広島市安佐北区 可部冠山  (735.7m)


2003.10.11
バライティに富んで植生豊富な楽しめる展望の山

可部の町から可部冠山遠望



カアチャンと二人でつくった「こういちチンタラ山の会」、今日も体がいまいちシャキッとしないのでチンタラ山の会を急遽開催し、近場の可部冠山に登って気分転換を図ることにする。

登山口は龍頭ケ原園地駐車場。ゲートの横を通って沢に沿って遊歩道を進む。コウヤミズキの多いこの道は植生も豊富で楽しめる。
遊歩道が終わると前方に加賀津の滝が見えてくる。なかなか素晴らしい滝である。
普通の散策はこの辺りでバックするのだが今日はここが取付だ。
この滝の右と左側に登山道への取付があり、昔は右を歩いていたが、少し分かり難くなって最近は左を登る人がほとんどだ。
我々も沢の右岸に沿って左側の長い階段を登る。滝上に出るとなだらかな道となり、少し進むと左に堂床山への分岐がある。
更に進むと一旦沢を左岸に渡って少しで石菜の滝分岐。沢に沿って進むと滝下に出て右斜面を登ると登山道にでる。
分岐を真っ直ぐ進むと、途中石菜の滝から登る道と合流し、少し進むと滝上に出る。ナメラの斜面を流れる滝を左に見ることができる。中規模の滝だが加賀津の滝とは違った感じの良い滝である。

しばらく沢の左岸を歩いて行くと中国電力の明神ダムのエリアとなりフェンスが左に現れて、道は右に方向を変え、ヤブツバキの多い斜面を登った後この斜面を北に向かってトラバースしながら登っていく。
明神ダムの堰堤らしきものが木間から見えるようになると直ぐに前方が開け、ダムの下池から上池への舗装道路のトンネル出口横に出る。

しばらくこの舗装道路を歩くのだが、まわりには色々な木の実や草花も見られ結構楽しい。左に堂床山が一望でき、少し進んでロックフィルダムの堰堤が眼前に現れると、道の右側に冠山への案内標識があるのでこちらに道をとる。

少し進むと沢があり、ここが最後の水場だが今の時期は水はチョロチヨロだ。
ここから支尾根に登り、檜の植林と雑木林の境にある急坂のジグザグな長い道を登って行く。
やっとこさ尾根にたどり着くと道は緩やかになり、右に分岐があって南原峡へと案内板が立っている。聞くところではこの道は最近あまり歩かれていないようで先に行くと道も明確になっていないようなので行かない方が無難のようだ。
ここは真っ直ぐ進むと道は左にターンして西冠山への尾根道が続く。
赤や青と色々な木の実も次々と現れて、あれこれ講釈を言いながらのチンタラ山歩きはなかなか前に進まない。ナツハゼはすでに美しく紅葉している木も見られて秋の訪れを感じさせる。
西冠山までの間は、小さな5つのピークを超えてアップダウンを繰り返しながら少しづつ高度をかせぐ。途中4つ目のピークには明神ダムに下る近道が左手に降りている。
登るにしたがい右手に冠山のピーク、左手に明神ダムの水面と堂床山を木間からかいま見ることができる。
最後の登りは少し急となりこれが終わると721mの西冠山の山頂に到着。
山頂西に左堂床山・右冠山の案内板の立った三叉路があるが展望はない。


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園地の駐車場が登山口 素晴らしい加賀津の滝
滝左側の登山道取り付きは階段から始まる 堂床山分岐(左堂床山、真直ぐ冠山)
沢を左岸に渡る 滝右側からの登山道に合流(右から上がり手前冠山へ)
トラバース道が続く 上池への中電専用舗装道路トンネル出口に出る
舗装道路からは堂床山が顔を出す 上池のロックフィルダムの堰堤が眼前に
舗装道路から冠山への分岐を登ると再び山道に 少し行くと最後の水場の沢だが水はチョロチョロ
沢を離れて支尾根の長い急坂をジグザグに登る 尾根に着くと南原峡への分岐が(左南原峡、真進冠山)
尾根の気持ちのよい雑木林の登山道 途中のピークから明神ダム近道の分岐(右ダム、手前冠山)
すでに紅葉して美しいナツハゼ
西冠山山頂三叉路(左堂床山、右冠山)


右に道をとり、急な道を一旦鞍部まで下る。
樹林に覆われた道は小さなピークを越えて再び登っていく。この間約20分で前方が開けるとやっとこさ大きな岩がごろごろしている冠山頂に到着。三等三角点が岩の間に鎮座している。

すでに先客に頂上の岩を占拠されていたので、南側の大きな岩のテラスで待ちに待った昼食とする。
おや珍しや、目の前にウラジロノキが赤い実をたくさん付けている。登りにいくつもこの木を見たが実のついたものはひとつもなかったがここでやっと目にすることができた。

山頂からの展望は1級品。今日は遠くは少し霞がかかっているがまずまずの眺めである。
北に大掛山からその稜線、東に備前御坊山とその稜線、南に白木山・高松山・可部の町並みから阿武山・目の前に堂床山と先程登ってきた尾根と西冠山、西に海見山と360度に近い展望が開けている。

そのうちもう一組の中年夫婦が登ってきた。今日はこの山では途中1組の夫婦とすれ違ったので4組の登山者ということか。
約1時間休息し、他の人達も皆下山したので、我々もそろそろ下ることにする。コースは可部峠経由で第二キャンプ場へ。


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ササ床の雑木林の道をいったん鞍部に下る そして再び山頂に向けて
可部冠山頂 山頂の岩群
山頂南のテラスから可部方面の展望
山頂南テラスから堂床山展望
北側展望(大掛山とその稜線)
東側展望(左から備前御坊山・白木山・松笠山・可部の町)
南側展望(左から可部・阿武山・堂床山、手前は歩いて来た尾根と西冠山)
西側展望(海見山)


急な下りに始まり緩やかな植林を経て可部峠に下る。下山道の周りは雑木と植林のなか暗い雰囲気で展望も全くない。
下った鞍部は昔の岩見街道一里塚。丁度十字路となっており、左に本地、右に可部と峠を越える昔の街道である。そして真っ直ぐ登ると大掛山(100分と記載)への薄い踏跡が続く。

ここは右に道をとってキャンプ場に下る道を行く。
谷間で樹林に覆われ、足下も石のごろごろした歩き難い道が続く。植林と雑木が交互に続くが、空も少し曇ってきたこともあり周りも暗くなった感じで陰気な雰囲気の単調な道が続く。
突然、右斜面の上からゴソゴソ、メリメリと音がしていくつもの石の固まりが転がり落ちてきた。何か動くものがいる。一瞬何かと思ったがこの辺りにクマがいるはずがない。どうやら野生の鹿の仕業のようで一安心。
さらに下ると水場を経て見慣れた道が続くが来る度に少しづつ道が変わっている。
沢の水音が聞こえてくると下山口も近い。一旦沢を渡って、沢の左岸沿いの道を進むと前方が開けて第二キャンプ場登山口に到着。


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下りはじめは岩の多い急坂 植林に入るとなだらかな下りの尾根道に
可部峠十字路(左冠山・直進本地・右大掛山・手前可部) 登山道は初めはガレで歩きにくい
倒木も多い植林の登山道 雨の後は滑りやすいつるつるの坂道
登山道も様子がどんどん変わる やっと橋を渡って沢沿いに下る
沢沿いを歩くようになると下山口も近い 下山は第二キャンプ場登山口に

ここから龍頭ケ原園地までは舗装道路。ここはチンタラ山の会の本領発揮。周りを見ると色々な植物が花や実をつけているではないか。
ああだこうだと言っている内に園地駐車場に到着。普通なら20〜30分あれば十分の道を50分もかけて歩いてしまった。

ハウチワカエデの紅葉


 [ルート&時間

 龍頭ケ原園地(270m)
  ↓0:15
 加賀津の滝取付(340m)
  ↓0:03
 堂床山分岐(370m)
  ↓0:17
 石菜の滝(400m)
  ↓0:25
 トンネル出口470(m)
  ↓0:10 舗装道路
 舗装道路分岐(510m)
  ↓0:30
 南原峡分岐(630m)
  ↓0:40
 西冠山頂(721m)
  ↓0:20
 可部冠山頂(735.7m)
  ↓0:10
 可部峠(680m)
  ↓0:25
 水場(690m)
  ↓0:30
 第二キャンプ場登山口(410m) 
  ↓0:50 舗装道路
 龍頭ケ原園地(270m)

 (注)時間と高度は参考値
    時間はチンタラタイム



山の草
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ヤブマメ アキチョウジ
ママコナ ヤマシロギク
コウヤボウキ アキノキリンソウ
キバナアキギリ ヤクシソウ
ナギナタコウジュ ヤマハッカ
狂い咲きのシハイスミレ ノコンギク
ボロギク アケボノソウ

山の木の
ハウチワカエデ この山に多いコウヤミズキ
ヤマブドウ、もう少ししたら食べられる コバノガマズミ
サンショウ ヤブムラサキ
ガマズミ アサガラ
ソヨゴ(クロソヨゴ?) ネジキ
ネズミモチ キブシ
タンナサワフタギ クサギ
実が割れたエゴ゜ノキ ヒメヤシャブシ
カナクギノキの花芽か
ヒサカキ コマユミ
ナツハゼ 山頂でやっと見つけたウラジロノキの実
ツリバナ アブラチャン
シロダモの実 シロダモの花は実と一緒に咲く
ツリバナ群
ヤマフジ ヤマイバラ
ケヤマハンノキ イヌツガ
ナワシログミ カマツカ