広島市安佐北区 阿武山 (585.4m)・・
Part2


都会の中にある樹林に囲まれた山らしい山だが縦走してみるとこれまた歩きがいのある山

口田からの阿武山展望



広島市内の安佐南区の市街地からひときわ目立つこの山だが、登山口は里山だけあって色々ある。一般的には権現山から鳥越峠を通って山頂に至る人が多いが、近年この登山道が整備されて新たな歩き易い新道ができた。
おかげで登山道の周りは環境破壊よろしく木々は伐採され立派な階段もつけられて公園化が進んでしまったのは残念だ。個人的には以前の自然のままの姿を残してほしかった。
鳥越峠から登るこのルートは登る気がしないので、今回は八木梅林コースを登り山頂から534.3mピークを越えて太田川河畔登山口に下る縦走ルートを歩いた。
一人で縦走ということとなると登山口と下山口が大きく異なる場所では公共交通機関を利用せざるを得ないが、今回は梅林登山口へはバスで梅林小学校前で下車し登山口の梅林台まで歩いた。そして下山の亀山対岸にある太田川河畔登山口からは太田川橋バス停まで約3km弱を歩いた。

梅林登山口から阿武山へ
梅林小学校前バス停から小学校正門前を通って真っ直ぐ梅林台団地にはいるとこの最奥部に登山口はあり、「阿武山登山口」の案内標識が立っているところから山道にはいる。

直ぐに左右に立派な道があるので右の登る方に道をとりトラバース気味に進むと沢を横切り支尾根を巻く。道が分岐しているがここは真っ直ぐに進み次第に登り坂となってくる。再び左に道が分岐しているので今度は左に曲がって尾根に沿って急坂を登るようになる。
周りは雑木林で展望はないがしばらく登ると南東側の展望が開けたところに着く。ここからは松笠山と戸坂の町が良く見える。
さらに少し登って尾根の上に出ると再び展望が開けるが、先程と同様の方向の展望が望める。
急な樹林に覆われた登りが続く。途中アカマツの木が多いところに「三葉の松」とある。一般には二葉だが落ちた葉を見るとなるほど皆三葉である。

直登したりトラバースしながら急坂を登って行くとやや平坦になったところに石の祠がある。しかし中には何もなくご神体はどこにいったのか、それでも供え物がしてあるとこをみるとここへ来る人もいるのであろう。そしてさらに進むとまたもや同じ形の祠で中味は空だがお賽銭は載っている。こちらには「胴の祠」とのプレートがある。
よく見ると二つの祠は山頂にある貴船神社の祠と同じ形をしているではないか。察するにこの道は昔の貴船神社への参道であったのではないかと思われた。昔の人は元気がいいものだ。

これを少し進んだところに道が左に分岐し「20m見晴岩」とある。これは行って見ない手はないとばかり横移動して行って見ると大きな岩があり、その上からは権現山から武田山・火山、牛田山、松笠山などが望めるが今日は残念ながらガスがかかってシルエットでしか望めない。

再び元の道に帰ってしばらく急坂を登ると周りが伐採されているところに出る。
これは阿武山への稜線に新道をつくったとき周りの木を伐採した時の遺物でこの中を登っていくとやがて新道に合流する。ここには新たに「梅林小登山口」の案内板も設置されていた。

なるほど派手に周りを切り開いて立派な登山道が整備されいるが何か公園の中を歩いているようで面白くない。
これを登ると一旦旧道と合流するが直ぐに分かれて再び山頂手前で合流すると直ぐに貴船神社に到着する。

平らな山頂にはこれまた立派な休憩所もできており、その奥に山頂三角点のある広場がある。
ここからは南東側が切り開かれて八木梅林から高陽町方面の町並みや山々が望めるものの今日はガスがかかっていまひとつ眺めは良いとは言えない。


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梅林台最奥部の梅林登山口(案内板あり) 樹林を登ると立派な鉄塔保守道に出て右にこれを登る
一旦沢をトラバースして渡る 保守道から山道に入ると雑木林の急登が始まる
最初の展望のあるところからの眺め 道も少し荒れているところもある
尾根上の次の展望のあるところに着く さらに尾根伝いにどんどん登る
一部トラバース気味に登るところも 急坂を登ると岩の向こうが平坦になって
石の祠があるが中味がいない 少し進むと再び同じような祠が
その奥に見晴岩分岐を左に行くと大きな岩があり展望が開ける
見晴岩からの展望(右から権現山・火山・武田山・牛田山などと古市・祇園方面の町並み)霞んで良く見えない
さらに急坂を登って行くと 前方が伐採された所に出て
これを登ると稜線の新道登山道に出る 新道登山道分岐(「梅林小登山口」と案内板にある)
整備された過ぎた新道登山道 山頂に着くとまず貴船神社が
その向こうに休憩所も新設された そして三角点のある山頂に到着
山頂から切り開かれた南東側展望(右から松笠山・二ケ城山・呉婆々宇山・木ノ宗山・鬼ケ城山などと高陽ニュータウン)


阿武山頂から434mピークへ
山頂からは筒瀬方面にも下ることはできるが一般的ではなく、道は稜線伝いに北東方面に向けてさらに続いているのでこちらを下る。

直ぐに急坂となりまさに落ちるという感じで下っていく。周りは常緑樹の多い雑木林で鞍部まで一気に下りる。鞍部の右手に初めて植林が目に入る。
再び上りとなって丁度植林との境界近くを登って行くと次のピークに着くが樹林の中で展望はない。

少し進むとまたまた急な下りでまさに足下注意だ。鞍部は左右が急斜面で落ちているので細い稜線を歩いているのがよく分かる。道はしっかりしているのだが周りが木々に覆われているのであまり面白味はない。

鞍部からは緩やかな登りを少し登ると途中右に分岐して下る道がある。テープはあるが何の案内もないのでどこに下る道なのかはよく分からない。
これを過ぎるとササが多く見られるようになり小さな上り下りを繰り返しながら登って行く。アカマツやクロキ・ヒサカキなどの緑の多い樹林の中に黄色く色づいたタカノツメが多く彩りを沿えている。

やがて次のピークに到着するが気をつけていないと見過ごしてしまいそうだ。
さらに尾根を北東に緩やかに鞍部まで下ると再び右に道が分岐している。これは上八木に下る道で立派な案内板もちゃんとある。

道はまたまた上りとなってアセビの木も多く見られるようになる。
相変わらず展望はなく同じような眺めにあきあきしてくると最後のピークである534.3mの三角点に着く。
ここも周りが樹林に覆われて展望ないが、山頂にコシアブラとイヌシデが綺麗に紅葉していた。


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直ぐに落下するように急な下りが鞍部に続く 一番目のピークとの鞍部
台風で折れた植林の枝で覆われた上り登山道 登ると一番目のピークに到着
木間から二番目のピークが前方に見える 次の鞍部へまたまた落ちるような下り道
二番目のピークとの鞍部に着く 二番目のピークへの上り途中で下山道が右尾根に分岐
さらに緩やかな上りの尾根道には周りに竹が多くなる そして2番目の小ピークに到着
アカマツの多い小ピークからの下り 鞍部の先に右に上八木への下山道が分岐が
さらに樹林に覆われた緩やかな上りを登ると 四等三角点のある534.3mピーク、展望なし
尾根道のコナラとタカノツメの紅葉


434mピークから太田川河畔下山口
薄暗いような常緑樹の林の中を少し進むとこれまた落ちるような急降下。なんとこの山は急坂が多いこと。苦手の人はこの道は通れない。
ヒサカキの林を過ぎてアカマツの混じった雑木林の中を下っていくと可部の高松山が望めるところで案内標識が現れる。「阿武山まで1.5km、太田川河畔まで1.3km」とある。な・なんだ!、まだ山頂からこれだけ歩いてまだ1.5kmしか来ていないのかと思うとガックリ。
これから下山口までそれに近い1.3kmだなんて、と一人ごとをブツブツ言いながら先に進む。

やがて植林地の中の道となり、これをどんどん下って行くと植林の木も大きくなって台風で折れ落ちた枝が道を覆う。
日が通らないので薄暗く単調な眺めは面白くないが、足下がよく分からないので注意しながら下っていく。
沢沿いに下りて久しぶりにせせらぎの音を聞く。一旦沢の流れを渡って下って行くと落ちた植林の枝の下は石段となっている。しかもこれがずっと続いているのだが何のためにこのようなものをつくつたのか良く分からない。

植林内の道が延々と続き、そろそろ飽き飽きしてきた頃やっと雑木林に変わる。車の走る音が微かに聞こえてくると下山口は近い。
やがて前方に建物の影が見えると車道に出る。入口に「阿武山太田川ハイキングコース」の案内標識が立っている。

ここから太田川橋まで歩くと3km近くある。バスは近くに「福音荘前」停留所があるのだが便数が少なく当てにならないのでこの間をテクることとなる。

太田川登山口へのコースは道ははつきりしており迷うようなことはないが、ほとんと゜展望のない樹林の中でしかも急坂が多くどちらかというとマニア向けのコースであろう。


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三角点から平坦な大きなアセビの多い道が続く そしてまたもや急降下、滑りそうで足下注意
この後は緩やかな下りが延々と続く 阿武山と登山口への案内標識が
案内標識からは高松山が望める 直ぐに中木の植林地に入るが急な坂道となり足下は粘土質
谷に下って沢を二度渡る 歩き難い大きな植林内の谷筋をさらにどんどん下る
雑木林に変わると下山口も近い やっとこさ太田川河畔登山口に出る

 [コース&時間

 梅林小学校バス停(15m)
  ↓0:10
 梅林登山口(70m)
  ↓0:09
 左分岐(100m)
  ↓0:08
 展望地(170m)
  ↓0:15
 一つ目の祠(320m)
  ↓0:03
 二つ目の祠(345m)
  ↓0:04
 展望所見晴岩(350m)
  ↓0:22
 稜線新道合流(520m)
  ↓0:10
 阿武山山頂(586.4m)
  ↓0:10
 一番目のピーク(515m)
  ↓0:13
 八木方面分岐(480m)
  ↓0:11
 二番目のピーク(520m)
  ↓0:04
 上八木登山口分岐(505m)
  ↓0:09
 534.3m三角点ピーク(534.3m) 
  ↓0:21
 案内標識(340m)
  ↓0:18
 沢渡(210m)
  ↓0:10
 太田川河畔登山口(25m)

 (注)時間・標高は参考値



山の
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今一番多いコウヤボウキ まだ健在のアキノキリンソウ
ネズミモチの実 ネジキの実
この山に多い三葉のマツの落ち葉 ヤブコウジの実
狂い咲きのスミレ どこから飛んできたのかチャノキが

里山にも紅葉
カマツカ イヌシデ
カクレミノの落ち葉 コシアブラ
タカノツメ


H16.11.7