広島県山県郡戸河内町 十方山 (1,318.9m)    
・・・・・・・・・Part2(那須コース)


昨年整備された那須から十方山への新コースは森林浴を満喫できる楽しい道

奥三ツ倉南登山道からの十方山展望



昨年那須からの古い登山道が今はヤブ化していたものを地元の方が整備され十方山への新たなルートが復元された。今年春、内黒峠からこの山頂に登った時このルートの道が良くなっていることを見てぜひ今度これを登って見ようと伺っていた。
登山口へは戸河内町の那須の集落に入り、那須小学校分校跡をさらにまっすぐ進んで風小屋林道にはいり終点まで進む。そしてここが登山口となる。
那須小分校跡から


さっそく身支度をして林道奥を下って山道に入る。この道は昔はこの奥に畑などもあって山仕事の人達などの通る道でもあり、那須小学校分校跡から続いている。最近は林道が出来て以来今はこれを通る人もほとんどなくなって、ここから下側はヤブ化が進んでいる。

左下に谷の流れを見ながらこの道に沿って登って行くとすぐに作業小屋が右に見えるが、ここは昔の作業小屋で個人の所有なので使用禁止の貼り紙がある。

しばらく行くと昔の田畑の跡に植林がされているところで右に緩やかにターンし今度は右に谷を見て斜面をトラバース気味に登っていく。
小さな沢を横切って斜面に沿って登ると、最近取り付けられた十方山への真新しい案内板と昔からの古い案内板の設置してあるところからが新しく整備された登山道への取り付きである。
ここまで約20分で、案内に従って左の斜面を登って行く。以前はササが少し被っていたがこれも綺麗に刈られて立派な道が続いている。


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林道終点の登山口 直ぐ前の道に下りてさあ出発
しばらくで右に作業小屋がある 山の斜面をトラバース気味に登っていく
新しく整備された十方山登山道への分岐、ここが山への取り付き


樹林の中の道はやや急な坂道に変わりどんどん登っていく。落葉広葉樹で覆われた気持ちの良い林である。
しばらく進むとイヌブナがところどころで見られ、これに混じってブナも目に入ってくる。周りの木々は既に葉も少し色づいて紅葉が始まっているいるものの、台風の影響か枯れかかって近寄ってみるとあまり綺麗でない。そして葉の落ちたものも大見られる。

高度を稼ぐにつれてブナ大木もあちこちに。林床にはササが多くなり右に植林、左に自然林を見ながら登っていくようになるしとよいよこのルート一番の急坂の始まりである。昨日までの雨続きの後ということもあって、滑り易くズルズルで歩き難いので要注意だ。

天気予報とは裏腹に雨もポツリポツリと落ちてきた。急坂は一旦なだらかになるが再び急になって植林との境を登る。籐十郎の頭が左前方に見え隠れする。
途中に大きな岩が三つ続いて現れ、某本には展望岩とあったのでひとつづつ登って見たが眺めは木々に覆われてさっぱり。最後の岩の上から内黒山と車道が木間から見えたくらいであった。

急登が終わるとなだらかな登りとなって左に回り込むように籐十郎の頭に向かう。
今の時期、樹林内では草木の花は期待できないのが常だが、どういう訳か木にも実はほとんどついていない。熊さんが餌を求めて下界に出没するのも分かるような気がする。

ブナや杉の混じった樹林の中を登っていく。足下にアケボノシュスランの葉を見ながら、ブナや杉の大木のある樹林のなかを登って行くと、やがて籐十郎の頭に到着する。


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登山道にはいると坂が急になる この辺りではイヌブナも多い
少し登るとブナ・ミズナラの大木も多くなってくる 紅葉した木間から籐十郎の頭を望む
植林との境を歩くようになると急坂が始まる 一旦緩やかになるがふたたび急坂が続く
大きな岩が三つ続く、登ってもどれも展望はない 急坂が終わると緩やか登りとなり杉の混じった林を進む
籐十郎の頭に着くと案内に従って右に曲がり尾根に沿って登る


籐十郎のピークからは案内板にしたがい道は右に曲がり、少し下ったあと稜線に向け尾根に沿って登っていく。
このあたりにも大きなブナやミズナラの美しい林が続く。林床に開かれた道は次第に細くなり次ササ雨滴のついたササをかき分けて行くようになる。

道ははっきりしているのだが、小雨のなか雨具を出すのが面倒なので傘をさして登っていたため、腰までのササのなかを進むと滴でズボンは沢歩きをしたようにビショ濡れのいい男が出来あがってしまった。

この辺りでもブナはすでに葉を落としたものが多くミズナラやカエデ等も汚く紅葉?している。今年のこの山の紅葉は全く期待できそうにない。

周りの木が小木となってササもなくなると杉の木が多くなると稜線も近い。クロズルに覆われたなかをとおって大きな岩か゛前方に現れ、3つ目の岩の横を通り過ぎると稜線の三ツ倉に出て、内黒峠からの尾根道に合流する。


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すぐに美しいブナを中心とした落葉広葉樹が広がる 籐十郎の頭から稜線への登山道
籐十郎尾根を振り返ると木間から籐十郎の頭が望める 登るにつれ登山道にはササが少し被るようになる
登山道東南東側展望(白木山・天上山など)
登山道南東側展望(前方市間山、後方東郷山など)
ハウチワカエデの紅葉も汚い 茶色がかったブナの紅葉
登山道から南東側展望(前方立岩山と市間山の向こうに阿弥陀山・湯来冠山など)
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登山道から東郷山展望 前方ササの向こうに稜線付近の杉林が望めるようになる
振り返るとササが多いこんな中 杉のある領域にはいるとササも無くなる
周りが開けた所からの北側展望(左から鷹ノ巣山・大佐山・臥龍山・掛頭山など)
きな岩の続く横を通過すると稜線まであと一息 尾根合流手前からの内黒山?展望
やっと稜線の登山道に出て左に道をとる 那須コース合流箇所の尾根登山道


三ツ倉からは左に道をとり十方山頂に向け一旦尾根道を下る。そして登り返すと奥三ツ倉に着く。
この尾根道は巾も広くて立派な道だが、このところ雨が降り続いたので泥沼状態のところが多くこれまた靴もどろんことなってしまった。

奥三ツ倉から論所までは下りが続く。論所の掘り割りは昔水利権を争われたところだが、こんな高いところでも結構な水が流れているのには驚く。
再び最後の登りにかかるとまわりは小木に変わり、やがて前方が開けて十方山山頂に到着する。

山頂からの眺めはというと、先程まで雨が落ちていたので周りのガスの動きも早く。遠くの山々も見えたり隠れたり。
それでもガスが逃げるとやや暗いが360度の展望が開け素晴らしい眺めである。

今日は久しぶりの雨あがりの天気予報とあって登山者も多い。立岩から内黒からと次々と人が登ってきて山頂は満員御礼の賑わいを見せていた。しかし最近すっかり道が荒れて道中も面白味に欠ける十方林道のシシガ谷から登ってくる人は少なかったも納得である。

最近にないまずまずの空模様なかだったが森林浴を満喫できるこのコースはなかなか楽しい。多くの人が登らないとせっかくの登山道もすぐにヤブ化してしまうので皆さんもぜひ登って見てほしい。

二日後、再びこのルートを訪れて周りを見直して見た。天気もまずまずで眺めも良く、登山口から三ツ倉までは周りの様子も良く分かる今回の写真を掲載したのでレポートと前後で違和感があるかもしれない。


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奥三ツ倉への登山道から見た中三ツ倉 奥三ツ倉への登山道は水溜まりが多い
奥三ツ倉ピーク 論所への下りには登山道に台風による倒木も
論所の掘り割り 低木が増えてきた十方山頂への最後の登山道
十方山山頂 山頂南側に広がるササ原
山頂東から南東側展望(前左から市間山・立岩山、後ろに天上山・東郷山・湯来冠山など)
山頂南東から南西側展望(前左から日の出山・女鹿平山・吉和冠山・広高山、後ろに大土山・東郷山・湯来冠山・大峰山・羅漢山など)
市間山・立岩山・湯来冠山・東郷山展望(up)
羅漢山・吉和冠山・広高山展望(up)

 [コース&時間

 林道終点登山口(660m)
  ↓0:20
 登山道分岐(815m)
  ↓1:05
 籐十郎の頭(1,195m)
  ↓1:05
 中三ツ倉(尾根道合流)(1.312m) 
  ↓0:30
 奥三ツ倉(1,320m)
  ↓0:20
 論所(1,275m)
  ↓0:13
 十方山山頂(1,318.9m)
  ↓0:13
 奥三ツ倉(1,320m)
  ↓0:25
 中三ツ倉(尾根道合流)(1,312m)
  ↓0:40
 籐十郎の頭(1,195m)
  ↓0:45
 登山道分岐(815m)
  ↓0:25
 林道終点登山口(660m)

 (注)時間・標高は参考値
   GPSトラックを記載



山の
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サラシナショウマ ナルコユリの実
アケボノシュスラン
ナナカマドの実 ヒナノウスツボ
ユキザサの実 チゴユリの実
サワフタギの実(よく見るとルリ色) ヤマイボタの実
ミヤマガマズミの実
サンコタケ ホコリタケ
フシグロセンノウ ダイモンジソウ

紅葉の季節到来、だが今年の紅葉は美しくない
イヌブナ紅葉 ヤマホウシ紅葉
ハウチワカエデ紅葉 ツタウルシ紅葉


H16.10.11.13