春の中国山地の花たちは今
H19.4.21




中国山地、と言っても中部の山間部。大きく広がっている岡山県から広島県にかけての台地は何時どこを歩いても楽しめる。広島からはちょっと遠いので、簡単に訪問することも難しい場所である。
春の花も一段落した今、どんな花が見られるのだろうかと楽しみに出かけて見た。

石灰岩台地ではところ狭しとあちこちで群生しているのがイチリンソウとニリンソウ。白い花の群落は遠くから見てもよく目立つ。
この二つの花は同時期に咲くが、イチリンソウは基本的に一つの茎に花をひとつ、ニリンソウは2つ花をつけるというが、必ずしもそうではなく多い場合も少ない場合もある。花はニリンソウが小さく、葉の形も大きく違うので比べて見ると良く分かる。
イチリンソウ ニリンソウ

谷間に入るとこれまたたくさんの花達が歓迎してくれた。
光沢があって美しい大きな4枚の花びらをつけているのはヤマブキソウ。キンポウゲ科の花を思わせるがケシ科で、クサノオウと同様有毒だ。
そして、ツルカノコソウもあちこちに。なんでこれがつる?、なんて思うが、花はカノコソウより小さく、花のあと根元から細いつるをのばして先端に新苗をつくるのでこの名がついている。
ヤマブキソウ ツルカノコソウ

ミヤマキケマンも今日はやけに鮮やかに見える。これも毒があるとは思えない。
何とも茎や葉、額など毛むくじゃらのジュウニヒトエ、花が重なり合って咲いている姿はやはり十二単重に似ている?
ミヤマキケマン ジュウニヒトエ

足元に葉と同じ保護色をしているので分かり難いが、よく見るとたくさんのレンプクソウだ。こんなにたくさんあるのは、これまた初めて。細長い茎の上にブロックが乗ったような姿で、しかもこの五面それぞれに花があり、ユニークで変った花である。
レンプクソウ

やや湿ったところには、ヤマネコノメソウとともにシロバナネコノメソウも多い。黄色な花の多いネコノメソウのなかで白色の花をつけているが、少し時期が遅かったのか黒紫色の葯は少し色が薄くなっていた。
そして、わが国では中国地方の石灰岩地にしか自生していないオオバイカイカリソウ。この地方ではイカリソウと言えば距のないこの花だが、白い色は清楚で美しい。
シロバナネコノメソウ オオバイカイカリソウ

どこにでもよく見られる花だが、咲き立ちの花は初々しい。
ミツバツチグリ ヤマルリソウ

何かくさい匂いが漂ってくると思ったら、やっぱり・・・クサギである。
クサギ

大きく移動して、下帝釈の高台をのぞいて見た。
いつも見慣れた花が出迎えてくれたが、ケスハマソウは残り花。チョウジザクラなどは既に花を落としていたものの、ヤマトレンギョウはまだ健在であった。
新たにチョウジガマズミがちようど開花、トリガタハンショウズルも蕾が多かったものの一部花を開いていた。
センボンヤリ ケスハマソウ
トリガタハンショウズル メギ
チョウジガマズミ ヤマトレンギョウ

帝釈の台地に出て見ると、フクジュソウはすでに大きな葉をたくさんつけて、咲き初めとはまた違った花のようだ。斜面一杯緑のジュータンに黄色の花が敷き詰められていた。
その近くで、トウダイグサも今が盛りと花を咲かせていた。
トウダイグサ フクジュソウ
 


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