寒空の宮島砲台跡への道
H16.12.5




包ケ浦自然公園

宮島桟橋に着いた時にはまずまずの天気だったのだが、包ケ浦では時折小雨の落ちる空模様。晴れてくれることを祈りながら包ケ浦自然公園を出発し一路砲台跡に向かう。

自然公園のサンゴジュの葉は濃紅色に染まってひときわ目を引く。海水の入る池にはシバナがたくさんの実をつけて群生しているが、鹿が食べるので金網に覆われており味気ない。

入浜への海沿いの舗装道を東に進むが周りに見られる草木も冬景色。
この周辺に多いウリハダカエデの紅葉がちょうど見頃で美しい。特徴のあるカンコノキが黄色に色づいてたくさん目に入る。例年美しい赤い実を見せるタマミズキはというと今年は全く実がついていない。
おっと、サカキカズラの果穂が落ちているぞと上を見るとプロペラ状の実をつけたもの、穂状になったものと色々あり面白い。
一番多く見られるのはやはりヒサカキやアセビ、シロダモなど。初春への準備も着々と進んでいるようだ。

舗装道路から分かれて砲台跡への道に入ると西側の山の眺めも目入るようになる。
ハゼノキの紅葉も最高潮。すでに実を落としたコムラサキが結構見られる。タイミンタチバナも濃紫に熟しはじめている。
クロバイのやヤブニッケイの大きな木などを実ながら砲台跡へ。

ちょうど宮島の西側の尾根の小さなピークに明治時代に大きな砲台があったという。その跡がそのまま残っており当時が忍ばれる。
今はコシダで埋め尽くされている見張り台だったと思われるピークに上がってみると、能美島から南側の瀬戸内海の展望が素晴らしい。

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紅が目立つサンゴジュ 鹿の保護がされているシバナ
スイカズラに似たハマニンドウ カンコノキ
サカキカズラの実 サカキカズラの果穂
砲台跡への道
シロダモ コムラサキ
砲台跡 砲弾置場跡
入浜沖の瀬戸内海と能美島・大黒神島・小黒神島展望
入浜沖の瀬戸内海と大黒神島・小黒神島・阿多田島展望

下山は砲台への道の奥から、右にシダを桐開いた小さな道があるのでこれをくだる。
結構急坂だがところどころで左右や前方の展望も開けて足下には注意しながら山歩きを楽しむ。道は包ケ浦自然公園の最奥部の包ケ浦川に下っている。
こうやって見ると山の斜面にはマツの木などは立ち枯れが多く、林床はシダで覆われているところが多い。今に山はシダだらけになってしまうのではと気になる。

ソヨゴも木は多いが実のついたものは全くなかったがここで初めて赤い実を目にする。こんなところでイボタノキも見られ驚く。
タマミズキの大木も結構見られるが葉は黄色く色づくも実はどこにもみられ見られない。

タイミンタチバナの実もそろそろ熟す テイカカズラにも虫えいが多い
下山道から瀬戸内海と廿日市がよく見える
今年はソヨゴの実を見つけるのも大変 イボタノキがあった
ウリハダカエデの紅葉も今が最高潮 山を彩るウリハダカエデの紅葉
下山道西側の山並み、色づいた葉のタマミズキも実はない 山の斜面の林床はシダで覆われている所が多い

包ケ浦自然公園に下り周辺を歩いて見る。
大きなカギカズラにはびっくり、なんとその径は20cm位もある。まるでおばけカギカズラ。その下にはたくさんのカギのついた枯れ枝が落ちていた。

公園の西端には大きなクスノキの巨木も。そしてその奥には平成15年から宮島の鳥居をこの島で育てる運動が始まり、幼木が金網に囲まれてあちこちに植えられている「悠久の森」。
これが使えるまであと1000年待たなくてはならないとは気の長い話しである。

公園の一画にはハマクサギも黄色く綺麗に色づいていたが木の臭いを嗅いでゲポー。サカキはつぼみを、アセビはすでにいくつか花をつけていた。

宮島の植生は大きく分けて、岩場・標高300m以上・300m以下と三つに分けられるようであり、針葉樹・カシ類・シイ類と特徴づけられているようだが、今日は300m辺りまで歩いてみた。

おばけカギカズラの径は約20cm サカキもツボミがたくさん
包ケ浦自然公園奥のクスノキの巨木 悠久の森のクスノキの幼木は金網でガード
綺麗に色づいたハマクサギだが臭いは・・・ アセビはもういくつか花が
下山道から包ケ浦の展望
 


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