広島県芸北町 臥龍山 (1,223.4m)
Part5
(キャンプ場コース・千町原コース)


花はちょうど端境期だが、すっかり緑に包まれたブナ林を満喫できる山

千町原から臥龍山遠望



あまり芳しくない天気が続きなんとなく体がいまひとつ本調子でない。とは言え昨日今日と久しぶりに良い天気。花はあまり期待できない時期だが、ちょっと体の試運転もかねてあまり厳しくない臥龍山に登ってみることとする。

この山の今日の登山口は聖湖キャンプ場前登山口とし、ブナ林を見たいので千町原に下山する。

キャンプ場登山口から臥龍山頂
国道191号線沿いのキャンプ場入口から少し東に進むと登山口の案内板があるのでここから取り付く。
すぐに樹林の中にはいり深山の趣に変わる。このところの雨で登山道も少し荒れ加減。登山道ははっきりしており大きな木が多いので林床は小木がパラパラとあるだけで結構樹林の中の見晴らしもよく歩き易くて気持ちも良い。

ところどころぬかるんでいるが急坂では要注意。初めはミズナラが多く見られていたが次第にブナも混じってくる。足下にはタツナミソウがたくさん見られ、ヤマボウシもまだ花をつけている。
ブナの巨木が前方に見えると林道も間近だ。

林道に出ると右に曲がり、少し歩くと臥龍山登山口の案内板があるのでここから再び山道に取り付く。
ユズリハとミズナラが多くブナもチラホラの登山道を登って行くと、やがて1,053mのピークに到着する。しかしここは緩やかな傾斜のブナ林の登山道の一部に過ぎない。

緩い下りを進むと初めて右側に植林を見たら少しで道が開けて林道に出る。林道には草が生えて左右と前方に続いているが、登山道はこのいずれでもなく斜め左の角にある細い山道に入る。入口には手製のプレートがかけてある。

道はここから少し急な登りとなって真っ直ぐに山頂に向けて続いている。まわり木々も葉がのびてすつかり周りの眺めは遮断されてしまって緑の壁の間を進んでいるようだ。
相変わらずブナやミズナラは多いのだが林床の木も背が高いので周りの様子があまり良く分からない。
少し遅いがミヤマガマズミ・カマツカ・ヤブデマリ・サワフタギの花がたくさん見られるようになる。ハスノハイチゴも残り花が結構多いが、色のほとんど白色の花ばかりでちょっとさみしい。

どんどん登っていくと左に倒木がありこの上にあがると葉が落ちている時期だと聖湖方面の展望が結構良いのだが今は申し訳程度の眺めしかない。
さらに登ると右手に大きな岩がありこの上に登ることができるのでぜひ登って見たい。
ここがこのルート唯一の展望台であり、聖湖の向こうに高岳・聖山から恐羅漢山・十方山、そして深入山などが一望できる素晴らしい眺めが広がっている。ただし周りにはツタウルシがあるので触らないこと。

この辺りからサワフタギロードと言って過言ではない位周りにはサワフタギの花が多い。その中にヤブデマリが所々で混じっている。
展望岩から約5分で昔の展望所に到着。しかし今は周りの木ものびて展望はと言うと一部しか望めなくなってしまった。

さらに道を覆う木の枝を払い除けながらの登っていくと前方が開け岩が鎮座している山頂に着く。今日はここにも誰一人いない静かな山頂であった。
昼食を食べた後この岩の上に登って見るが八幡の集落が一部望めるだけで展望らしい展望はない。


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R191号線沿いのキャンプ場登山口 ミズナラとユズリハの多い静かな登山道を登る
ブナとミズナラの混じったササ床の樹林の登山道 ミズナラを通してブナの巨木が見えると林道が待っている
そして林道に出る(案内標識あり) 林道を少し歩いて山道への取付(案内標識あり)
ミズナラとブナの樹林を登る 1,053mピークはブナ林の登山道
突然林道の三叉路に出る 林道の斜め左の細い山道に取付く(手製プレートあり)
ブナ林に覆われた道を進む
葉で覆われた樹林の壁のなかに登山道は続く 左の倒木の上から聖湖の一部の展望がチラッと見える
さらに進んだ展望岩の上からの眺め(右から高岳・聖山・聖湖・砥石郷山・恐羅漢山・十方山・内黒山・深入山など)
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登山道からブナの古木がたくさん見られる サワフタギの花に覆われた登山道
展望所・・・、のはずだが木が大きくなって展望はほとんどなし 山頂近くで風雪に耐えているブナの古木
臥龍山山頂 山頂唯一の展望は岩の上から八幡の一部の集落が望める


臥龍山頂から千町原登山口
長居は無用なので早々に左の林道終点への道を下る。なんと、今日初めての単独行の登山者が登ってきた。言葉を交わしたが山頂から猿木峠を下るそうだ。

急な歩き難い荒れた道が真っ直ぐに続き、下ったところが林道終点。ここまで車が入り、枯れることのない名水雪霊水があり多くの人がこれを求めて登ってくる。今日も一台の車がたくさんのポリタンクをつんでこの水を汲んでいた。

そのまま道を下ると県下有数のブナ林にはいる。多くのブナの巨木は見ていても楽しい。
ただ雨後のため急坂は歩き難く足を取られそうになるので足下も注意しながら下っていかなくてはならない。周りは見たいが足下も見なくては、ということで所々で停まってこの素晴らしい雰囲気を堪能する。

下りは北斜面となるので日当たりもあまり良くない。ブナ林の林床はササ床で登りに比べて花も格段に少なくなってしまった。
ブナの巨木を満喫した頃から少しづづミズナラが増えてくると登山道沿いにミズナラの巨木が見られる。傾斜が少し緩やかになるとさらにミズナラが続きスギの大木が現れると左右の沢が登山道に近づきやがて沢に出る。

沢を石伝いに渡ると周りはササ床の雑木林に一変する。これから先は平坦な道とに変わり緑一色。
しばらく同じようなササ道が延々と続き、ぬかるみを二箇所過ぎると、前方が大きく開けて元八幡牧場跡の広い草地に出る。周りには湿原に多いカンボクとレンゲツツジがちょうど満開で美しい。

この草地を横切ると舗装道路の千町原登山口に到着。振り返ると今登った臥龍山が緑に覆われて静かに横たわっていた。


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急坂を下ると林道終点(案内標識あり) 林道終点を下るとブナの大木に覆われて素晴らしい
下山道沿いのブナ林
ブナ林の規模は県下有数だけのことはある
下山道はしばらくブナ林が続く ブナ林を満喫しながらさらに下る
登山道沿いのミズナラの大木 下っていくと登山道沿いにはミズナラとユズリハが多くなる
両側に沢が迫って沢を渡る 一変して道は平坦となりササ床の中に道は続く
周りが開け千町原の牧場跡に出る 千町原登山口に下山(案内標識あり)




 ルート&時間

 キャンプ場登山口(780m)
  ↓0:30
 林道(955m)
  ↓0:02
 林道取付(965m)
  ↓0:10
 ピーク(1,053m)
  ↓0:03
 林道(1,045m)
  ↓0:45
 展望岩(1,215m)
  ↓0:05
 展望所(1,205m)
  ↓0:05
 臥龍山頂(1,223.4m)
  ↓0:06
 林道終点(1,100m)
  ↓0:55
 千町原下山口(800m)

 (千町原登山口からキャン゚
  場登山口まで約40分)

 (注)時間及び高度は参考 
   GPSトラックを記載



山の
アカモノ コマユミ
タツナミソウ ヤマボウシ
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タンナサワフタギ ミヤマガマズミ
ハスノハイチゴ
ヤブデマリ クルマムグラ
カマカツ ヒメレンゲ
サワフタギ
ツルアジサイ ミヤマハハソ
ギンリョウソウ 花の終わったギンリョウソウ
フタリシズカ マルバフユイチゴ
アラゲナツハゼ
レンゲツツジ カンボク

ちょっと八幡湿原に寄り道
ヒメザゼンソウ


2004. 6. 2