晩夏の三段峡上流
H16.8.22




餅の木上流部の三段峡の渓谷

樽床ダムから餅の木
標高約750mの樽床ダムから三段峡上流沿いを餅の木まで歩き周辺の植物を見る。
堰堤横から樹林の中のジグザクの道を下っているとなんと大きなニホンヒキガエルがお出迎え。周りはコナラ・ミズナラ・アカマツなどの林で林床にはコバノミツバツツジとダイセンミツバツツジが混在して見られる。
雨がよく降ったので色々なキノコが顔を出しているがこれは苦手でなんじゃらほいで分からないものが多い。

堰堤下の沢まで下りると左後方に三ツ滝が望め、その雄大な流れはいつ見ても素晴らしい。右岸に沿ってつけられた遊歩道を下流に向けて歩いて行く。

たくさんのブナが見られたが全てイヌブナで普通のブナは一本も見ない。沢沿いというのにサワグルミやシオジなど谷筋でよく見る木々も見あたらないが、急峻な斜面と流れが急なためこれらの木は生きていくことが難しいのか。それに比べて遊歩道沿いにはヤマシグレの木がやけに目立つ。

谷筋は花の少ない時期なのでほとんど見るべき花と言えるようなものはないく、眼に入るのはクサアジサイとヒメキンミズヒキ・ヌスビトハギの花くらいか。唯一ナツエビネが花を添えてくれただけであった。

道は右岸から左岸に、そして再び右岸に渡って樹林の中を歩いていくがよく整備された道が続いている。数々の滝もあってなかなか楽しいが、この渓谷も餅の木に着くと樹林の中の山道から広々とした田畑や家屋のある開けたところに一旦出る。

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樽床ダム三段峡下山口は堰堤横 大きなニホンヒキガエルがお出迎え
キノコも多くこれはニガイグチ ミヤジマママコナと同じ
沢に下ると眼にはいるのが三ツ滝
ウド ヌスビトハギ
ツリバナの実 タラノキ
唯一楽しませてくれたナツエビネ
道の周りはヤマシグレだらけ ウスゲクロモジ
関門の流れ
ヤブデマリの実 タマゴダケ
渓谷沿いの遊歩道
クサアジサイは最盛期 渓谷沿いはほとんどヒメキンミズヒキ
ホツツジはの残り花 ツルリンドウ
急峻な谷を高く巻いてついている遊歩道
ヤマジノホトトギス ノブキ
渓谷沿いに多いイヌブナ 古木に着生しているオシャブリテンダも至る所で見られる
橋を渡って右岸を進むと餅の木に出る

餅の木から大規模林道
餅の木のど真ん中を横切って最近開通した大規模林道がやけに目立つ。車は殆ど通らないのに立派な道路が造られている。
今話題の十方林道の大規模化がこれに続くということであるが、利用価値が少ないこのような道に多額の費用をかけてまでなぜ自然破壊までしてつくらなければならないのか疑問に感じている人も多いのではないだろうか。

餅の木の集落から先はこの大規模林道によってどのように自然が変わったのか少し歩いて見る。
道路を造るため山の斜面は削られ谷側は埋め立てられて法面も保護のための植裁がなされて、これまでの自然環境とはまた違った姿に変貌してしまっている。
そしてこれによりどれだけの自然が失われたのか知る由もないが、交通が便利となった代償は計り知れないようだ。

餅の木周辺では普通に田畑のまわりで見られる植物が、そして大規模林道沿いでは外来種など、これまであまりなかった新たな草木が多く見られた。

カワラナデシコ ツルボ
ムラサキニガナ カナビキソウ
イヌトウバナ オトギリソウ
キンミズヒキ アキカラマツ
ボタンズル ツリガネニンジン
オミナエシ オトコエシ
新しく開通した自然破壊の見本大規模林道
ミツバアケビの実 チャボガヤ
アキノノゲジ ハシカグサ
法面に植裁のの邪魔者イタチハギ 人工法面の産物メドハギ

 


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