広島県呉市広町 白岳山 (419.5m)
Part2


石灰岩の植生豊富な山だが冬なのであまりめぼしいものは見られず

広駅からの白岳山展望



呉市広町にある白岳山に植物観察にでかける。この山は石灰岩の山なので古くから石灰石の採掘が行われていたが、今はこれも止められて久しく山は荒れてしまったが、この周辺の山とは少し変わった植生をしているのが特徴の山である。

JR広駅を起点として白岳山に向かう。約35分で白岳山と螺山との道が十字路となった鞍部に到着。道のほとりにナナミノキの大木が覆い被さっている。

この峠が取付で左の石垣の法面を上がると山道に入り、少しで竹林の尾根に着く。
ここは山頂に向かって左に道をとり、しばらく竹林の中を登ると雑木林となって急坂に変わる。すでに落葉した木々の落ち葉で埋もれた気持ちの良い山道となる。
おっと、頭上には石灰岩の地でよく見られるイワシデの木がまだ紅葉して葉をつけているではないか。この山で期待したひとつが見つかって感激。
ウツギもこの辺りではほとんどマルバウツギである。そして、ここのところの暖かさでツツジまでが狂い咲きも。
展望もない雑木林の細い山道を登ると杉の植林地にはいり町標柱のある薄暗い最初のピーク。一旦少し下って登り返しすと右手に木間から瀬戸内海の島々が目に入る。
ネジキ・ヒサカキ・シャシャンボ・ヤマモモ・クロキ・カクレミノ等の他いつも良く見る木ばかりが続くが、どこにでもよくあるリョウブ・アセビ等が全く見られないのも珍しい。
コウヤボウキが花をつけたまま枯れているが、この木は小低木、図鑑によって木本になったり草本になったり。キク科唯一の木本と思っていたのだが。
登るにしたがって足下に見られる石の様子が変わってきた。中古生層の泥岩で層になった特徴のある形の石が見られようになる。

次の小さなピークを越えてさらに尾根に沿って進んで行くと最後のピーク。
ここから前方に山頂をかいま見ることができるが、見た目には大分遠くのようだがそれほどではない。
道は再び少し下ってやや登り平坦となる。小さな小道が枝のように出ているので迷い易いところだが、尾根外さないように行けばまず間違いないし、ちゃんと要所にはテープもつけられているのでこれさえ確認していけば問題ないだろう。
倒木の多い最後のなだらかな尾根道にはシロダモの実の赤が目立つ。
前方がやや開けると山頂に到着するが、周りは木に覆われて展望はない。サネカズラの赤い実が唯一目を引く。そのなかで三等三角点(点名:白岳)がひときわ引き立っている。
山頂をさらに奥の南側に行って見ると休山から広町の市街の展望も眺められる。

現在この山への道は一本しかないようなので復路は往路を下山する。
途中ホタルカズラ等の葉も見られたし、春に来るとまた面白いかもしれない。


取り付は法面の斜面 まずは竹林の中の道を行く
竹林が終わると雑木林の中の細い道 最初のピークは町標のある杉林のなか
木間からは瀬戸内海の島々が望める
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登るにしたがい中古生層の泥岩がまわりに見られる
三つ目の山頂前のピーク 山頂への尾根道には倒木も多い雑木林
山頂は樹林で展望なし 山頂三角点
山頂奥から南側の展望、休山が海の向こうに
取り付からの美しい尾根の紅葉




 [ルート&タイム]

 JR広駅(m)
  ↓0:50
 峠白岳山取付(m)
  ↓1:10
 白岳山(m)
  ↓0:50
 峠白岳山取付(m)
  ↓0:35
 JR広駅(m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 


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ナナミノキ アキニレ(海岸沿いで良く見られる)
登山口から山頂まで見られたビナンカズラ ノグルミも多い
キズタ 木は多いが実はたったのひとつのヤブムラサキ
ガマズミ シロダモ
ネズミモチ カクレミノ
石灰岩の岩場に多いイワシデ、本日の目玉
ほとんどがマルバウツギ カゴノキも多い
石灰岩地だけにホタルカズラも ウマノミツバだあ


2003.12. 7