広島市安芸区・東広島市 八世似山 (495.2m)・・・・・・・・・


バライティに富んだ山歩きができる里山の穴場

瀬野の町から八世似山展望



広島市安芸区と東広島市の境に接する八世似山(やせいざん)という山は一般にあまり馴染みがないと思うが、「あきく魅力探検隊」ではボランティアでこの山の登山道を整備されているという。

JR瀬野駅を起点として起伏の多い尾根道歩きの結構ロングコースであるが、今回はグループでの山行に参加して登って見た。
ルートは瀬野から舗装道路を中倉神社まで歩き、この神社にある登山口から尾根を登って東中倉山を経由して八世似山を目ざし、復路は往路のひとつ東側の尾根を勝負迫登山口にくだる。

中倉神社から東中倉山へ
JR瀬野駅から瀬野の町並みを見ながら中倉神社まで歩く。この神社で一服後、境内の右端にある「東中倉山登山口」なる標識のあるところが登山口で石垣にそって登ると山道にはいる。

尾根伝いに登って行くとすぐに送電鉄塔27が現れるが、最初のピークまで結構長い急坂が続く。周りはアカマツを中心とした雑木林で登山道は今の時期落ち葉で埋もれている。

最初のピークからさらに小ピークを二つ越えて急坂を登ると351mピーク。途中鞍部で道が左右に分岐しているが一番踏み跡の薄い真ん中の尾根に向かう道を進む。周りにはアカマツ・サカキ・ヒサカキ・アセビ・ネジキ・アラカシネズミサシ・ツツジ・シキミ・ヤブツバキ・ヤシャブシなどごく普通の里山にある木々が多い。

このピークから踏み跡は右に曲がって斜面を下り、次のピークに向かっていると右手が開け鉾取山塊や水ケ丸山が望めるところに出る。さらに少し進むと前方に次のピークと八世似山から南西に延びる尾根が目にはいるようになり、進むにつれて今度は尾根の右側と左側まで望めるなかなかの展望所に着く。
右手南側からは八世似山への二つの尾根とその向こうに高城山・鉾取山塊・高山・水ケ丸山が、左手北側には長者山から藤ケ丸山の稜線が一望できる。

さらに東中倉山に向けて小さなピークを上り下りしながら高度をかせいで行くと再び送電鉄塔に出る。
周りが切り開かれており、ここでも高城山・藤ケ丸山から長者山への尾根を望むことができる。

ここから再び雑木林の樹林の中に入り小ピークを越えてさらに進むと砲台跡らしき窪みのある東中倉山頂に到着。地図上では514mピークで周りは樹林に覆われて展望はない。


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出発点はJR瀬野駅 中倉神社
中倉神社登山口(神社右端に登山口案内板あり) 尾根に沿って道は続いている
351mピーク(案内板あり右に道をとる) 351mピーク案内板
登山道の踏み跡も薄い 樹林内の尾根を進む
登山道から東側尾根展望
尾根道の展望所から南側展望(右に往路尾根、左に復路尾根、その向こうに左から水ケ丸山・小田山・高山・鉾取山・原山・洞床山・高城山など)
尾根道の展望所から西側展望(左から藤ケ丸山・ミノコージ峠・長者山など)
尾根道から次の小ピークと後ろに東中倉山が
送電鉄塔(No27)からの西側展望(左から鉾取山・高城山・藤ケ丸山・ミノコージ峠など)
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山頂手前の小ピーク 東中倉山頂案内板
東中倉山山頂


東中倉山から八世似山へ
この山頂付近には旧日本軍の無線中継所があったため、尾根を少し東に進むとこれらの建物が今も所々に形を留めているのが見られる。
尾根に沿って一旦鞍部に下り鞍部から登り返すと送電鉄塔のあるピークに出る。しかし開けているのは西側のみで東中倉山とその後ろに藤ケ丸山の稜線が一部見えるのみである。

ここから先は八世似山まであとピークひとつを越えるのみ。459mピークまでは緩やかな坂道が続いた後、このピークから鞍部の伏附峠へは高さ約70mを一気に下る。この道の急なこと滑らないよう足下注意。

鞍部には左右に道が分岐しており、右に行くと瀬野に抜ける伏附登山口へ。左に行くと志和の池の里登山口に通じている。ここは真っ直ぐに進むが、これまた急坂を登を登ってやつとこさ八世似山頂に到着する。

ここも樹林の中で展望はないが木間から一部東の山並みと志和の里が見えるだけ。山頂は広いとは言えないが一応切り開かれており、誰がつけたのか2枚の登頂プレートと三等三角点がぽつんと立っているだけ。
あまり長居をするところではなさそうだ。


旧日本軍無線中継所跡
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東中倉山からは明確な登山道が 送電鉄塔(No26)が現れる
送電鉄塔(No26)からの西側展望(東中倉山と藤ケ丸山稜線)
最後の459mピーク ピークにある案内板
ピーク付近から前方に八世似山がかい間見られる 伏附峠(真直ぐ八世似山、左北東は志和、右南西は瀬野へ)
最後の急坂の登り 八世似山頂三角点
切り開かれた八世似山山頂
山頂北西方面の眺め 山頂北東方面の眺め


八世似山から勝負迫登山口へ
山頂からは尾根が北東と南に二つに分かれるが、南側の尾根に向けて明確な踏み跡は続いている。
南に向けて樹林の中をひたすら次々と現れるピークの上り下りを繰り返しながら進むと地図上の430mピークに到着。「430m峰」と案内板が設置してある。

山頂からずっと尾根に沿って古い境界石柱が続いている。倒木も多く踏み跡はあまり明確とは言い難いが、ボランティアの人達が最近道を切り開かれているのがよく分かる。
また、この尾根では西側の尾根ではあまり見られなかったリョウブやコシアブラの木も多く見られるようになった。

さらに再び緩やかな登り下りが続きながら少しづつ下っていくと開けた岩場に出て右側の展望が。ここが「立岩」でこの山には珍しい岩場である。瀬野の町並みと鉾取山塊が右前方に広がっている眺めの良い場所だ。

尾根伝いに下っていくと初めて八世似山の山頂が望めるところにでる。そのままどんどん進んでいると途中から踏み跡が薄くなりほとんどなくなってしまった。
おっと・・・右に曲がるところをやり過ごしてしまつたらしくここでバックする。少し戻ると尾根から右の斜面に向けて分かれた支尾根を下る踏み跡があり、良く見ると分岐点にはちゃんと案内板もあるのでよく確認しながら歩くと間違うことはまずないだろう。

この支尾根でもいくつものピークを越える。下るにつれて竹藪も現れて人の臭いを感じるようになる。
最後のピークは三等三角点のある216.3mピーク。再び竹藪が現れると登山口は近い。前方に広場が現れるとここが登山口でツバキとケヤキの大木に圧倒される。
ここを下ると畑と民家が現れ舗装道路に出てJR山陽本線沿いに出るので西に向けて一路JR瀬野駅まで歩く。


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登山道には倒木も多い キツツキの仲間がコシアブラにあけた巣穴
ひたすら樹林の中を登る 約490mピーク
430mピーク 落ち葉に覆われた登山道が続く
立岩の岩場 立岩下部から上部の眺め
立岩からの東側展望(左から水ケ丸山・高山・鉾取山・原山・洞所山・瀬野町並など)
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尾根道から支尾根へ右分岐(石柱と案内板あり) 尾根分岐付近の尾根道から八世似山展望
斜面をトラバース気味に下る 支尾根に沿って歩くと竹藪に
216.7m三角点
勝負迫登山口 JR山陽線沿いを一路瀬野駅へ




 [ルート&タイム]

 JR瀬野駅(50m)
  ↓0:10
 中倉神社登山口(95m)
  ↓0:10
 送電鉄塔No27(185m)
  ↓0:25
 233mピーク(233m)
  ↓0:13
 351mピーク(351m)
  ↓0:17
 展望所(470m)
  ↓0:18
 送電鉄塔No27(485m)
  ↓0:12
 東中倉山(514m)
  ↓0:15
 送電鉄塔No26(470m)
  ↓0:08
 459mピーク(459m)
  ↓0:12
 伏附峠(385m)
  ↓0:15
 八世似山頂(495.2m)
  ↓0:33
 430mピーク(430m)
  ↓0:29
 立岩(315m)
  ↓0:05
 尾根分岐(250m)
  ↓0:24
 216.7m三角点(216.7m)
  ↓0:18
 勝負迫登山口(100m)
  ↓0:20
 JR瀬野駅(50m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   GPSトラックを記載 

 



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アセビ ヒサカキ
シキミも花を
この山に多いヤブツバキ ケヤキの大木
樹齢1000年と言われているツバキの大木


2004. 3.14