広島県北広島町芸北 臥龍山 (1,223.4m)・・・・
Part8(千町原コース、聖湖キャンプ場コース)

積雪も多く樹氷やダイヤモンドダストも見られ素晴らしい雪山を楽しめた山

登山口からの臥龍山頂展望



このところ暖冬が続いていたが3日前から最大級の寒波の到来とともに広島周辺の山でも積雪があった。
今年もぜひ一度は雪山へと思っていただけにこの時とばかり勇んででかける。天気予報では今日は午前中には雪もあがるとの予報だったが八幡に到着した時にはほとんどやんでくれた。

[千町原登山口から臥龍山頂へ]
千町原登山口のある東八幡原の弾丸道路は雪で通行できないので除雪のされている近くの町道で降りて登山口までラッセルして歩く。
この辺りで積雪80cmの固い雪の上に新たに30cmの新雪が積もっていたがこの程度ならワカンでもちょうど歩き易い。

いつもの登山口は雪の下だが千町原は一面の雪でどこでも歩けるので案内標識に関係なく真っ直ぐ樹林の取り付きに向けて進む。
前方に臥龍山を望みながら足を進める。山頂周辺はうっすらと雲がかかっているものの木々は白く輝いて樹氷となっているのがよく分かる。これは素晴らしい雪化粧のブナ林の眺めが期待できそう。
千町原に多いカンボクはまだたくさんの赤い実をつけて雪を被ってこれまた風情がある。

広い草原部から雑木林に入り平坦な沢沿いの道を奥に進む。
やや登り加減になると右側に沢が見えるのでここを石伝いに左岸に渡る。夏だと楽に沢に下りて渡ることができるのだが積雪が多く沢に下りて登るのが少々大変だが何とかクリヤー。

いよいよここから支尾根に取り付きで本格的な登りとなる。
すっかり葉を落とした木々は寒そうに雪が張り付いているが見通しも良く夏歩くのと全く違う眺めである。
昨日登山者が通ったと思われる足跡があるものの新たに新雪が積もって少し埋まるがあるとないは大違いで大分歩き易い。
昨年と一昨年の台風で倒れたミズナラやブナの倒木も登山道沿いに多く見られたくさんの雪をかぶつている。

雑木やスギの林からミズナラが多くなり、さらに登っていくとブナの世界が広がってくる。
面白いことに葉が出ている時期だとすぐ巨木とわかる木々も葉が落ちて広い空間の中にあるとこれがそんなに大きく感じないのは私だけか不思議なものである。

標高も900mを越え林道が近くなってくるにつれ小さな枝先まで真っ白に氷りついた樹氷が見られるようになる。
このルート最大のブナ林は相変わらず素晴らしい。
突然に林道終点の雪霊水横に出るが今年は雪も多く水もくめそうにない。

小休止の後山頂へ最後の急登に取り付く。
周りの木々は樹氷が素晴らしく夏は暑くて面白くないこの急坂も今日は最高の眺めが広がっている。
樹氷を堪能しながら登って行くとやがて山頂に到着。
山頂の大岩は頭が少し出ただけでこれなら楽にあがれそう。この辺りだと2m程度の積雪か。

ちょうど12時に山頂到着となり昼食をとっていると突然青空がのぞく。真っ白な樹氷とのコントラストは最高。空からはダイアモンドダストがキキラと光ながら落ちてくる眺めはまさに桃源郷の世界であった。


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町道から登山口への道の取付、いざ出発! 千町原登山口、臥龍山が前方に
千町原の草原から樹林にはいる 平坦な道が終わり右側の沢を渡る
沢を渡るといよいよ登りに変わる ゆるやかな登りが続く
登山道沿いには倒木も多い 昨日登ったと思われる踏み跡が続いていた
木々の葉が落ちると周りの見通しがよくでブナの巨木達も小さく見える
ブナの巨木が続く登山道 登山道沿いのブナ
ブナもツララが下がって寒そう まさに白銀の世界
ブナの周りは近づくとズボッと胸まで埋まる 木々も次第に樹氷で覆われてくる
林道終点もすごい雪 雪霊水もさすがに今日は雪のなか
樹氷となったブナの巨木 登山道沿いの保安林案内板
山頂への急斜面沿いのブナ林 綺麗に樹氷の出来ている登山道沿の木
山頂三角点横の岩もこんなに埋まっている 山頂付近もこんなに開けていたのかと(人のいる所が山頂岩)
わずか一時の晴れ間、日を浴びて感激の一瞬です


[聖湖キャンプ場入口に下山]
下山は尾根伝いに北西に道をとり聖湖キャンプ場に下るコースをとる。
ゆるやかな雪の尾根を少し下ると左に展望台だが最近はここも草木が延びて冬しか展望がなくなってしまった。大箒山と深入山がよく見えるところだが今日は少し雲がたれて白い雪を抱いた深入山だけがよく目に入る。

白銀の冬の尾根道は木々も綺麗に雪化粧して雪のオブジェのオンパレードで素晴らしい。少し下って登り返すと小ピークに着き振り返ると白く輝いている臥龍山頂が望める。

すぐに展望岩だがこの岩も今日は容易に岩上に。ここからは聖湖から高岳・聖山・恐羅漢山・十方山、深入山・大箒山等が一望できるこの山唯一の展望台だが今日は雲がたれ込めて遠くの山はよく見えない。それでも広がる雪景色に満足してこの岩を後にする。

あとは1,053mピークとの鞍部の四差路まで樹林のなかの下り道。今の時期は見通しもいいのでどこを歩いても気持ちが良く雪と戯れながら好き勝手な道を選んで下っていく。
下ったところが周りが開けた林道のある四差路。

杉林の横を通って少し登ると1,053mピークに到着。
ここから振り返ると木間を通して山頂の白い樹氷部分が良く見える。


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雪の尾根道 尾根のブナ、右部分には一昨年までブナの巨木があったが・・・
展望台からの眺め(右前方深入山) 樹氷を抱いたブナは重そう
小木の間を縫うように進む 尾根道の木間を通してこれから行く小ピークが望める
雪を被ったブナ 雪を被ったアシウスギ
今の時期だからこその尾根道からの展望(前方に深入山・前山など)
夏は小木に埋まって小枝がうるさい所だが今はすっきり ブナの高木(古木)のみが目立つ
小ピーク、振り返ると臥龍山頂が望めるのも今でこそ 小木の多い尾根道はすっかり雪原
雑木の中の尾根道 展望岩も雪に埋まって姿も見えない
展望岩からの展望(右側より高岳・聖山・聖湖・砥石郷山、恐羅漢山・十方山はシルエット程度、向深入山・向山・深入山など)
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聖湖を見ながら坂を急降下 そしてブナ林に入る
樹林から出ると林道四叉路(左菅原林道、手前ピーク) 1,053mピーク


[ピークから聖湖キャンプ場登山口へ下山]
北に方向を変えて菅原林道に向けて下っていく。左前方に見え隠れする聖湖が樹林に隠れるとしばらくで林道に着く。
普通なら林道を下山道取り付きまで歩くが今日はそのまま林道を横切って真っ直ぐUターンしている林道に下る。大きなブナの木が林道に倒れて道を塞いでいる。これは春になるとまた地元の人の仕事が増えたようだ。

雪に埋まって頭だけ出した案内板を横目で見て林道を横断し聖湖に向けて下る。
この辺りまでくると細い枝の雪は溶けているが足下の雪はまだまだ深い。
登山口方向を目指してどんどん下って行き、やがて自動車の走る音が耳に入るようになると国道も間近。前方が開けて聖湖キャンプ場登山口に到着する。しばらく国道を北西に歩くとキャンプ場口である。


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ピークから林道への下山道 林道に下る、そしてそのまま横切って下に
再び林道に、大きなブナが林道に向け倒れている 林道の下山口案内板
林道から下山道取付 聖湖を遠くに見ながら下山
ヤドリギの実も多い ブナ林を一気に下る
聖湖登山口に下山 国道191号線から見た聖湖登山口




 [ルート&タイム]

 町道取付(790m)
  ↓0:15
 千町原登山口(800m)
  ↓0:15
 樹林取付(815m)
  ↓0:20
 沢渡(840m)
  ↓0:45
 林道終点(1,050m)
  ↓0:10
 臥龍山山頂(1,223.4m)
  ↓0:40
 鞍部四叉路(1,045m)
  ↓0:02
 1,053mピーク(1,053m)
  ↓0:04
 林道合流(975m)
  ↓0:15
 聖湖キャンプ場登山口(780m)
  ↓0:35
 聖湖キャンプ場口(770m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 


2006. 2. 5