山口県玖珂郡熊毛町・周東町
札の尾山〜竜ケ岳〜大黒山
・・(365m) ・・(365.5m) ・・(323.4m)


低山ながらも歩きがいのある素晴らしいスカイラインの縦走

札の尾山展望 竜ケ岳展望 大黒山展望



今日は天気も良し。久しぶりに山口県の里山縦走を計画。場所は玖珂郡熊毛町の黒岩峡から札の尾山〜竜ケ岳〜大黒山〜いこいの森羅漢岩をたどって周東町いこいの森に下る。Aさんに案内を願って同行してもらい、車を登山口と下山口に置く。

黒岩峡から札の尾山へ
黒岩峡の駐車場に車を置いて約100m奥に歩くと登山口の取り付きがある。
ここから山道に入り、シダの明るいしっかりした道を登っていく。登山道の坂はまさ土でざらついて滑り易いので土が乾燥している時は要注意だが、今日は昨日の雨で湿っており歩き易い。

登るにしたがい右手前方に札の尾山の前衛のピーク斜面の岩壁が見えてくるが、なかなか迫力がある。
やや急なじぐざぐの道を登ると尾根に出て左に向け西側に道をとる。一旦前方に岩壁を見ながら少し下って雑木林のなかに入り、304mのピークに向けて再び急な登りとなる。大きな岩の重なった中を登ったあとは大きな一枚岩の上を歩くがちゃんとロープが備えつけられている。

ピークを越えると道は尾根に沿って北東に向きを変えてまた下る。途中北西の展望が開け山陽自動車道とその後ろに城山の展望が望める。
雑木林のなかを登り周りに岩がちらほら見えるようになるとピークに到着。前方に札の尾山が姿を現す。

さらに小さな登り下りを繰り返し、ところどころで見える札の尾山が少しづつ近づいてくる。
周りの雑木林は痩せた土地だけに、足下はシダが多く同じような見慣れた木々ばかりだが、落葉樹も結構多く落ち葉を踏みしめて歩く気持ちのよい道が続いている。春になると色々な木も花をつけてまた違った眺めが広がっているかも知れない。

そして最後の坂道を登ると樹林のなかの札の尾山山頂に到着する。展望はなく三角点もないが、山頂標識といくつかのプレートが山頂であることを示している。


出発点の駐車場から黒岩峡を約150m登る 登山口の案内標識にしたがって山道に取り付く
右前方に札の尾山の前衛のピークの岩壁が まさ土で固まったジダの中の登山道を登る
登るにしたがい岩壁がすぐ横に見えるようになる 尾根に出ると三叉路を右に道をとる
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ピークへは岩の中を登る 大きな一枚岩の道にはロープも張られている
ビークから北西に山陽自動車道とその後ろに城山・烏帽子岳が望める
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一旦道を下って・・ ピークへと登る
縦走路ピーク付近からの札の尾山の展望
木の実もソヨゴだけは多い アップダウンの続く縦走路
次第に大きく見えてくる札の尾山 雑木林のなかの登山道を登ると
札の尾山山頂


札の尾山から竜ケ岳へ
札の尾山からは尾根に沿って北北西に向きを変え熊毛町と周東町の町境界に向けて小さくアップダウンしながら緩やかに下っていく。尾根道からは前方に竜ケ岳が見えてくる。下って行くに連れて山頂の荒々しい岩がはっきりと視界にはいるようになる。

そして下りきった樹林のなかには石仏がポツンと一体立っている相ノ見峠の鞍部に到着。左右から道があがっている四差路となっている。左に下ると西の筏場、右に下ると東の午王ノ内へ。

ここから道は急登となり尾根道のピークに到着する。左に道が分かれた三叉路から、左に延びた尾根の天を突いた岩の峰が竜ケ岳山頂である。急な岩の多い坂道なので注意しながら一気に山頂まで登っていく。
前方に大きな岩がいくつも固まって見られると山頂到着。まさにミニ槍ケ岳である。

あまり広くはないが四等三角点が岩に囲まれた間にぽつんと立っている。
この岩の上からは360度の大展望が広がっており素晴らしい眺めである。風が強くともすれば帽子も吹き飛ばされそうなので岩の上からは早々に退散。
西に下松市街から北に向けて烏帽子岳・物見ケ岳・蓮華山、東に玖珂の町から高照寺山・氷室山、南にかけて琴石山・
札の尾山・高塔山などが一望できる。


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しばらく緩やかな上り下りが続く 尾根道からは竜ケ岳が遠望できる
近づくにつれて岩で囲まれた竜ケ岳の山頂がはっきりと 登山道沿いには岩も多くなる
鞍部には石仏と右へ午王ノ内、左へ筏場への分岐が 縦走路尾根ピークから見た竜ケ岳山頂
縦走路尾根三叉路から西に岩の多い急登を登る 大きな岩がたくさん見えると山頂だ
竜ケ岳山頂、ペンキの文字は景観を損なっいるように思うが
竜ケ岳山頂南西から北側展望(右から下松市・城山・烏帽子岳・源九郎山・樽山・物見ケ岳など)
竜ケ岳山頂北から(前方大黒山・木梅山、後方物見ケ岳・蓮華山・塔が森、高照寺山、氷室岳など)
竜ケ岳山頂西から北東側展望(前方札の尾山、後方田尻山・枡形山・高塔山など)


竜ケ岳から大黒山へ
竜ケ岳山頂から再び尾根道まで戻って三叉路を左に道をとる。
ここまで町境を登ってきたが、ここから周東町にはいり、しばらく西に尾根道を進んで一気に北側の斜面を下るので急坂が続く。ご親切なことにこの急坂にはずっとロープが登山道に沿ってつけられている。どうにかこれには頼らず下ったがやはり注意は必要であろう。

一旦大黒山との最低鞍部まで下った後緩やかな尾根道を登っていく。
おっと、植物はあまり変わりばえしたものがないなと思いながら歩いていると、ソヨゴやヒサカキの木にヒノキバヤドリギがついているではないか。周りを探すとあっちにもこっちにも。やっとめぼしい物を見ることができた。そして、珍しくたくさん花をつけたヤブツバキもその近くにある。

ピークへの登山道から見た大黒山はまるで双耳峰に見えて一瞬どちらが山頂かと考えるほどだ。そして緩やかなアップダウンを繰り返すとピークに着く。

ここで道が右に分かれており、手製の案内札に「大梅山」へとある。ちょっと様子を見にそちらに行くと岩のあるピークに出て、尾根伝いの前方に見える山が大梅山のようである。しかし、今日のところはこの山へ行くことはやめて引き返すことにする。このピークからは南側が開け、ここから見る竜ケ岳の展望はなかなか素晴らしい。

縦走路まで戻って大黒山との鞍部まで下る。少し登ると右手に運動公園に下る林道への分岐があるが、そのまま真っ直ぐに登っていく。
大黒山南西側のピークが近づくと大黒山の岩峰が一望できるようになる。岩の多い山であるが、特に山頂に大きな岩を抱いた姿はなかなか見栄えがする。
山頂尾根に着くと周りも開け、前方の大岩目指して歩くとやがて大岩の右を巻いて大黒山山頂に到着。少し広くなった三等三角点が鎮座している。
ここでようやく昼食にありつけることに・・・。


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尾根ピークからは急な下りが続くがずっとロープが 一旦鞍部に下る
ヒサカキに宿ったヒノキバヤドリギ ヤブツバキ
尾根道から見た大黒山は双耳峰 ピークへの登山道
大梅山へのピークから竜ケ岳展望
竜ケ岳・大黒山間の大梅山へのピーク 大梅山へのピークからの大梅山展望
尾根道の林道分岐 ありゃあ!、まだクリノキに実がついているう
鞍部から登り樹林が開けると大黒山が望める 登山道を登っていくと前方に大黒山頂が見えてくる
西側ピーク手前からの黒山頂は見栄えがする
たこ坊主のような岩の右を通って山頂へ 大黒山山頂にある大岩だが、名前はないそうだ
大黒山山頂


大黒山から大黒山登山口へ
冷たい風が強く風を避けながら休んだつもりだが次第に寒くなってくる。そんじゃあ歩いていたほうが寒くないということで早々に先に進む。前方に玖珂の町並みを一望しながら出発進行。
展望を楽しみながら下っていくと前方に大きな岩のあるピークが見えて来る。あの頂上にある岩が「大黒岩」だそうで、あの岩まで行って見ることにする。

下山道はそのまま大黒岩の尾根の南側を下っているが、この岩に行くには、途中尾根伝いに左に踏み跡に分かれているシダに覆われた踏み跡をたどっていく。大きな岩の前に出てその左を巻いて大黒岩に着く。
どうしてこんな丸い岩がちゃんと立っているのか不思議だが、登れそうにもないし下から眺めて満足して、再び下山道まで戻る。

この下りの道がまたまさ土の急な坂となっており滑りやすそう。注意しながら下ると樹林の中にはいり、やがて大黒山登山口のある林道に下りる。

大黒山下山道から北東側の玖珂の街並展望
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展望を楽しみながら下る 下山道を進むと大黒岩が見えてくる
下山道より大黒岩のあるピーク展望
大黒岩へはシダに覆われた踏み跡をたどる これぞ大黒岩
まさ土の急な下山道 大黒山林道登山口(白い案内柱前が取付、羅漢岩へは奥へ)


大黒山登山口から羅漢岩ピークに登りいこいの森に
普通なら登山口から林道を下って周東町運動公園に下りるところであるが、我々のオプションコースとして「羅漢岩」まで登って見ることとする。
林道のある谷を挟んで大黒山の反対側東尾根のピークにある「羅漢岩」を見て、「周東町いこいの森」を散策して下ろうというもくろみである。即ち、このために朝「いこいの森」に車を一台駐車しておいたのだ。

大黒山登山口からさらに林道を約200m登ると、「羅漢岩・大梅山」への案内板がありここを左に道をとる。
はっきりした道が続いておりこれを登っていく。道のほとりに大きなタマミズキの木が赤い実をたくさんつけてなかなか見事。今年はタマミズキの当たり年か、今日も約10本くらい赤い実をつけたこの木を見た。
さらに登ると左右に道が分かれた三叉路にでるが右の登りの道を進む。左手には今下ってきた大黒山の全貌が眺められよく分かる。こうやって見るとこの山は岩壁で覆われたような山であり登山道はその岩壁の上についているのがよく分かる。

道が最高点に着く。真っ直ぐ行くと一旦下って大梅山に続いているようであるが、ここは左に折れている道を少し進むとピークで大きな岩にぶち当たる。これが「羅漢岩」だそうである。
ここからは東側の展望が素晴らしい。そして南側に大梅山も目の前に全容を望むことができる。

展望を満喫したところで下山開始。往路を林道分岐まで下り、そのまま尾根道を進んで「いこいの森」の領域にはいる。色々道が入り組んで遊歩道が整備されており、木にも名札がついておりこれは分かり易い。
ただ、外来種の樹木が植裁されているのはあまり好きではないのだが、ここでもたくさんのギンヨウアカシアが植裁されており、既に黄色のつぼみをたっぷりとつけていた。

そして、やっと最終目的地であるいこいの森入口の駐車場に到着。
今日は天候も良く気持ちの良い山歩きの出来た一日であった。山口県の里山にはあまり登ったことがなかったが、探せばまだまだこんな素晴らしい縦走路がいくらでもあるのだ。


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タマミズキの実 羅漢岩への登山道
羅漢岩への登山道からの大黒山展望(右のピークが大黒岩、下山道は大黒岩手前の尾根に沿って下っている)
ピークの羅漢岩分岐(正面大梅山) 羅漢岩
まさ土の尾根道を下る 下山道からの東側展望
いこいの森にはいるとギンヨウアカシアの黄色のつぼみが シャシャンボの実
イヌザンショウの冬芽は何の顔? 周東町いこいの森入口




 [ルート&タイム]

 黒岩峡駐車場(55m)
  ↓0:02
 札の尾登山口(65m)
  ↓0:22
 尾根(215m)
  ↓0:35

 札の尾山頂(365m)
  ↓0:12
 相ノ見峠(270m)
  ↓0:09
 竜ケ岳尾根分岐(335m)
  ↓0:07
 竜ケ岳山頂(365.5m)
  ↓0:05
 竜ケ岳尾根分岐(335m)
  ↓0:05
 鞍部分岐(235m)
  ↓0:40
 ピーク大梅山分岐(280m)
  ↓0:27
 大黒山頂(323.4m)
  ↓0:15
 大黒岩分岐(255m)
  ↓0:04
 大黒岩(250m)
  ↓0:04
 大黒岩分岐(255)
  ↓0:13
 林道大黒登山口(55m)
  ↓0:05
 林道羅漢岩分岐(60m)
  ↓0:13
 尾根道分岐(120m)
  ↓0:05
 羅漢岩ピーク(170m)
  ↓0:34
 いこいの森入口()

 (注)標高・所要時間は概略参考 
    GPSトラックを記載
 


2004. 2. 3