加茂町の谷道
H21. 3.27





四川ダム

福山市の北部に位置する加茂町。その山々に囲まれた谷の一角に四川ダムが築かれたのが2004年。
芦田川系の加茂川支流の四川には、その上流に大正時代から大谷池という灌がい用の池があった。しかしこの池は洪水調節機能がなかったため改修して、その下流に県が洪水調節用のダムを建設したものである。
そして今回は、この四川ダムから大谷池にいたる道を歩いてみた。

ダム周辺は道路も新たに付け替えらているので植物もこれといったものは見られなかったものの、ちょっと目をひいたのが帰化植物のシロイヌナズナ。
あまり目立たないが、研究のモデル植物として遺伝子研究に大きな役割を果たしたことにより「植物の謎を解き明かすシロイヌナズナ」として一躍逆行をあびている。

大谷池に通じる昔からの道に入ると、やっと本来の植物環境に変って興味をもってまわりをながめるようになる。
舗装された緩やかな登り勾配の坂道はS字にターンしながら上流の池に通じている。人家はほとんどなく時折ウグイスの鳴き声も聞こえるのどかな山道だ。

スミレの仲間でも早咲きのアオイスミレがあちこちに見られ、名前のとおり徳川家の家紋に使われている葉に似ている。丸くて毛深い葉は大きな特徴で、花の時期だと雄しべの花柱の先がカギ型に曲がるのですぐ分かる。
すでに黄緑色い満開の花を咲かせたヤブサンザシも結構多い。花びらのように見えるのは顎、本物の花弁は小さくて注意して見ないとよく分からない。

春の訪れとともに花もたくさん見られるようになった。どこにでもあるコハコベもここでは純白でなぜか美しく見えるから不思議だ。
ダム湖から約1Km歩くと大谷池が目の前に現れる。

・・・
シロイヌナズナ クサイチゴ
アケボノスミレ ミツバツチグリ
ヤブサンザシ オドリコソウ
セントソウ キビシロタンポポ
大谷池への谷道

道を登りきると四川ダムより大きな貯水量をもつ大谷池に到着。
ここの堰堤は昭和末期に改修されて立派な堰堤となった。雑木の山に囲まれて水面とのコントラストも素晴らしく、ちょっとドライブがてらに来て楽しむにもなかなかよい雰囲気のところである。

池沿いの道は植生が一変し、落葉した樹林がまわりを覆う。
ウグイスカグラ、ヤマウグイスカグラの可愛い花があちこちで見られる。ダンコウバイ、アブラチャン、ヤマブキの黄色い花が多く目だっていたが、どこまで行ってもあまり代わり映えしないのでUターン。

これといつてあまり変った花は見られなかったが、春の息吹は十分感じることができた一日であった。

大谷池
ヤマウグイスカグラ ユキワリイチゲ
ヤマブキ ダンコウバイ
 


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