広島県広島市東区福田 三本木山・藤ケ丸山 (486.3m)(665.4m)


思いのほかバライティに富んだルートで楽しめる山

北尾根道からの三本木山展望 三本木山への尾根道から藤ケ丸山展望



福田町上氏の原取付から三本木山へ
このところこの地方にも強い寒気が訪れてたくさんの雪を降らせたが、その後も気温は上がらず広島周辺の山も雪をかぶったところが未だに多い。
このため、近場の里山にということで広島市東区の福田町にある三本木山と藤ケ丸山に登ることとした。
この山には久しく登っていないので様相も大分変わっていることであろうと思いながら家を出る。

山陽自動車道広島東インターチェンジ入口をさらに北に行くと上氏の原バス停から緑化センター方向に曲がり最初の右側に分岐しているを自動車道に向けて奥に進む。道はこの自動車道の下の「温品31」のトンネルを抜け右に約20m行った沢の擁壁が三本木山への取り付きである。
このルートは国土地理院の1/25000の地図にある点線の道であるが、最近はあまり登る人もいないので踏み跡も荒れて分かり難いところもあるのでよく注意して登る必要がある。

取り付きを入ると直ぐに樹林の中の道となる。すぐに沢沿いに出て沢沿いの踏み跡をたよりに登る。倒木も多く足下も結構荒れている。よく見ると一応踏み跡はあるのでこれにしたがって登ればよい。
小滝と言ってよいのか、岩の節理に沿った細い溝を約4mくらい流れ落ちている。その右岸に踏み跡はありこれに沿って登っていく。
谷はやや右にカーブしながら続いているが、先に進むにしたがって沢も枯沢となって大きな岩だけが無数にころがっている。道も左岸に渡って先に進むと二股にでる。
本来なら右側の谷を進むのが正解なのだが、左の谷にも踏み跡ありこちらからでも山頂に登ることができるはずなので、今日はこちらの踏み跡を追うこととする。
そして、こちらの谷はほぼ東区と安佐北区の境を登ることになるが谷を詰めていくと左右に分かれ沢は消える。ここは右の尾根に登る薄い踏み跡をたどって斜面を登ると尾根に着く。

尾根は谷と違って空も開けて気持ちがよい。ところどころシダで覆われているがそれほどのものではない。支尾根伝いに山頂に向けて緩やかな尾根を進むと周りが開けて前方に三本木山の全容が眼前に現れる。この山はここから見た山容が一番素晴らしいと思う。
少し進むと足下は荒れてくるが左側が開けて眼前に長者山に連なる稜線から右に目を転じると三本木山へと一大展望が開ける。このルートの核心部である。
更に進むと三本木山の裾につき踏み跡は分かり難くなるが左にトラバース気味に少しヤブを漕いで登っていくと再び踏み跡が現れ、山頂ピークの北斜面を左に巻ながら続いている。左手谷側を望むと今登ってきた支尾根の稜線と、その後ろに高鉢山がくっきりと望める。

そして、このトラバースしている踏み跡は山頂下からさらに東に向けて下っているがその最高地点から山頂に向けて薄い踏み跡が頂上に向けて登っておりこれを右に道をとる。
展望箇所からここまでのルートはところどころ踏み跡も分かり難くいので要注意だが、要は山頂に向けて歩き安いところを選んでヤブを漕げば今の時期だとそんなに苦にはならないだろう。
山頂にへの踏み跡は途中で分からなくなってしまったが、こうなったら山頂を目指して歩き易いところのヤブを突撃していけばよい。山頂手前の大きな岩を越えると山頂も目前。その結果ちょうど山頂横に立っている送電鉄塔の前に出た。

ここからも東側と西側が開けて展望が開けている。東側には白木山から高鉢山、長者山の稜線等が。西側には呉婆々宇山から森林公園と鷹条山、遠くに二ケ城山等が望めるが、ちょっと送電線が目に入るのがたまに傷ではある。
そして、少し北に行くと三等三角点のある三本木山頂であるがここは展望はない。


山陽自動車道下トンネル「志和31」を抜けて右に20m行く 取り付きは沢の擁壁の上を雑木林に突入
しばらく進むと沢に出て小滝がある 鉄塔巡視路が左に分岐しているが真直ぐ荒れた沢沿いを進む
沢は枯沢が続くがこれに沿って緩やかに登っていく 谷沿いは倒木が多いがどこでも歩き易い
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沢も終わりに近づくが薄い踏み跡は続いている 谷が無くなると右の支尾根に斜面を登る
支尾根に登ると所々シダで覆われているが歩き易い 気持ちの良い支尾根歩きもここまでで周りが開ける
支尾根も終わりに近づくと周りは荒れている 唯一ソヨゴの実だけはふんだんに見られた
支尾根より東から南にかけての展望(前方に長者山への稜線と南にこれから登る三本木山山頂)
登ってきた支尾根の稜線とその後ろに高鉢山が望める
支尾根から山頂下斜面からの長者山への稜線
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山頂下斜面を左にトラバースしながら登る 斜面トラバースの踏跡から山頂に向けた薄い踏跡を右に
シダの中の薄い踏み跡をたどるが途中から無くなる 大きな岩が現れると山頂はすぐそこ
山頂すぐ北にある送電鉄塔 三本木山山頂(三等三角点)
送電鉄塔西側展望(左から呉婆々宇山、鷹の城山と森林公園、後ろに二ケ城山と馬木の町、遠くに松笠山など
送電鉄塔東側展望(左から白木山・高鉢山・長者山など)


三本木山から藤ケ丸山へ
三本木山の山頂で大休止の後、尾根を南に藤ケ丸山へ向けて南に進む。
しっかりした道が北に続いているが少し進むとこの道はそのまま行くと左の谷に下っているので、この道が尾根を外れて左に曲がるところで尾根に沿って右側に細い山道が分かれているのでこちらに道をとる。薄いシダの雑木の中を進んで岩があちこちに見えてくると482mピークに着く。
ここから初めて藤ケ丸山を前方に見ることができる。山道は尾根に沿って続いており少し下ると緑化センターの領域に入り東屋のある西山展望台に出る。
前方に藤ケ丸山を見ながらさらに下るのであるが、ここからはさらに良い道のハイキング道となって園内の散策路。そして左手には緑化センターの広い施設の全貌を見ながら進むと鞍部の展望広場に到着する。

ここからは立派に舗装された道が緑化センター方面と森林公園方面に向けて横切っている。そしてその道の向こうに藤ケ丸山登山口の案内板がたっており、ここから山に取り付く。
登山道はよく整備されているが、木段が続くのには閉口する。周りは雑木林に覆われており展望は全くない。
結構急な道が続き一気に高度をかせぐ。ところどころ白い雪が残っているが登るのには全く問題ない。大きな岩が登山道に現れてくると山頂も近い。
最後は周りが広々とした緩やかな斜面を登り切ると四等三角点のある藤ケ丸山頂に到着する。
あまり山頂らしくなく周りは樹林で展望も期待できない。唯一木間から呉婆々宇山頂が望める程度である。

展望は、ここから約4分南に下ったところに反射板が2基設置してあり、ここまで行って見る必要がある。
ここからは南側の山々や広島市街が一望できるが最近は周りの木々ものびて眺めも悪くなってしまった。


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尾根からの下山道分岐、右の細い踏み跡に道をとる シダの多い尾根道を行く
やがて大きな岩がたくさん見られるようになると前方が開ける 三本木山から鞍部への482mピークから藤ケ丸山展望
ここから緑化センターの領域となる西山展望台 藤ケ丸山に続く尾根道からの緑化センター展望
緑化センター展望広場横にある藤ケ丸山登山口 山頂まで急坂の木段が続く
緑化センター山菜の森分岐 登山道に大きな岩が見えてくると山頂も近い
藤ケ丸山山頂(四等三角点) 山頂から唯一の展望は木間からの呉婆々宇山
山頂を南に少し下ると反射板が2基ある 反射板から南西側展望(広島市街と瀬戸内海の島々)
反射板から東側展望(左から手前に八世似山、後方に虚空蔵山・深堂山・竜王山、そして曽場ケ城山・水ケ丸山・鉾取山など)
反射板から南東側展望 (上記の続き。左から天狗坊山・原山・洞所山、後ろに野呂山・小田山など)


藤ケ丸山から三本木山を経由して下山
少し寒くなってきたので長居は無用と早々に下山することとすし、往路を三本木山まで下る。
道が急坂なので雪があるところは滑らないように注意しながら下る。今日のような日に山に登るバカはいないのか人ひとり出会わない。緑化センターも訪れる人もいないようで人影も全く見えない。
緑化センター登山口まで直線距離にして約900mを16分で下山。展望広場でひと休みして、ここから直線距離で約1kmの登りを24分で再び三本木山まで戻る。

ここからの下山は正攻法で登ったひとつ西側の尾根を下る。しっかりとした道がついているが意外に急坂。木枝につかまりながら滑らないように下る。
約5分で左に道が分岐している。真っ直ぐ行くと1/25000の地図の点線ルートだが、今日は送電鉄塔の保守道にもなっている左側の急坂ルートに道をとる。
このルートは一直線にこの山の斜面を下っているのでまさに落ちるという感じの急な坂道が続く。何かにつかまりながらでないと滑ってころびそうである。周りはシダで覆われた雑木林の中にこの道はつけられている。展望はなく下山道からたまに谷筋が見える程度である。

やっと道が平坦になったと思ったら桧の植林にはいる。しばらく樹林のなかの道を下っていくと水の流れる音が聞こえるようになり、小さな沢を石伝いに渡ると広い舗装道路に出る。ここがこのルートの取り付きでその横に小さな簡易倉庫のようなものがある。
ここから朝登った取付までは、この舗装道路を山陽自動車道沿いまで下って右に曲がり、高速道路沿いに北東に約800m歩くと到着する。

近場の山と言えどあなどれず、結構登りがいもあり楽しめる山である。
ただ、植物はあまり変わりばえがしないものばかりで、今の時期はやや寂しかったがこれはやむ終えないだろう。また春になって登ればまた何か見られるかもしれないが・・・


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山頂から北の道に向かうと直ぐに急坂 少し下ると緩やかな下りの道となる
尾根分岐(真直ぐは国土地理院の点線だが左鉄塔保守道へ) 階段もない急坂が続く
急坂は最後まで続き一気に下る 沢沿いの植林に下りるとやっとなだらかな道に
最後に雑木林の小さな沢を渡る 林道下山口取付(小屋の右)




 [ルート&タイム]

 山陽自動車道沿取付(55m)
  ↓0:18
 送電鉄塔保守道分岐(155m)
  ↓0:30
 支尾根(350m)
  ↓0:25
 山頂分岐(400m)
  ↓0:06
 尾根送電鉄塔(486m)
  ↓0:01
 三本木山山頂(486.3m)
  ↓0:10
 西山展望台(460m)
  ↓0:09
 藤ケ丸山登山口(400m)
  ↓0:30
 藤ケ丸山山頂(665.4m)
  ↓0:04
 反射板(645m)
  ↓0:04
 藤ケ丸山山頂(665.4m)
  ↓0:16
 藤ケ丸山登山口(400m)
  ↓0:24
 三本木山山頂(486.3m)
  ↓0:06
 尾根道分岐(400m)
  ↓0:17
 林道取付(170m)
  ↓0:25
 山陽自動車道沿取付(55m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
    GPSトラックを記載
 


2004. 1.26