秋の東山渓谷
H16.10.17



東山渓谷の道

湯来から吉和をつなぐ国道488号線だが、国道とは思えない細い道でこれに沿って水内川が流れている。
もみのき森林公園を源流としていつも素晴らしい渓谷美を見せている東山渓谷であるが、今日は吉和側渓谷入口から約2kmを歩いて周りの植物を観察した。

渓流の流れは相変わらず素晴らしい。しすし木々の様子はというと例年ならそろそろ紅葉の準備と綺麗に色づきはじめるところだが、先日の台風一家の通過により葉が痛んで汚く枯れかけているものがほとんどである。
これではこの渓谷の紅葉なはく期待できそうにない。
草花の花期も終わり、今の時期となっては寂しいかぎりでこちらもほとんど期待できない。

さっそく渓谷にはいるとアカシデ・イヌシデ・クマシデ・コナラ・ミズナラ・クマノミズキ・イタヤカエデ・イロハカエデ・コハウチワカエデ・イタヤカエデ・・・等色々な木本が目に入る。
ツガも多いがこの木は十方山あたりまでが植生境界のようだ。
この標高ではまだブナはないがイヌブナが多い。ブナとは葉裏に白い毛で覆われており葉も大きくて柔らかく、ひこばえの多いものが目立つ。
特に目につくのがウラジロガシ、この渓谷に特に多いのも特徴のようだ。
そして面白いのは渓谷沿いを歩いていてダンコウバイが続いていたと思ったら途中からシロモジに変って多くなる。これらの木は住み分けているのだろうか。
美しい紅葉と綺麗な実がたくさん見られたのはオトコヨウゾメだけだった。

草本の花は唯一ナメラダイモンジソウだけが元気。最後に沢筋を歩いた岩場にはたくさんの花が群生していた。
あとは残り花がところどころで見られるのがせきのやまだった。

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秋には葉は美しく色づくオトコヨウゾメ 冠毛が長く葉ザラザラのノコンギク
ブナより標高の低い所で見られるイヌブナ 原始的な被子植物ヤマグルマ、別名トリモチノキ
渓流の水は澄んで美しい
時期を間違って花開いたツボスミレ 小ナシはついてなかったアズキナシ、別名秤の目
沢沿いの岩場にはナメラダイモンジソウが今が盛り
少し下流に下るとシロモジに変わって多く見られるシロモジ クスノキ科で唯一落葉するカナクギノキとは鹿模様のこと
渓流の流れ
キクバヤマボクチ 好きな白雲の花をつけるハクウンボクもあちこちに
アカネ色に染まる染料のもとアカネ 秋を感じさせる花アキチョウジ

最後に道が水内川左岸から橋を渡って右岸に変わり沢から離れるところで、県内でも珍しいと言われているツガの純林を見に行く。
道を外れて沢沿いに少し下流の下り左岸に流れ込む沢をさらに遡上していく。岩に咲いたナメラダイモンジソウが美しい。
広い沢だが所々急なところもある岩場を登っていくとツガの林が沢の両岸にまたがって続いている所に着く。

水内川の支流にはいると小滝の横を登る 沢をさらに詰めて行くと
 
この谷の奥の両岸はツガ林



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