H18.12.3




鹿老渡の町と遠見山

師走の声を聞き、寒さもそろそろ本格的となってきたが、今日は朝から思いのほか暖かい。今日は瀬戸内でも温暖な鹿老渡周辺の植物観察に行く。

倉橋島の南端近くに鹿老渡(かろうと)の港町はある。山の多い島のなかで穏やかな砂洲が狭いながらも開け、それに抱かれた入江は古くから風待ち、潮待ちの良港として利用されてきたそうだ。

着いてすぐに、北東の海岸沿いを歩いてみる。突き当ったところを山奥に少し進むと、古墳時代の立派な石室が見られた。
町の南の鳥居をくぐって石段を登った小高いところには伊勢社の神社が。そしてその前の高台には昔の墓所が残されている。そして、その周辺には海辺の植物が次々と目にはいる。
集落から歩いて登った標高99.3mの遠見山の山頂は江戸時代の遠見山番所跡。この海の向こうは愛媛県で中島をとおして四国まで一望できなかなかの眺めである。
何か、古代から昭和にかけての長い歴史を感じさせるところであった。

今日は植物観察をしにやってきたことをしばし忘れさせてしまうが、今日の目的はやはり植物。
このあたりでは、まだあちこちに多くの草花が咲き残っていた。セトノジギク・ヤクシソウ・ツワブキ・キマナデシコ・ツルナ・・・等々の草花たち。
樹木の方もこれまた色々な果実がたくさんついている。なかでもサネカズラはいつものことながらお気に入りだが、他にもゴンズイ・ツルウメモドキ・マサキ・カンコノキ・ナナミノキを初めとした多くの木の実が目を楽しませてくれた。

町を後に、鹿老渡大橋のたもの浜まで下って、目の前に広がる青く澄んだ海は美しく気持ちがよい。
岩場で波に揺れている美味しそうなヒジキを少しばかりいただいておみやげにさせてもらった。

伊勢社

-残り花-
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この地の花の代表選手、セトノジギク(ノジギク) 一段と鮮やかなツワブキもあちこちに
清楚なハマダイコン ツルナは一年中咲くのかしら
今でも咲いてたハマナデシコ イヌホオズキ
はびこってしまった、コヒルガオ これも嫌われ者、センダングサ
コウゾリナ ミカンの輸入肥料についてきたのかヤブチョロギ
ヤクシソウはあちこちで健在 アキノキリンソウ
島でよく目にするクコ すでに蕾がたくさんついてた、フサアカシア
岳浦山の展望

-果実-
ゴンズイ トベラ
ネズミモチ タイミンタチバナ
ノブドウ(葉裏に毛なし) エビズル(葉裏に毛あり)
中島・四国展望 火山展望
ビナンカズラ(サネカズラ
マサキ ツルウメモドキ
テリハイバラ タンキリマメ
特徴の少ない、ナナミノキ 葉に特徴のある、カンコノキ
お馴染みの、カクレミノ キズタ

-最小の植物-
種子植物で最小のミジンコウキグサ
瀬戸に浮かぶ倉橋島岳浦山とその後ろに岩国市方面の展望
 


-目次-