広島県宮島町 駒ケ林・弥山 (509m・529.8m)
多宝塔コース・弥山尾根コース


気楽に登れる展望の岩峰

厳島神社前から左弥山、右駒ケ林展望



今日は天気も良いので久しぶりにチンタラ山の会の初登りとして宮島町の弥山と駒ケ林に登ることとする。
何しろ家を出たのが山登りとしては遅すぎる10時。11時45分に宮島桟橋に到着と年始め早々に大きく遅れをとってしまった。

まずは初詣に厳島神社にお参りをして今年の山の安全を祈って早々に登山口に向かう。
相棒が大の階段嫌いということで、階段もなく山頂まで自然のままの姿で残っている道を選んで、多宝塔から駒ケ林尾根を登って弥山の尾根を下るコースをとることにする。
道ははっきりしているが、いずれのコースの登山口下山口には全く案内板もないので要注意。

駒ケ林には宝物館横の「山代屋」の右の小道を入り多宝塔に向かう。石段を登っていくと貫禄十分なクスノキの巨木が目に入り、その上に二重の塔の多宝塔がある。
その奥にある東屋の左に上に登るしっかりとした踏み跡があるのでこれから取り付く。

明るい尾根に出て照葉樹に囲まれた尾根道を登っていく。振り返ると厳島神社や宮島の町並みと瀬戸内海が美しい。
少し登ると厳島合戦の陶軍の出城跡。この辺りからも宮島や対岸の素晴らしい景色が良く見える。
アセビ・サカキ・ヒサカキ・シキミ・ミミズバイ・クロバイ・ネズ・ソヨゴ・カナメモチ等常緑樹のオンパレードで見ているだけでも楽しい。
ミミズバイは黒い実をカナメモチやソヨゴは赤い実をたくさんつけて彩りを添えている。

次第にコシダが足下の周りに多く見られるようになる。しかし、踏み跡はしっかりしているので迷うようなことは全くない。
進むにしたがって周りはコシダで埋め尽くされその中を登っていく。前方にこれから登る駒ケ林と弥山も望める。

更に登ると岩も見られるようになり、大きな岩のほとりの鉄梯子を登ると小さな朝日観音堂が祀られている。
道なりに更に進むと岩の下に摩尼大師・岩屋大師を過ぎ、岩の多い中を注意しながら急な坂道を登って行くと岩尾根に出て、少しで駒ケ林の説明板のある山頂の大岩の上に着く。
ここは毛利元就と陶晴賢の厳島合戦の古戦場跡であるそうだが、今日は静かで誰一人おらず弥山を前方に瀬戸の海等の展望を満喫できた。ただ、少し霞みがかかって遠くははっきりと見えなかったのは少々残念であったが。


厳島神社と大鳥居
登山口へは宝物館右「山代屋」右の道を左に入る 階段を登ると大きなクスノキの巨木が
多宝塔、奥の東屋の左の道が取り付き、案内板なし 出城跡
宮島町の展望がよい
・・・・・・・・・・
明るい明確な踏み跡を登る 登山道を振り返ると展望もグッド
次第に周りにはシダが多くなってくる 登山道から遙かに弥山と駒ケ林展望
登山道から駒ケ林を見て登る
シダで覆われた道が続く 朝日観音堂、梯子上の岩の下に観音さんが
摩尼大師・岩屋大師堂
駒ケ林への岩場からの弥山 駒ケ林山頂手前の岩尾根
稜線北側の展望(北側ピークと後ろに小田山・黒瀬町の集落)
駒ケ林山頂西側展望(大野町・経小屋山) 駒ケ林山頂東側展望(弥山)
駒ケ林山頂南側展望(岩船山)


出発が遅かったので遅ればせながらの昼食をとり、早々に下山の途につき弥山との鞍部に下る。ここは大聖院コースと岩船山への分岐の交差点でもある。

階段だらけの大聖院コースは二度と登りたくないので横目で見て、そのまま真っ直ぐに弥山への道をとる。
ここから山頂まではこの道しかないのでここは石段も我慢して登ったが、霊火堂方面は今日はパスし大日堂を通って展望台のある山頂に。

ロープウェイを利用した観光客に混じって展望台に登り360度の眺望を楽しんだが、天気は良いもののやはり霞がかかっていまひとつはっきりとした眺望がない。
ここも早々に降りてこの山の尾根道を北に向けて下山することとする。


・・・・・・・・・・
鞍部大聖院分岐(右大聖院コース) 弥山本堂分岐(右本堂・霊火堂、左大日堂・弥山山頂)
大日堂横登山道 弥山山頂
山頂広場 駒ケ林展望
弥山北から北東側展望(廿日市市・広島市五日市)
弥山東方面展望(手前獅子岩、後ろ似の島・能美島)


下山口には勿論案内標識はないが、展望台の右に洗面所がありその前に細い踏み跡があるのでこれを下っていく。
一見下山道に見えないが下るにしたがってこれが道と分かるだろう。
倒木が多い樹林の中の道は右に左に曲がりながらどんどん下っていく。マツの木が多く常緑樹に覆われていないので展望は全くないものの樹林内の見通しはきく。
滑らないようよう注意して下っていると地蔵さんのある祠の横を通って、さらに下ると林床に次第にシダが目にはいるようになる。
原生林の中に道は続くがシダとそうでない林床を交互に見ながら展望のない道を下っていく。
ヤマモモの木が多くなってくると左手にカナメモチの赤い実のもぶれついた木がひときわ目をひく。少し進むと今度はタマミズキの高木が赤く染まっている。サカキもたくさんの黒い実をつけていた。

周りが開けてくると厳島神社や対岸の展望も開けやっと樹林の中から解放される。
中低木の照葉樹林の中を下るようになり、所どころで展望も望めるようになる。松の立ち枯れも多いが以前の台風の影響であろうか。

一旦薄暗い樹林のなかに入ると道は少し急坂となり、前方が少し開けると四の宮神社裏の遊歩道に出る。
歩道側から見ると何の案内もなく、まず初めての人だとこれが登山道への取り付きとは分からないだろう。
この遊歩道を曲がらずそのまま下ると紅葉谷の散策道に下り、大きなツガとその前に「もみじ荘」という店がある。
ここを左に一般の観光客のとおる川沿いの道を下り、もみじ橋を渡ると賑やかなみやげ物屋や旅館のある舗装道路に出るので、道なりに進むと厳島神社の入り口前を通って宮島桟橋に向かう。
海も朝の満潮から干潮へと変わって多くの観光客が干潟に降りて楽しんでいた。

このコースはまだ知らない人も結構多く、石段なく静かな自然を楽しめるルートである。
春になると色々な草木の花も見られて素晴らしいことと思う。


・・・・・・・・・・
荒れた自然林の急坂を下る 下山道沿いのお地蔵のある祠
シダが多くなる 歩き易い樹林の中の道が続く
下山道から厳島神社の展望
松枯れの木が多い尾根道 尾根道は開け緩やかな道となる
尾根道最後の展望
四ノ宮裏遊歩道下山口(取り付きにはツガの大木あり) さらに紅葉谷も「みじ荘」前の歩道へ下る(ここにもツガの大木)
もみじ橋を渡り厳島神社裏に 帰りは干潮の厳島神社




 [ルート&タイム]

 宮島桟橋(5m)
  ↓0:20
 宝物館前(5m)
  ↓0:03
 多宝塔取付(20m)
  ↓0:35
 朝日観音堂(365m)
  ↓0:05
 摩尼大師・岩屋大師(385m)
  ↓0:25
 駒ケ林(509m)
  ↓0:10
 鞍部大聖院分岐(430m)
  ↓0:15
 弥山山頂(529.8m)
  ↓0:20
 地蔵祠(400m)
  ↓0:50

 四ノ宮神社裏遊歩道(35m)
  ↓0:01
 紅葉谷もみじ荘(25m)
  ↓0:20
 宮島桟橋
(5m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   GPSトラックを掲載 

 



木の
ミミズバイ
・・・・・・・・・・
ソヨゴ ヤブツバキ
カナメモチ
シロダモ実 シロダモ花
シキミ
ネズ サカキ
タマミズキ


2004. 1.10