広島県安芸高田市高宮町 犬伏山 (791.3m)       


新緑が眩しい気楽に登れる山

生田の集落から犬伏山遠望



朝起きて空を見たら今日は快晴の山日より。ちょっと遅れをとったがそれなりに登れるところへと、最近市町村合併で安芸高田市となった美土里町の島根県との県境に近い犬伏山に登る。
中国自動車道を千代田ICを降りて高宮町から美土里町の生田へ向かい、出店川に沿って登ると犬伏山を中心に林道が二分している。山渓の県別ガイドブックではここに車を駐車して、西側の林道を詰めて西登山口から登り、山頂を経由して東登山口に下って東側の林道を通ってここに戻るようになっている。

今日は時間もないので片道約50分の林道歩きはパスして犬伏峠に向けて左側の林道を北に道をとると、林道が二つに分岐している大澤田に犬伏山の西登山口がある。この登山口には駐車場もありここに車をとめる。

まずは西登山口から三瓶山展望台ピークへ
駐車場から直ぐに林道は二分するが、案内板に従って右の道を進む。最近どこでもよく見られる「クマ注意」の看板がここにもあるがこの山だとこの看板にも納得。

少し行くと再び林道が分かれているが案内板どおり左に道をとる。周りは植林から雑木に変わりしばらく歩くと右に小さな山道がありここが取り付きとなる。勿論案内板もあるので見逃すことはないだろう。

ササ床の雑木林のなかに道は続いている。コバノミツバツツジが多いもののもはや花はほしんど終わりかけているが、木々の新緑がちょうど見頃でまばゆいくらいに素晴らしい。

谷間の緩やかな坂道を登っていくとザイフリボクの白い花が咲いていた。しかし、なんとこの花ももう終わりに近い。例年より開花が早いのだろうか。
今日は休日なので一人くらいは登っている人もいるだろうと思ったが全く人の歩いた気配もない。これは鈴くらいはつけて歩かないといけないのかなと思いながら腰にぶら下げる。

しばらく歩くと左右に道が分かれている。ここは犬伏山の尾根続きの755mピークと犬伏山への最初のピークとの鞍部で左に道を取ると三瓶山展望台(755mピーク)なのでちょっと寄り道をしていくことに。

この頂上は樹林だが北側が開けてちょうど真ん中に三瓶山が突き出ているのがよく見える。なかなかの展望なのでぜひ立ち寄りたい。


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登山口(右の林道へ、案内板あり) 林道分岐(左へ、案内板あり)
林道からの取り付き(案内板あり) 山道に入るとササの道を行く
尾根鞍部の展望ピーク分岐(左展望ピーク、右犬伏山) 755mピークへの登山道
755mピークの展望台、北側が開けている
ピークより北側展望、遙か彼方前方に三瓶山も望める


展望ピークから犬伏山頂に
しばらく眺望を堪能して再び往路を三叉路まで戻りそのまま真っ直ぐ尾根道を東に進む。

次のピークの尾根に出ると右にターンし南南東に向けて尾根道を行く。相変わらず緩やかな起伏で山に登っているという実感がしない。
コハウチワカエデ・ウリハダカエデ・コナラ・ネジキ・コシアブラ・ヤマザクラ・ツツジ・ヤマボウシ・リョウブ・アカシデ・ホウノキなどの新緑が美しい。ミヤマガマズミは白い花を至るところで咲かせておりよく目立つ。
天気も良いしるんるん気分で気持ちのよい山を散策しているような感じである。

しばらくで最初のピークだがよく気をつけてないとこれがピークと気がつかないだろう。ここで道を左曲がり今度は東に向かって緩やかに下って行く。
先ほどから周りをよく見ているとウスギヨウラクがたくさん花をつけている。この山にはこの花が多いようだ。

ところどころ足下がササに覆われるが大したことはない。
少し下って再び登ると次のピーク。ここも分からない内に通り過ぎてしまいそうだ。周りにはアセビの大きな木が多い。その時期にはたくさんの白い花をつけていることだろう。

少し登り返すと左に植林が見えてくると山頂だ。ちょうど植林と雑木林の境が少し広くなって二等三角点が鎮座している。周りは樹林だが、少し南に向かうと前方がぱあっと開けて南側の展望が広がっている。
ここからは堂床山、猿喰山から龍頭山の稜線、右端には雉ノ目山とその後ろ遠くに阿佐山も望むことができる素晴らしい一大展望台である。


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尾根をピークに向け右に曲がる(案内板あり) 歩き易い新緑に囲まれた道を進む
最初のピークを今度は尾根に沿って左に ところどころで林床にササがでる
なだらかな起伏の尾根道を二つ目のピークを越える 尾根道には大きなアセビが多い
犬伏山山頂は樹林のなか
山頂の直ぐ南側には展望台が開けている
山頂展望台から南側展望(生田の集落・堂床山・猿喰山・龍頭山・樋佐毛山など)
山頂展望台から南西展望(雉ノ目山、遠くに阿佐山など)


山頂から東登山口に下る
しばらく眺望を堪能しながら昼食をとった後、時間もあるし、せっかくだから東登山道を東登山口まで降りてみよう。

山頂からさらに尾根を東に下ると鞍部で右に道が分かれており巨岩コースへの分岐があるが、ここはそのまま尾根に沿って真っ直ぐに進んで東登山道を登っていく。

ミズナラやナツツバキがある雑木林から植林のなかを通り抜けると再びササ床となり、以前雨量計が設置されていた建物跡に出る。
ここからは東側の展望が開けているが、ほとんど変化のない山並みが続いておりあまり面白味のない眺めである。

道はここから右にターンし尾根を外れて南側の斜面を下る。ここで久しぶりに急坂となり一気に樹林の中を下っていく。道が谷筋まで下って緩やかになると巨岩コースの道が右側から合流する。

ここで左に谷に沿って下ると岩の多い岩海の中をしばらく歩いたのち右斜面の植林内の急坂を下ると、やがて前方下に林道が見えてくる。
下ったところが東登山口で立派な案内板もある。


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東登山道を下ると鞍部で巨岩コースが右に分岐 尾根の東端に出ると雨量計建物跡に着く
雨量計建物跡から東側展望が開けるが、単調な山並み
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南に曲がって樹林に入ると急坂が続く 谷まで下ると右から巨岩コースが合流
谷の岩が多い岩海の中を下る そして右側の植林の道も急坂
下ったところが東登山口(案内板あり)


東登山口から巨岩コースを山頂へ、そして再び西登山口に
東登山口から林道を下って三叉路から林道を登って車のある西登山口に戻ることは出来るが、時間的には山頂経由で戻ってもそんなに変わらないので再び山頂に戻ることとする。

東登山道と巨岩コースの分岐までは往路を通り、ここから巨岩コースに道をとる。
あまり歩かれていないのか東登山道より踏み跡は薄くササもかぶり気味であるが分からないようなことはない。しかし、まさに美しい新緑の世界に包まれて桃源郷の世界のようである。

しばらくササ床の樹林の中を登ると大きな岩が現れるが、これが巨岩?と言いたいような岩であったがまあいいだろう。
さらに登っていくと山頂下で東登山道に合流する。

ここからは一旦山頂に登って往路をそのまま西登山口に下山した。


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東登山口を登り東登山コースとの三叉路を巨岩コースへ 歩く人が少ないのか少しササが被っている
これが巨岩?のようだがちょっとおそまつ
再びササ床の踏み跡が続く そして山頂下で東登山コースと合流、左に道を取り山頂へ

大澤田湿原
・・・
西登山口から左の林道を少し行くと大澤田湿原取付 大澤田湿原はまだ枯れ野原

東林道からの犬伏山展望




 [ルート&タイム]

 西登山口(635m)
  ↓0:02
 林道分岐(660m)
  ↓0:02
 取付(670m)
  ↓0:13
 展望ピーク三叉路(720m)
  ↓0:03
 展望ピーク(755m)
  ↓0:02
 三叉路(720m)
  ↓0:34
 犬伏山山頂(791.3m)
  ↓0:01
 大岩コース分岐(775m)
  ↓0:03
 雨量計跡(770m)
  ↓:04
 大岩コース合流(720m)
  ↓0:07
 東登山口(635m)
  ↓0:10
 大岩コース分岐三叉路(720m)
  ↓0:07
 東コース合流(775m)
  ↓0:03
 犬伏山山頂(791.3m)
  ↓0:45
 西登山口(635m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   GPSトラックを記載 

   



この山の草木たち
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ウワミズザクラが満開 ザイフリボクは残り花
常連シハイスミレはなかなかきれい ツルシキミも花はあとわずか
ウリハダカエデ オトコヨウゾメのツボミ
どういう訳かこのニシキゴロモが多い ホウノキも新緑は美しい
コハウチワカエデの鮮やかな新緑
ミヤマガマズミは今が盛り ウラジロノキも多いが花はもう終わりだ
これがまた多いオオウラジロノキだが花はこれも終わり 新緑のオオウラジロノキ
すでに翼果となったウリカエデ この山でよく見られるウスギヨウラク
ウスギヨウラク群もあちこちで
コバノミツバツツジは最後の花 キシツツジはこれからのよう
ユズリハのつぼみ 雑草だがかわいいミツバツチグリ
ショウジョウバカマ イカリソウ


2004. 4.29