広島県呉市広町 白岳山 (419.5m)
Part3


10年数年前までは登る人もまれだったこの山も最近は道も整備されて気楽に楽しめる山に変身

広駅横陸橋からの白岳山展望



広の町から望むと石灰岩採掘の跡も生々しい姿が目に付く。以前は山頂への道も分かり難く登山の対象から外されていた山だが、最近は地元の人により登山道も整備されたのか歩きやすくまず迷うことはない山となった。登山コースも色々あるようだが、残念ながらまだ全てのルートは歩いていない。

中世代三畳紀のジュラ紀、中生代後期白亜紀および第四紀の地層から構成されているという白岳山。明治時代以降、広石灰石株式会社なる会社がこの地の石灰石を採掘し隣の螺山を経由したロープウェイで小坪に運んで各地に船で運んでいたようである。

この採掘場も昭和40年代初めには閉山して、今はその跡が広範囲にこの山に残っている。砂防ダムの堰堤と思われるような高さ30mの巨大な石積みには圧倒される。

今日はJR広駅を起点とし往路は小坪峠登山口から山頂を目指し、復路は採石場跡を経由して白岳6丁目の白石側登山口に下山し広駅まで戻る周回コースを歩いた。

〔広駅から小坪峠登山口を登って山頂へ〕
JR広駅西の高架橋を渡りを起点として小坪峠に向かうが、まずはここから白岳山の全容とこれから行くコースを眺めて見よう。
線路沿いの排水溝に沿って東に進み、広白岳4丁目の谷筋の狭い旧道を小坪峠に向かう。

小坪峠は4差路となっており登ってきた旧道と新しくつくられた白石方面からの車道が広町の市街地から通じ、車道はそのまま港のある小坪集落に下る道と螺山のマイクロウエーブ施設への道が交差している。
約35分で白岳山と螺山との道が十字路となった峠に到着。道のほとりにナナミノキの大木が覆い被さっている。

登山口はこの一角にある車道石垣の斜面に小さな案内板が建っている。斜めに上っている斜面の石垣の上の細い踏み跡を進むとすぐに右の雑木林に入り尾根に到着する。
ここを左に曲がりると竹林で覆われたなかのを真直ぐ進み、傾斜が少しづつ急になって竹藪が雑木に変わる。このあたりから道はジグザグの急坂となる。ここから最初のピークまでが登りでは一番厳しいところだ。展望はほとんどない。

急坂が終わると最初のピークで、ここからは緩やかな道となるが以前は踏み跡も薄くしっかり確認しながら登らないと迷いそうであったが、最近は少し整備され踏み跡もしっかりしてまず心配はないであろう。とは言えあまり山に慣れていない人はテープを確認しながら行くに越したことはない。

次の小さなピークを越えてさらに尾根に沿って進んで行くと最後のピーク。
ここからも小ピークはあるが尾根の北側をトラバース気味に緩やかな登りの道である。雑木で覆われどこを歩いているのやらという感じである。

山頂が木間から目に入ると一旦少し下って登り返すと、やがて突然山頂に着く。
山頂は平坦な広場となって三角点が真ん中にぽつんと立っている。周辺は常緑樹とつるで覆われ視界は全くない。


集落内の細い旧道を小坪峠に 小坪峠の登山口(車道横斜面の狭い道)
竹林をしばらく進むで 雑木林内の急坂が続く
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最初のピーク 杉林に混じった雑木の中の緩やかな坂道に
白岳山山頂


〔白岳山頂から採掘場跡を下り白石側登山口を通って広駅へ〕
下山は往路とは反対側の道を進み、北側の白岳六丁目の登山口に向けて石灰岩採掘場跡を通ってくだる。
山頂に登った時と反対側の道を奥に進み左側に曲ると。前方が開け西側の展望が開け、螺山を通して広の市街地や灰ケ峰などが望める。しかし、周りは昔伐採されたのだろう地面は荒れて雑木と雑草が覆っているなかに道が続いている。

以前は草木やつるがはびこって歩きづらかったが、今回は道もはっきりして歩きやすい。
少し下ると植林に入り歩きやすくなるが、少し進むとテープがないと道があるとは思えない三叉路がある。ここがこのルートで最も気をつけたいところだ。道は真直ぐ続いている方が本道に見えるが、左の谷側斜面を下る木にあるテープに注意して、ここを薄い踏み跡の左側に道をとる。
急な直滑降だが足元に気をつけてくだると、やがて作業道跡に出て前が開ける。

以前通った時は小木やつる・雑草などで覆われて歩くのも大変だった思いがあったが、今回は結構整備されて全く気にすることなく進むことができた。

西斜面をトラバース気味に道は下ったおり、谷の向こうには西の採掘場跡や広の市街地が望める。

道は山に沿って右に曲がり北側の採掘場跡出る。作業道は前方に巨大な堰堤状の巨大なコンクリートの道に出る。高さは30m位はある石垣で道幅の切り立った構造物である。手すりはあるが錆びて危険。足元を見ると恐怖感があり怖い。
右手にはこの山最大の採掘場跡の岩壁が眼前に広がり圧倒される。左手に目を向けると北側の展望が一望でき素晴らしいの一言。

だが長居は無用、眺めを堪能したら早々に退散。少し進んで堰堤端を左に曲がると斜面を下る急な石段となる。
以前と比べて大分よくなっているようだが安定性は今ひとつのようだし石巾も小さく歩き難いので注意を要する。

樹林の中に入りジグザグの道に変わると石段も終わり、下るにしたがい周囲は樹林だが昔の生活の匂いがするようになり三叉路に出る。
左の広い道をたどるが結果はいずれを通っても同じところに出るが、ここが下山口とでも言うのか。案内板もなくてコンクリートで舗装された細い道にでる。
民家の間をぬって車道に出ると後は市街地を一路広駅に向けて戻る。

このルートは二度目だったが道は以前より格段に整備され歩き易くなっていたのと、赤いテープが短区間で分かり易く取りつけられていたのでこれをよく確認しながら歩くと初めての人でも道も分からなくなることも少ないのではないかと思う。
ただ、このルート以外のテープもあるので分岐箇所では注意が必要。


山頂を少し奥に進むと展望が開ける(螺山の向こうに広の市街地と灰ケ峰など)
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周りは雑木とかずらやトゲなどでで荒れている 植林内の道になると林床の小木も少なく
作業道に出る 左側を見ると斜面に採掘跡の岩壁
作業道跡を下る 作業道跡は石積みの堰堤状の道に(手すりはやばい)
作業道跡堰堤から見た山頂北側の採掘跡の全容
堰堤状の通路からは北側の眺めが広がる最高の展望台(広町と左から螺山、江ノ藤山、吉松山、野呂山など)
作業道跡からの下りは石段の急な坂道に 急な石段はしばらく続く
雑木林の中を下る 白岳六丁目への石口側下山口




 [ルート&タイム]

 JR広駅(6m)
  ↓0:40
 峠白岳山取付(170m)
  ↓1:10
 白岳山(357.9m)
  ↓0:08
 尾根分岐(217m)
  ↓0:10
 作業道取付(250m)
  ↓0:17
 堰堤跡(180m)
  ↓0:30
 石段取付(175m)
  ↓0:02

 白石登山口(25m)
  ↓0:31
 
JR広駅(6m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 


草木の果実
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マンリョウ ヒヨドリジョウゴ
ビナンカズラ マサキ
ネズミモチ オオツヅラフジ


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2012. 1.15