H18. 5. 4




山にも春とともに緑が帰ってきた

広島県から島根県にまたがる西中国山地は山も深くそれだけに色々と興味深い動植物が多く見られ四季折々に山も彩りを変えていつ行っても楽しいところである。
例年なら春真っ盛りのこの時期だが今年は特に雪が遅くまで残り被害も大きく、この地域への道もつい最近車が通れるようになった。それだけに草木の春の訪れも大きく遅れているようだ。

今日は天気もよく山歩きにはもってこいの一日。待ってましたとばかりに奥深い広葉落葉樹の谷を歩いてみる。
ようやく周りの木々も黄緑色の葉が出始めたばかりで森林浴も満点、沢の流れも清く澄んで美しい。

この地域の道にはいると周りには色々なネコノメソウやスミレの仲間などがちょうど盛りとなかなか綺麗だ。あちこちに見られるラショウモンカズラはまだほとんど蕾状態だが沢筋のカツラの木は花も既に終わり葉が一斉にでている。

さっそく歩き始めるとボタンネコノメソウやエンレイソウ、ナガバノスミレサイシンなどがあちこちに花をつけているのが見られる。ヤブレガサはまだ可愛い傘をたたんだまま。ワチガイソウなどもやっと花芽がついている。

この時期になる面白そうなところはどこの谷でもよいから歩いて見たいところである。
谷に向かうと足下にはフデリンドウがたくさんの花をつけて歓迎。これはさい先もいいとさらに奥へと進む。
足場は少々不安定だがワイルドな谷を歩くのはいつ歩いても楽しいものである。未知のところだとなおさら興味深々のといえこともあって面白い。

ブナの双葉にかわいい新芽がたくさん見られるがこのうちどれだけが大木として残るのだろうか。周りは高い広葉落葉樹に囲まれたマイナスイオンたっぷりの世界になってくる。
次々と現れる花を楽しみながら奥へと進む。大好きな滝も次々と現れこれも楽しみながらで一挙両得。
すでに相当登った登ったところで本日の目的も達成したしUターンする。さらに少し登ってみたが倒木も多くなってあまり変わりばえのしない眺めが続いているようだ。
昔はこのルートも某山への登山路として利用する人もいたようであるが今はほとんど歩く者もなくマニアックな人達だけの世界である。
この広大な西中国山地はまだまだ人のはいっていないところも多く足を踏み入れてみると思いがけないものに巡りあえるという楽しみがあり興味深い。

帰りに少し寄り道、今の時期見られるめぼしい花詣でをして帰る。久しぶりに充実して楽しめた一日であった。

陽当たりの良くない谷筋はまだ春も遅い
・・・・・・・・・・
初春の花ハルトラノオは盛期を過ぎたか コガネネコノメソウの黄色のはなひらは萼
赤いしべは少し黒くなったシロバナネコノメソウ ほう葉が黄色でよく目立つボタンネコノメソウ
エンレイソウ ヤブレガサ
ヤマエンゴサク コチャルメルソウ
沢筋の木々も黄緑色で覆われている
低い所ではツクバネソウにも花が ラショウモンカズラは行きは蕾だったが帰りに咲いていた
これでも1本、満開のフデリンドウ 昔近くで栽培されていたのか、ワサビが
ユリワサビ ヒメナベワリ
葉は1枚で仏炎苞には細かい紫斑のあるオモゴテンナンショウ これは普通に見られるマムシグサ
花はやや遅い小振りでほっそりのケイリュウタチツボスミレ ケヤマウツボ
ウワバミソウ チドリノキ
他は芽がでたばかりなのに1本だけ狂い咲きのサルメンエビネ
ニリンソウ ニリンソウ群落もあちこちで
ヒトリシズカはちょうど見頃
ナツトウダイ ブナの芽
場所によって所々で一部花をつけたワチガイソウ
ヤマシャクヤクは蕾も固い オオキヌタソウ
ところどころで滝も見られて楽しい


下界では・・・、ちょっと寄り道
 
少し時期は過ぎたかサツマイナモリの群落 満開のハクサンハタザオ
ウリカエデ ザイフリボクもちょうど見頃
花より先に葉がでるヒメザゼンソウ 秋といっても花は春のアキグミ
1,000m級の山はまだ枯木状態だ

 


-目次-