春を迎えた周南西緑地公園
H18. 3.30




公園入口メインロードの並木

周南西緑地公園と聞いても広島周辺の者にはあまり知られていない。
周南市の国道2号線とJR山陽本線の間に挟まれた市内中心部の東にある住宅地、若草町にこんもりと茂った小さな山がある。標高は62.3mで三角点もあるようだ。

市民の憩いの公園であるだけでなく、周囲は旧京都大学の演習林であったものが長い間そのままの状態で放置されていたというた゜けあって色々な多くの植物が見られ、なぜここにこんなものが?と思うくらいに動・植物を初めとした自然環境の残ったところである。
そして、最近はボランティアの人達によって整備されつつあるようで園内の樹木にも名札がつけられたという。

なぜ自分がここを訪れたかと言うと、今年3月初め地元のAさんの案内でここを歩いて見たところ興味深い多くの木々が見られ春の訪れとともにどのように様子が変わっているかこの目で見たかったからである。

広島を出ると生憎の空模様となったが、この公園に到着した時には雨も止み我々を歓迎してくれるかのようにお天とうさんもちらほら見られるようになった。
正面入口を入ると舗装道路が谷の奥へと続いておりその道の両側には立派なメタセコイアの大木の並木が続きなかなかのながめである。

途中右に舗装道路は分岐しているのでこちらに道をとる。まっすぐ行ってもすぐに住宅地に出てしまう。
さっそくトサノミズキが黄色な花をつけて歓迎。そのほとりにビロードイチゴの白い花も。このあたりから木々にも名板がつけられている。
直ぐに頭上に高架橋が見られる手前で左の未舗装道にはいる。ちょうど角にあるサクラの花が3分咲きくらいか。
尾根道と合流し左に曲がると展望台なるものがあるが危なそうで通行止め。
その反対側にヒメヤシャブシがちょうど盛りと長い花が垂れている。

このあたりから道は細くなって山道に。ヤエヤマザクラの花はどうかと見てみるとまだ咲き始めでチラホラだが13弁の花びらははっきりとよく分かる。
林床にはタチツボスミレ・シハイスミレがすでに満開で彩りを添えている。

ここからチヤンチンモドキコースを歩いて見ようと左斜面に少し下る。まだ少し寒い日が続いているのでサクラやシキミ以外は花もほとんど咲いていない。
ナギ・チャンチンモドキ・ソウシジュなど珍しい花達が次々と。やはりいつか花を見て見たいものである。

谷におりると左手は竹林。遊歩道にまでタケノコが顔を出している。谷沿いにあるヤブツバキはちょうど見頃で美しい。

東屋のある展望台に上がって見ると、下に大賀ハス池から万葉の森が見られる。
周りをみると赤い小さな穂のような花はカツラの木。山では頭上を見上げて花はよく見えないものが多いがここではちょうど目線で見ることができるのはいい。

大賀ハス池に下りて見ると立派な茶室があり池を中心に庭園風に色々な木が植裁されている。
ちょうどキブシが花盛り。珍しいゴモジュが花をつけていた。

池にあるハスは千葉県の検見川遺跡で発見された約2000年前の種子を栽培させた大賀ハス、縄文時代の古代ハスだがまだ冬の眠りについている。改めて見に来たい。

一応メインの道を歩いて見たので今日はこのくらいで万葉の森を通って公園入口に向かう。
万葉の森には万葉集に詠まれた歌とともに草木が植えてある森のようだが今の時期は何が何だかあまりよく分からない。

まだ花は時期的に少なかったがこうやって見るとこのような都会の中に多くの植物が見られる素晴らしいところがあるのは羨ましい限りである。
多くの人達にこの素晴らしい公園の植物の数々を四季を通じて楽しんでもらいたいものだ。

ビロードイチゴ トサミズキ
ヒメヤシャブシ シハイスミレ
シキミ 花びらは13枚のヤエヤマザクラ
国外のものも含め珍しい植物のある見本園
ヤマザクラ ホソバイヌビワ
目線で見られたカツラも今花が
ヤブツバキ ヒイラギナンテン
縄文遺跡で見つかった古代ハスのある大賀ハス池
トベラ ヒメウズ
キブシ シダレザクラ
これは珍しかったゴモジュ
サンシュ ビロードムラサキ実
万葉の歌で読まれた植物のある万葉の森
 


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