山口県岩国市 岩国城山 (300.4m)

植物が豊富で楽しめる歴史の山

錦帯橋付近から城山展望



城山はお城のある横山、山頂三角点のある姉ケ山が連なる山々全体を総称したものである。
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この山から眼下に錦川、そしてこれに架かる錦帯橋の眺めの素晴らしさ、山に入ると珍しい多くの木々が見られる自然探勝路は楽しい山歩きができるハイキングに最適な山である。
一国に一城ということで昔取り壊された岩国城も昭和38年にこの山に再建され錦帯橋とともに観光のシンボルともなっている。
今回はこの山の樹木の観察を中心に歩いて見た。

[横山そしてロープウェイ山上駅に]
錦帯橋の上流にある無料駐車場に車を置いて吉川公園を西に進む。城山菖蒲園を通って日本庭園の左側から山に取り付く。

木々に囲まれた広い遊歩道をトラバース気味に少し進むと、ちょっと分かり難いが右手斜面の樹林に向けて小さな小道があるのでこれを登る。
すぐに道は急坂となり自然林の高木のなかにはいると林床は落ち葉で覆われて気持ちがよい。

この時期花は期待できないもののこの山への目的は樹木。さっそく多くのリンボク、コバンモチやミミズバイ・カナメモチ・タブノキ・シキミなどが現れる。
おっと、見慣れない木だなと思っていたらカンザブロウの木、滅多に見ない木なので珍しい。
スダジイ・ツブラジイなどに混じってシラカシ・アラカシ・ツクバネガシ・ウラジロガシなどのカシの仲間も色々と。そしてヤマモガシ・シイモチ・・・などと次々とい色々な木が見られて時間がいくらあっても足りないくらいで前になかなか進まない。葉を落としたタマミズキも赤い実をたくさんつけて美しい。
周りの木を観察しながら道なりにゆっくり登っていると岩国城下の舗装された遊歩道に出た。

この遊歩道を右に少し進むとフシノハアワブキなるあまり聞き慣れない木の説明板が現れる。国内唯一の自生地だそうであるがご本尊は冬で葉も落として裸ん坊。
さらに進むと道はUターンして城郭の塀のなかにでる。途中自生のクチナシが数本かわいい実をつけている。そしてトゲをつけたたくさんのアリドオシも面白い。
本丸を右に見て城郭の塀の上からは錦帯橋をはじめ岩国の町並みが一望できるが今日は少し霞んで眺めは余り良くない。

このお城のあるピークが横山(310m)。この辺りにくると良く整備されておりロープウェイ駅から下りた人達も足を運ぶので人通りも多くなる。舗装された車道も麓の公園から城まで通じており車でも楽に登ることもできる。
お城から公園化されたなかを尾根に沿って南西に小ピークを越えるとロープウェイ山頂駅に到着する。


吉川公園の白壁沿いを眼前に見える山に 菖蒲園左の小道から取り付く
しばらくはるんるん気分の広い山道を進む 途中右側に小道が分岐しているのでここから斜面に取り付く
道は急坂だが周りはよく見えて歩き易い 樹林のなかを道なりに登っていくと
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お城の下の遊歩道に出る、ここを右に そしてお城の下の広場に着く
城郭からの展望(錦川と錦帯橋の向こうに岩国の市街が一望)
真下に錦帯橋が望める ロープウェイ山上駅


[ロープウェイ駅から姉ケ山へ]
ロープウェイ駅前の広場からも岩国の市街地の展望が開けており、目を下に転ずるとキミノタマミズキも見ることができる。

すぐに舗装された車道から未舗装の尾根道が別れているのでそのまま尾根伝いの未舗装の道を進む。
尾根の右側はよく整備された植林が続いているが左側は自然林のままであるが樹種も少し変わってヒサカキやアセビ・リョウブなども見られるようになる。

中継所を一個所過ぎて道が突き当たったところに鳥居がある。ここで道は左に護館神をバイパスして姉ケ山に向かう道があるが、ここは真っ直ぐ参道の階段を登ってピークしたにある護館神の神社に向かい、帰りにバイパス道を使うこととする。

急な階段を登ると大岩群の手前にある社に到着。この山には珍しくたくさんの岩が露出している。
ここから右手の踏み跡を登って祠の裏のピークを通って尾根伝いに下ると先程別れた護館神バイパス道と合流する。

ここが姉ケ山と護館神ピークの鞍部でこれから先は緩やかな登りの道が尾根に沿ってだらだらと真っ直ぐに続く。
これを登り詰めたところの左側が展望台。東側が開けて岩国の市街地の眺めがよく少し広くなつてベンチもあるので休憩には丁度良いところだ。

さらに尾根伝いに少し進むとマイクロウエーブのアンテナの立っている姉ケ山山頂に着く。
ちょうど道の真ん中に三等三角点がありその右横は施設の金網の柵が続いている。
ここからは南西側の山並みの一部を望むことがてぎる。


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舗装された車道と未舗装の尾根道に分岐(尾根道に進む) 樹林に囲まれたなだらかな広い道が続く
突き当たったところが護館神とバイパス道の分岐、車はここまで 護館神の案内板
岩に囲まれた護館神の社 ピークを通って下ると
バイパス道と合流し尾根を登る 展望台
展望台からの展望(左岩国山、前方岩国市街)
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展望台から少し進むと 三等三角点のある姉ケ山山頂
姉ケ山山頂から南西展望


[姉ケ山からロープウェイ駅を経由して下山]
尾根伝いにさらに南に進むと欽明道路上を通って大応山へと道は続いているようだが、今日は車を錦帯橋上流の河川敷に駐車しているのでここでUターン。

復路は尾根を鞍部まで下り護館神のバイパスに道をとる。なだらかな道が護館神の東側をトラバース気味についており、途中岩国市街の展望が開けるところもある。

護館神の参道鳥居前に戻って往路をロープウェイ山上駅に向かう。

山上駅前広場で一息した後、舗装された車道を少し下ると左側に山道が分岐しているのでこちらに道をとる。
周りは樹木で覆われて展望は全くないが木が大きいので林床は見通しがよく歩きやすい。
道はジグザグに曲がりながら急な斜面を下っていく。相変わらず樹種が豊富で色々な木が楽しめる。
赤い実のついたシイモチやカンザブロウノキもあちこちに。葉を落としたタマミズキは赤い実がもぶれついている。よく似ているアリドウシやジュズネノキも多い。

落ち葉を踏みしめながら下って神社が見えると下山口は近い。前方が開けちょうど吉川公園のロープウェイの駅舎の前に出る。
公園内の木々を見ながら朝歩いた道に合流し駐車場へに戻る。

この山は宮島の植生に似たところがあるが多くの珍しい木々を見ることができて大変興味深い山である。初めて見たものもあり一日楽しい山歩きであった。


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護館神バイパス道。右の太い木はヤマモモ 車道から左に分岐した小道に入るとジグザグの急坂が
下山口はロープウェイ下の駅前 吉川公園を通って駐車場に




 [ルート&タイム]

 錦帯橋P(5m)
  ↓0:10
 吉川公園北取付(6m)
  ↓0:25
 岩国城遊歩道(190m)
  ↓0:10
 岩国城(210m)
  ↓0:20
 ロープウェイ駅(195m)
  ↓0:20
 参道鳥居バイパス分岐(220m)
  ↓0:03
 護館神(265m)
  ↓0:04
 尾根バイパス合流(230m)
  ↓0:20
 展望台(290m)
  ↓0:02
 姉ケ山山頂(300.4m)
  ↓0:18
 尾根道バイパス分岐(230m)
  ↓0:08
 参道鳥居バイパス分岐(220m)
  ↓0:04
 ロープウェイ駅(195m)
  ↓0:03
 車道分岐(175m)
  ↓0:35
 吉川公園ロープウェイ西取付(6m)
  ↓0:15
 錦帯橋P(5m)

 (注)標高・所要時間は概略
   
時間は途中植物観察
     しながらのためあまり
     参考になりません
 



この山の木々の一部
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カンザブロウノキ リンボク
シイモチ クチナシ
アリドオシ ジュズネノキ
タマミズキ キミノタマミズキ
ヤマモガシ イズセンリョウ
シリブカガシ エゾユズリハ
フシノハアワブキ ムクロジ


2006. 1.29