岡山県真庭郡新庄村 毛無山・白馬山 (1218.4m)(1060m)


白銀の中のブナ林と展望の素晴らしい山

下山道からの毛無山展望 毛無山からの白馬山展望



この山に前回登ったのは数年前春のカタクリの時期であったが、今回はぜひやって見たかったスノーシューによる雪のトレッキングツアーに参加した。
一路、R181号線を新庄村に。四十四曲トンネルを抜け新庄村役場角をR58号線を左折れ、「毛無山」「不動滝」の案内標識にしたがって道を進むと「毛無山登山口」の案内板を通過。
左手に不動滝を見て、さらに進むと田浪の集落にはいり、毛無山山の家への雪を被った道を通り過ぎると道が雪で行き止まりとなり除雪されている。ここが駐車場でスタート地点となる。

登山口から毛無山へ
駐車場から約100m戻って左に道をとると山の家側への登山口。雪に覆われているのでここでスノーシューをつける。
最近気温が少し高かったためか雪も少し重い。普段駐車場となっている山の家の前を過ぎると植林のなかに入る。
平坦な雪道が続き、前方に毛無山の由来と県有地の説明板がある。さらに少し進むと登山道標識と毛無山説明板がありここから山道にはいる。

勿論登山道は深い雪の中なのでまわりの地形を見ながら歩き易いところ登っていく。
最初は沢に沿って谷筋を登って行くが、途中から通常の谷道を外れてそのまま真っ直ぐに登る。結構急登が続くが雪も深いのでそれなりに歩くとそう苦にはならない。
植林も終わりブナも見られるようになり、振り返ると周りが開けて山の斜面が白く光って見える。
足跡から見ると先行者が2人いるようだ。長いブナ林の急登が続き、前方に稜線が見えると少し緩やかな傾斜となって尾根道に合流。どうやら通常の道より少し上部に出たようだ。
尾根道を右に稜線上を登って行く。周りのブナ・ミズナラの林が美しい。左西側を見ると木間を通して遠くの山並みが望めるが、右東側はブナ林に覆われている。
右隣の稜線が目に入るようになると九合目小屋も近い。緩やかな坂道を登ってこの東屋で小休止。周りのブナ林はなかなか見事で見応えがある。

九合目小屋から約10分登ると周りが開けて一面銀世界の毛無山山頂に到着。山頂標識だけがちょこんと雪の中に立っている。勿論ここにある方位板も三角点も雪に埋もれて影も形も見えない。
まずは北に大山はと眺めたが、ガスに覆われて麓のスキー場が見えるだけ。しかし、その右に三平山、朝鍋鷲ケ山〜金ケ谷山〜白馬山の稜線、一つ東の稜線には耳スエ山、南東遥かに櫃ケ山と星山が薄いシルエットで。
目を西側に転じると、目の前に毛無山の西の稜線が美しい。そしてその左遙かに鬼林山・大倉山・花見山がうっすらと眺められる。まあ、これだけ眺められれば満足、満足ということで昼食とする。


登山口へのスタート地点(車はここに駐車約100mで登山口) 登山口(山の家に曲がる道から雪の上を歩く)
植林内の最初の案内板を通過 次の案内板が山道への取付き
まずは立派な植林の中を行く 谷沿いに坂道を登る
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沢沿いの道の周りは次第に雑木も混じる 少し高度を稼ぐと周りが開け雑木の二次林の中にブナも
登山道のやや東斜面を直登すると前方に稜線が 尾根に出ると東側斜面はブナ林に覆われている
そして西斜面は木間を通して遠くの山々の展望も 尾根道も結構急坂だがあとわずか
稜線からはブナ林を通して東の尾根を望めるようになる
九合目小屋手前の尾根までくると緩やかな道となる やがて東屋のある九合目小屋に到着し小休止
東屋を過ぎるた西側に開けるブナ林
東側の眺めを見ながら気持ちの良い登りが続く 山頂への急登にかかると周りは低木となる
最後の登りからの北側展望(朝鍋鷲ケ山・金ガ谷山・白馬山) 毛無山山頂到着
毛無山頂西側展望(手前は毛無山西側尾根、左後ろから大佐山・雌雄山・二子山・花見山・大倉山・鬼林山などが目視できる)
毛無山頂から北側展望(手前は毛無山から白馬山への稜線。左後ろからガスに隠れた大山裾野・三平山・朝鍋鷲ケ山・金ケ谷山・耳スエ山・笠杖山・櫃ケ山・星山など)
毛無山西側に続く稜線展望
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毛無山から白馬山への稜線展望 白馬山から金ガ谷山に続く稜線展望


毛無山から白馬山へ
大休止の後、尾根を北に道をとり白馬山を目指して稜線を下る。
先行者2人は山頂に残っており我々の跡を追うと言う。これから先は踏み跡もない深い白銀の尾根が続いているものの、ルートファインディングは頼りになる人がついているので心強い。
積雪が多いのと風が強いために尾根の東側には雪庇が続くため、できるだけこれを避けて尾根の西側を歩く。

振り向けば毛無山山頂が遙かに望める。一旦下って少し登り返すと手製の案内板のある俣野への分岐のピークに到着する。真っ直ぐ行けば俣野への尾根道だが、ここは右の尾根に道をとって白馬山に向かう。

冷たい強風のためか木に雪が凍り付いて美しい造形美を造りだしておりこの山の厳しさが伺える。
少し気温も下がって冷たくなったので上手袋をする。1120mピーク付近に来ると周りがガスに覆われてくるがこれも少しの間。
ところどころで毛無山を望みながら、結構狭いところのある尾根道のアップダウンを繰り返し白馬山山頂に到着する。ここには案内標識とルート地図板が設置してあるが、展望はない。


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まずは雪庇の続く尾根を北に向けて下る 鞍部に入ると雪も深くブナの中を進む
尾根沿いの斜面のブナ林は雪が凍りついて白くなっている 開けた稜線では雪庇が続くので要注意
強風による雪の造形美
小枝についた雪もこのように 冷たい強い風で凍りつく
1120mピーク付近ではガスがかかってくる ガスに覆われた稜線
ガスもあがり気持ちの良い稜線歩き 尖った美しい雪尾根を見ながら進む
途中木間から毛無山が展望できる 白馬山への最後の登り
白馬山山頂


白馬山から登山口へ
白馬山からは右の尾根に道をとり、尾根に沿って一旦下って小ピークを越える。ここまでは素晴らしいブナの自然林であったが、ここからは左手の谷が伐採されてまる裸で痛々しい。ここまで自然林の中を歩いて来ただけに違和感を感じる。
途中右手に毛無山山頂をかいま見ることができ、しばらく下っていくと植林の中にはいる。急な下りが多く急坂の下りの得意でないスノーシューは滑り易い。ところによってはシリセードも。

尾根の急な斜面を下っていくと下に沢が望める。ここまでくると下りたも同然だが最後に急坂が待っていた。なんとか下って沢を渡ると往路に通った植林を抜けて登山道に合流。
どうやら通常の下山道より上流に下ったようだが、かえってこの方が楽しかった。

今日は大山が見られなかった以外は素晴らしい展望といい、積雪もたっぷりで天気もまずまずの気持ちの良いスノーシューを体験でき楽しい一日であった。
これまでは冬山は常にワカンしか使ったことがなかったが、スノーシューもトレッキングするには最高に楽しめそうで、それなりに使い分けるとこれは楽しめるのではないかと思った。


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白馬山からは南に曲がって緩やかな下りを 大きくカーブしたブナナ林の尾根を進む
左側の谷は伐採され開けた尾根を行くと植林の中に入る 谷筋に向けて下っていく
沢を渡ると下山したも同然 植林のなかを往路の登山道に出る




 [ルート&タイム]

 田浪登山口(690m)
  ↓0:16
 取付(740m)
  ↓0:51
 稜線(1080m)
  ↓0:14
 東屋(1095m)
  ↓0:08
 毛無ケ山山頂(1218.4m)
  ↓0:18
 俣野分岐(1180m)
  ↓0:45
 白馬山山頂(1060m)
  ↓0:50
 沢渡(700m)
  ↓0:11
 田浪登山口(690m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   GPSトラックを記載 

 


2004. 1.31