広島県廿日市市吉和
広高山〜吉和冠山
Part2 Part17
(1,271m) (1,339.0m)


素晴らしい春のブナ林と清らかな沢の流れは気持ちのよい一人旅

広高山展望 後冠山展望 吉和冠山展望



昨日の雨とは一転、今日は快晴の空。すでに10時前と遅ればせながら広高山を目指して家をでる。
使用しよう遅れをとったので時間のことも考えて小川谷コースを登る。

登山口から広高山へ
渓谷の沢道は水溜まりも多く沢の水量もいつもに比べて遙かに多い。
「クマ注意」の看板のある登山口から樹林に入るが誰もまだ歩いていないようで全く足跡もない。雨後のため道はぬかるんだところが多く歩き難い。

途中、ホン谷の沢道から右に道をとりボーギのキビレを目指してブドウゴヤ谷をトラバース気味に谷沿いを登っていく。この道は北斜面だけに植物を見ると成長も大分遅れ気味のようだ。
あまり見るものもないまま一旦沢を横切って尾根に登っていくと、着いたところがボーギのキビレ。

ここで広高山と後冠山の尾根道と合流するが、ここは広高山に向けて道をとる。
ブナ・ミズナラ・アシウスギの巨木の多い尾根道である。スギの混じったブナ林のピークを二つ越える。ブナの木の上にはクマ棚があるのが見られる。ここは熊の領域であり当然と言えば当然だ。まあ、熊にでも出会ったらニッコリ挨拶をしてやろう。

二つ目のピークを越えて最後の急登を登ると稜線に出る。
ここで左に曲がって山頂をめざす。尾根道から左手の木間を通して安蔵寺山の稜線よく見える。倒木などがあり歩き難い道だがしばらくで山頂らしくない広高山の山頂に到着する。
前方に大神ケ岳の稜線がよく見えるが、周りは樹林に覆われて開かれた展望はこれだけだ。


小川谷登山口 ボーギのキビレ分岐
ボーギのキビレへの登山道 ボーギのキビレに出て尾根道と合流
広高山への登山道沿いにあるミズナラの巨木 広高山への登山道沿いのアシウスギの巨木
・・・・・・・・・・
ブナの巨木もたくさん そして尾根に出る
ブナ・アシウスギの広高山山頂への尾根道 山頂らしくない広高山山頂
広高山頂からは北北西側に大神ケ岳の展望があるのみ


広高山から吉和冠山へ
あまり感じはいいとは言えない山頂なので早々に退散し、一路後冠山を経由して吉和冠山を目指すこととする。
一旦ボーギのキビレまで往路を下り、ここをそのまま真っ直ぐ進んで後冠山への登りにかかる。
少し登ると緩やかな登りの広大なニシノヤマタイミンガサで覆われたブナ林の中を進むが、なかなかいい雰囲気のところである。

これを過ぎるとササ床のブナ林の急登が始まる。昨日の雨で急坂は滑り易く要注意だ。
大分登ったところで後ろを振り返ると今来た広高山と高井山に連なる稜線が木間から望める。

道が緩やかになると後冠山だが、この山の山頂は三角点もなくどこなのかよく分からない。ブナの巨木も多くなり奥深い山に来たという実感がする。ササ床の広大なブナの森の雰囲気は最高で感動ものである。

しばし同じような景観が続き道は下りにかかる。ササに覆われて少し分かり難いところがあるが見極めながら進むと見慣れた寂地山から松ノ木峠への縦走路に出る。

ここから先は立派な登山道なのでるんるんコース。まだここいらの花達は初夏の前の端境期なのであまり見るべきものもない。
松ノ木分岐を左に向けて吉和冠山に向かう。

一旦下った鞍部の源流水は今日は雨後でたっぷり流れている。ここから緩やかな登りを進むと次第に急坂となって、やがて吉和冠山頂に到着する。

途中誰にも会わなかったしこの山頂にも今日は一人もいない。なんだかこの辺りの山々を独り占めし爽快な気分だ。
花は何もないと思っていたらここにはメギが咲いていた。

せっかくだから展望台にでも行ってみよう。今日は結構澄んで遠くまでよく見える。一昨日登った立岩山と市間山も下界からはなかなか望めるところができないがここから見ると一望である。まずは個々山を同定しながら眺望を堪能する。


ニシノヤマタイミンガサ群床のブナ林
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ブナの枯木にびっしりサルノコシカケ 後冠山の急登を振返ると木間から広高山・高井山等が望める
後冠山山頂付近ブナ林
ブナ林の中の後冠山下山道 松ノ木峠・寂地山縦走路と合流
松ノ木峠・寂地山縦走路ブナ林 松ノ木峠分岐
吉和冠山山頂 吉和冠山山頂北側展望台
冠山山頂北側展望(左から小室井山・立岩山・市間山・女鹿平山・十方山・臥龍山・恐羅漢山・天過ぎ山など)
冠山山頂北側展望(左から広見山・五里山・春日山・坊主山・千両山・大神ケ岳・赤谷山・広高山・高山など)


吉和冠山から登山口へ
展望も満喫し時間も少し遅くなったので下山することに。
下りは早い、あっという間に小川谷分岐に着き、ここを右に道をとる。

根曲がり杉の林の中を過ぎるとイボタノキとヤブデマリのトンネルに入る。ここはいつもは溝の中を歩いているのだが、なんときょうはこの溝が川になっており足を置く場所に苦労しながら通過。

前方が開け、右に中津川源流碑がたっており、周りにはブナ林が広がつている東大沼ケ原に出る。
この周辺もまた雰囲気最高のブナ林と沢のコントラストが素晴らしい。なかなか気持ちの良いところである。

いつもならここから何度も沢を石伝いに沢を渡るのだが、今日はその石も流れに埋もれてしまっている。仕方ないので水の中をジャブジャブ歩いて渡る。
本当に今日は沢は水量も多く荒々しい流れをしている。これまで何度も通っているが今日が最高だろう。

最後の沢を渡ると沢を巻いて一旦樹林の中を登りこれを下って少し進むと登山口に到着する。

今日歩いた道には人が歩いた跡も全くなく最後まで静かな一人旅であった。雑踏の冠山よりはこんな冠山が好きだ。
このような山は人の少ない時に歩くにかぎる。


・・・・・・・・・・
小川谷登山道分岐、右へ いつも歩く溝は流れで溢れており歩き難い
雑木トンネルを出るとブナ林が開ける いつも水のない沢も流れが
新緑が眩しいブナ林
沢沿いの登山道を下る
東大沼ケ原のブナ林
沢の水は多く水の中を渡る
沢沿いの下山道




 [ルート&タイム]

 小川谷登山口(1,100m)
  ↓0:06
 ボーギのキビレ分岐(1,135m)
  ↓0:19
 ボーギのキビレ(1,170m)
  ↓0:30
 広高山山頂(1,271m)
  ↓0:20
 ボーギのキビレ(1,170m)
  ↓0:23
 後冠山(1,305m)
  ↓0:07
 寂地山縦走路(1,200m)
  ↓0:09
 松ノ木峠分岐(1,265m)
  ↓0:24
 吉和冠山山頂(1,339m)
  ↓0:10
 小川谷分岐(1,230m)
  ↓0:24
 小川谷登山口(1,100m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   GPSトラックを記載

 



この山の

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コミネカエデ タチカメバソウ
ユキザサ ホウチャクソウ
ツリバナ ツクバネソウ
サルメンエビネ
オモゴテンナンショウ オオヤマレンゲの花芽
メギ
ウリハダカエデ オトコヨウゾメ


2004. 5.14