、今年は台風がいくつも通過したおかげで葉が痛んでしまっているため赤茶けて全く期待できないのは残念だ。
登山口から約20分で途中右手に林道分岐、さらに約10分で林道分岐の標識があるがここは真っ直ぐに上に上にと登っていく。
所々で草峠から琴引山への稜線が登山道から見られるが薄汚い茶色の木々で覆われておりどうみても綺麗な紅葉とは言い難い。

この辺りを過ぎるとブナ林が続くが少し葉も少しちぢれて枯れかけのものが多い。
先日の台風でブナの大木もところどころで倒れて登山道をふさいでいる。中には途中からねじれながら折れているものもあり台風のすざましさをかい間見る。
944mピーク手前から右斜面をトラバース気味に登るが、ここにはカラマツ林があるものの葉や枝が台風で飛ばされてほとんど裸ん坊となっている。

道が下りになると右にターンし木地屋谷Bコースと合流する。ここで左に道を取り944mピークを周り込むように展望地ピークとの鞍部に向かう。
見るとこの鞍部は風が強かったのかブナの大木の倒れてこれらが登山道を塞いでいるものが多い。ここでも根こそぎ倒れているものや途中から折れてしまっているものなど様々だ。
そのたびに巻道を探しながらの前進でいつもは何でもない道もなかなか大変である。

展望台への最後の登りも倒木をまたぎながらジグザグに進むとやっとこさ稜線の展望ピークに到着する。ここにはデスクやベンチもあって、新たに指谷山への案内板も設置されていた。
展望台は東側が開けており麓の集落から高暮ダム方面が望めるが、少し尾根を下った古い倒木の上にあがると良く見える。

予定では高野町から尾根に沿ってここに登ってくるところであったが、この調子では尾根道でも倒木で苦労したのではないかと思うと今回はこちらを登って正解だったのかも知れない。
現に展望台下方の尾根道には直径1m半はあるブナの巨木がちょうど登山道にすっぽりとはまった形で倒れていた。これだけ太いと倒れた木の上に登ることも出来ずこれを通過するだけでも相当苦労しそうであった。


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島根県民の森研修館裏の木地屋谷Aコース登山口 しばらく植林内の道が続く
雑木林が現れて ブナ等の落葉広葉樹の林に変わる
登山道沿いのブナ林、紅葉はあまり綺麗ではない
途中台風による倒木が道をふさぐ 中にはねじれて引き裂かれたブナも、風の力には驚き
登山道から西側に武名ケ平山展望
ブナ林の登山道が続く 次第に林床にササが増えてくるブナ林
登山道から琴引山への稜線展望
登山道沿いのカラマツ林は裸ん坊 木地屋谷ABコース合流三叉路、左へ
次から次に倒木が どうしてこんなに大きなブナがたくさんひっくり返るのか
最後の登りを踏ん張って登ると稜線だ そして展望台ピーク到着、新たに指谷山案内板が
展望台から高野町側登山口の藤淵橋(赤)が展望できる 展望台から南側に少し下った尾根道に倒れたブナの巨木
展望台から東側展望(左から熊山・八国見山・船山・神之瀬ダムなど)


展望台から指谷山頂へ
しばらく休憩した後、山頂に向けて尾根を北東に向けて登る。
左手広島県側は展望が開けブナの間を歩くのは気持ちがよい。登山道のササも今年は綺麗に刈られており歩き易い。
ところが尾根道でも倒木がまたまた道をふさいでいたが、倒れた枝の間を通ってこれを越える。

一つピークを越えて次のピークが指谷山の山頂である。
登山道の真ん中に四等三角点があり、これまでなかった「指谷山山頂」の標識が新しく立っていた。

山頂からは北東に大万木山が望めるほか、東北東には稜線伝いに奥指谷山が目の前によく見える。
日を浴びた支尾根の木々が遠くから見ると色づいて見えて印象的であった。


きれいに刈られた尾根道を進む ・・・・・・・・・・ さっそくブナの倒木が通せんぼ
最初のピーク付近のブナも例年なら黄金色なのだが・・・ 山頂へのブナの尾根道
指谷山山頂、真ん中に三角点と左に新たに山頂案内板が
高暮ダムと神之瀬川方面の展望、高野町側登山口も 草峠への稜線と紅葉?
指谷山頂から大万木山展望
指谷山頂から奥指谷山展望


指谷山頂から木地屋谷Bコースを島根県民の森へ
山頂の展望を満喫したら再び展望台まで戻り、944mピーク南側の木地屋谷A.Bコース分岐を左のBコースに道をとる。
ところどころに大木の見られるブナ林のササ床の中の道を下っていく。急坂には木段がついているが砂利が敷いてあるので足下注意だ。
風向きの関係だろうかこちらの道は台風による倒木は全く見られなかった。

途中右にAコースへの道が分岐しているがそのまま下って行く。ブナはどこまでも続き結構標高の低いところまで見られる。中域の小木のブナは戦後ブナ林復元のため植林されたものであるが将来どんな森となるか楽しみだ。
森林浴を満喫しながらどんどん下って行くとミズナラが多くなり林道に下る。

ここは道が四方向に続いているが、林道を左に行くと木地屋谷林道を歩いて県民の森入口付近に、右に行くとAコース登山道に出る。そして真っ直ぐ773mピークに登ると展望地に、斜め右を下ると研修館前に出る。

ここは斜め右の研修館への道を進むと植林の中に入り谷筋に下る。沢沿いの道を下って行くと古い林道に出て歩き易くなるがまたしても倒木責め。左の山の植林がことごとく倒れており、そのあおりで林道が至る所で道をふさいでいる。苦労しながらこれを越えて進むと研修館裏の登山口から約50m南西側に下る。

このコースには落葉広葉樹が多く、森林浴を満喫できるだけでなく、例年なら春の新緑、秋の紅葉は素晴らしいものがある。ぜひ一度は歩いて見たいコースである。


木地屋谷ABコース合流点からは左のBコースへ ・・・・・・・・・・ ピークの南斜面のブナ林を下る
どこまでも続くブナ林 ミズナラが多くなると林道も近い
そして林道の5差路へ下る ここは斜め右の研修館への下山道へ
植林の中の坂道となる 沢沿いの道になるとなだらかとなるが、また倒木が
そして林道に出るがまたまた倒木が続き苦戦 やっとこさ島根県民の森研修館近くに下山

 [コース&時間

 島根県民の森登山口(450m)
  ↓0:55(木地屋谷Aコース)
 展望所(930m)
  ↓0:14
 指谷山山頂(967.2m)
  ↓0:10
 展望台(930m)
  ↓0:15
 下山道分岐(660m)
  ↓0:50(木地屋谷Bコース)
 島根県民の森登山口(555m) 

 (注)時間・標高は参考値
   GPSトラックを記載



山の
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ツルシキミ ヤブコウジ
ヤブムラサキ ミヤマガマズミ
ヤドリギ 狂い咲きのスミレ
ツルアリドウシ オオカニコウモリ
ツルリンドウ キクバヤマボクチ
ミツマタ

今年の紅葉は・・・、これがせいいっぱい
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ブナ コハウチワカエデ
ヤマボウシ
ダンコウバイ ウリハダカエデ


H16.10.24