広島県湯来町 湯来冠山 (1,000.4m)
Part2


2003. 7. 6

小雨の落ちるなかであったが、山登りとしては結構登りがいのある山

国道バイパスからの湯来冠山遠望



朝から厚い雲がたれこめており今にも雨が降りそう。
国道488号線の日入谷沿いにある登山口の案内板を折れて北に向かって曲がりしばらく歩くと貯水タンクのある広場に着く。この右側の雑草の中に道がついておりここが取り付き。

薄暗く下草もない植林の中を進むと少し開けて沢を渡る。雨後だけあって水量も多いが石伝いに渡って再び植林の中へと道は続く。
昔はこの道も生活道路。沢沿いに登って行くと石垣や家屋の跡らしき様子が当時を忍ばれる。立派な社もあって昔はこの周辺に集落もあったというが、今は植林の中で静寂につつまれている。
すでにコアジサイは花を落としヤマアジサイが残り花。ノウツギも最後の花を咲かせている。おっと頭の上にサカキがかわいい白い花をつけている。
集落跡をさらに谷を登って行くが、一部竹林があるもののどこまで行ってもうっそうとした植林の中の似たような景色が続く。
急なジグザグ道となってあえぎながら登っていると、足下にアカショウマやクモキリソウの残り花があり少し元気づけられる。

やっとたどりついた稜線で一休みした後、道を尾根伝いに左に曲がる。
ちょうど尾根の左側が植林、右が雑木林の自然林の境を登っていく。やはり自然林は広葉落葉樹などいろいろな木が多く趣があって楽しい。そうこうしている内に少し雨が落ちてきた。
稜線伝いに登っていくと次第にブナ・ミズナラ等の木も目に入るようになるが、周りはガスがかかってきてこれまた幻想的ないい雰囲気となる。
ギンリョウソウはすでにタコツボ状に、イチヤクソウは花を落としているかと思えばまだツボミも、残念ながらちょうど花が開いているものは見られない。スノキはたくさんの赤い実をつけて目を楽しませてくれる。
一旦ピークを越えて稜線に沿ってやや北寄りに曲がりながらそのまま進む。次第にクマザザが増えて山頂直下の落葉広葉樹林となると、ロープのついた最後の急登を登ったところが山頂三角点である。

展望は木間を通して望めるが、すぐ西側に出ると小室井山方面の展望が開けている。冠山・深入山等も望めるところであるが生憎の天候でこれもままならなかった。
昔は展望のない山頂だったが、伐採が進み今は西方面の眺めが良くなって山頂に登っても楽しみが増えた山である。
山頂を更にササの中を北に進むと小さなピークに向かうとさらに展望はよいところだが、今日は深いササの滴でビショ濡れの上ガスに覆われて遠くはあまり良く見えなかった。
山頂周辺はブナ林となっており、この辺りまでくると深山の趣を感じることができる。

復路は他に登山道はないので往路を下る。
登山道沿いに植林が多いだけに、あまり登る人は少ないようだが、結構登りがいのある山である。
蒸し暑い道中でしこたま汗をかいてしまったが、下った後湯来温泉の湯来ロッジで温泉に浸かって汗を流した後の気持ちの良さは格別だった。



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国道沿い登山口標識 登山道取り付は赤いタンクの横
まずは植林の中の道が続く 集落跡には社が鎮座
稜線に向けてジグザグの植林の中を登る 丁度稜線に登ったところ
稜線北側は広葉落葉樹を中心とした自然林 尾根の左を登って行くがガスがでる
まだまだ続く植林内の登り道 ちょっとしたピークを越えると山頂も近い
やっとこさブナ・ミズナラ等の樹林が
ササ床の斜面に入ると山頂は目前 ロープのある急登がいやな人は右にバイパス道がある
湯来冠山山頂はブナの樹林の中
山頂三等三角点 山頂尾根を北側へ行くと更に展望が開けるのだが今日は・・・
山頂周辺のブナ林
山頂からの西側展望



 ルート&時間

 国道バイパス(310m)
  ↓0:05
 登山道入口(300m)
  ↓0:10
 登山道取付(350m)
  ↓0:20
 社(430m)
  ↓0:50
 稜線分岐(690m)
  ↓1:00
 湯来冠山頂(1,004.4m)
  ↓0:45
 稜線分岐(690m)
  ↓0:45
 社(430m)
  ↓0:10
 登山道取付(350m)
  ↓0:05
 登山口(300m)
  ↓0:20
 湯来ロッジ(280m)

 (注)時間及び高度は参考 




山の
ツチアケビが2本
ツチアケビの花 ヤマジノホトトギスももう開花
ヤマアジサイは残り花 トチバニンジン
サカキ
・・・・・・・・・・
ギンリョウソウの実? スノキの実はもう赤い
かわいいウメモドキ
クモキリソウはもう末期 根が赤いアカショウマ
ヒメコウゾの実 コウゾの実は既に赤くなったものも
ノリウツギももうおしまい きれいとは言えないアカメガシワの花