島根県赤来町  指谷山 (967.2m)


2003.11.1
ブナ・ミズナラ・カエデ類などの落葉広葉樹の素晴らしい紅葉に満足の一日

指谷山の遠望



今年はブナの落葉は早いのかどこに行っても素晴らしい紅葉を見ていない。ということで今度こそはと最後に狙って行ったのが広島県と島根県境にある指谷山。
前回は広島県高野町から挑戦したので、今日は登り易い島根県赤来町から登ってみる。

島根県側は県民の森として大万木山とともに麓はよく整備されており、ここにある研修館近くの登山口から登る。
最初は立派な植林の中を右に左に曲がりながら登っていく。周りにはミツマタが多くすでにツボミもたくさんついている。
植林を出ると雑木林に変わり、美しい紅葉が開けてくる。
道も色々あるようで左に林道分岐・木地屋谷Bルート分岐・林道分岐と次々にあるが曲がらずに真っ直ぐ稜線の展望台への道を進む。
登るにつれて雑木林からブナが混じりはじめるが、この山のブナは未だ黄色に染まっている。これはついているぞ。
途中からはブナ・ミズナラ等の落葉広葉樹林となり黄金色の世界にカエデ類やガマズミ等の赤が混じって素晴らしい紅葉の世界に包まれた中を登っていく。
大きなブナに混じって直径30〜40cm位のものが結構あるが、これはどうも後から植裁されたもののようだがまさに大小のブナの森。
尾根をジグザグに曲がりながら緩やかな山道は続き、気持ちの良い素晴らしい紅葉を楽しみながらの山登りは時を忘れさせる。
指谷山稜線の南西にある944mピークの手前にはなんとカラマツ林もあり黄色く染まっている。
ピークの東側を巻いて道は続いており一旦少し下って指谷山稜線との鞍部に向かうが、その途中で林道コースの登山道と合流する。


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研修館登山口 当分植林の中を登る
植林を出ると雑木林となり紅葉も 木地屋谷Bルート分岐
下部の林道分岐 落ち葉を踏みしめ紅葉の中を登る
周りにブナが見られるようになる 右に左に曲がりながら紅葉のなかを登る
ブナはまだ紅葉真っ盛りで素晴らしい
緩やかな登りの続く紅葉のブナ林 どこまでもブナの紅葉は途切れない
美しいブナを中心とした広葉落葉樹林 上部の林道分岐
紅葉の広がる中をジグザグに登る
西隣の尾根の紅葉も少しガスってはつきり見えない
登山道右の谷側の樹林帯の紅葉 944mピークの巻き道にはブナ林の中にカラマツ林も


鞍部への道からブナの木間を通して稜線を見ながらのるんるんロードは続く。
ブナの巨木に感激しながら再び登りにかかり約10分で県境にある稜線の展望台に到着する。
ここでひと休みをして周りの眺めを楽しむことに。
今日は、周りは少しガスがかかってあまり遠くは良く見えないが広島県側が開けて高野町側の川や集落を望むことができた。
お腹の虫も泣き出したので昼食を食べていると2人の若い女性が登ってきた。平田市から来たそうで今日は紅葉を十分堪能したのでこの展望台までで下るそうだ。
最近は中高年の登山者はよく見るが若い女性に出会うのは久しぶりのような感じである。


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林道への下山道分岐三叉路 山頂に向けて左にブナ林を行く
一旦944mピークの巻き道を少し下ってブナの中を稜線に
鞍部からは最後の登り 西側の紅葉した山の展望も望める
尾根からの下山道案内標識 尾根に出ると展望のある休憩所が
紅葉した東側山並みの展望 ガスにかすむ高野町の展望、高野町側登山口も見える


2人と別れて指谷山に向けて尾根を登る。
なんと尾根筋は前回来た時にはササで覆われていたが、今日は県境沿いにきれいに刈られて歩き易い道となってお有り難い。
相変わらず大きなブナも多く、この山があまり知られていないのが不思議な感じもする。
最初のピークに登ると指谷山が前方北に見える。
一旦下って登り返すと指谷山山頂であるが、登山道の一部のような感じであまり山頂らしくない。
尾根道の真ん中に四等三角点(標点名:指谷)が頭だけちょこんと出して落ち葉に埋もれていたのできれいに払っておく。
少し先に小さなピークがあるのでそこまで行ってみる。北に指谷奥山が望め、その後ろに大万木山への稜線が続いているのが眺められる。東に目を転じると特徴のある台形の山は船山だろう。
尾根沿いのブナ・ミズナラもまだ紅葉真っ盛りで美しい。しばし休息後展望台にむけ往路を下る。
展望台にはまだ2人の女性登山者が休んでいたので少し話しをする。


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尾根の展望台からまず最初のピークへ ピークへの尾根道、珍しくササが刈ってある
おる道からの北東展望、遠くに大万木への稜線が見える
山頂手前の県境ピークとその向こうに山頂が 大万木山への稜線遠望
立派なブナのある尾根道
尾根道はササが刈ってあったので楽勝 指谷山山頂
指谷山頂三角点は道の真ん中にちょこんと頭を出している 山頂四等三角点
ミズナラも素晴らしい紅葉を見せてくれる
尾根道沿いのブナも紅葉 山頂北の県境ピーク
指谷奥山展望 大万木山方面展望


下山は944mピーク東の林道コース分岐までは往路をくだり、ここから左の林道コースへの道をとる。
相変わらず素晴らしいブナを中心とした落葉広葉樹林は続く。木間を通して船山がよく見える。
下っても下っても続く紅葉したブナ林。途中研修館コースとのT分岐があり、ここは左に林道コースを下る。
周りにブナが少なくなってきたと思ったら林道に到着。


天を圧するブナの間を下って行く
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Bコース登山道も良く整備されている 南西側の木間からの船山展望
下山道からの指谷山尾根の展望 ブナもこの山ではまだ紅葉が素晴らしい
下山道の周りもブナの紅葉に包まれて下る Aコースと林道への分岐三叉路に
ブナの紅葉
紅葉したブナ林の中を通る 林道に下る(登山道取付)


林道は左右に延びており、左に行くと土打林道を下って木地屋谷登山口に、右に行くと木地屋谷林道を通って研修館登山口に下るか、研修館ルートを通って登山口に下ることもできる。
後者の方が距離も時間も少ないが、時間もあるので左に曲がって土打林道を歩いてみることとする。
ただ、土打林道はあまり見るべきものもないので、一般には右に折れて木地屋谷林道か研修館ルートを下ることをお勧めする。

林道の周りには植林が続き、谷間の沢に沿って道は続いている。谷間だけにまだキバナアキギリやヤマハッカ・ヤクシソウ等の草花も残っている。そして、ここにもつぼみをつけたミツマタの群落があった。
下るに従い雑木林も現れこの周辺は美しい紅葉も。
だらだらと続く長い林道が終わると登山口の標識のある舗装道路に出る。
ここから道を右に折れて小田川に沿って研修館登山口までテクってようやく今日の山登りを終わる。

予想が当たって今年一番の素晴らしいブナ・ミズナラ等の紅葉を堪能することが出来た。
もっと多くの人に登られても良い山であるがあまり紹介されていないので登る人は少ないのだろう。もっと登られていい山だと思う。
自然の素晴らしいブナ林の山登りを楽しみたい方はぜひ高野町側からこの山への挑戦を勧めたい。春のブナの新緑とイワカガミの絨毯、秋の紅葉には目を見張るだろう。


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一路土打林道を下る 林道沿いの雑木も紅葉
土打林道下山口(木地屋谷登山口) 県民の森の石碑


 [ルート&時間

 研修館登山口(560m)
  ↓0:10
 林道分岐(650m)
  ↓0:05
 木地屋谷Bルート分岐(680m)
  ↓0:30
 林道分岐(840m)
  ↓0:20
 木地屋谷ルート分岐(900m)
  ↓0:13
 尾根展望台(930m)
  ↓0:04
 ピーク(950m) 北ピーク往復
  ↓0:10
 指谷山頂(967.2m)
  ↓0:10
 尾根展望台(930m)
  ↓0:10
 木地屋谷ルート分岐(900m)
  ↓0:30
 土打林道(600m))
  ↓0:25 土打林道
 土打林道登山口(550m))
  ↓0:15 小田川沿
 研修館登山口(560m)


 (注)時間・標高は参考値
   GPSトラック記録を掲載


山毛欅

指谷山のぶな林



山の
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ミツマタは早くもつぼみが ツルリンドウの実
キクバヤマボクチ チゴユリの実
ウメモドキの実 ソヨゴの実
ガマズミの実 コバノガマズミの実
ダンコウバイの実 ツルシキミの実
ヤブコウジの実 タンナサワフタギの実
多いヤブムラサキの実 まだ残っていたムラサキニガナ
サンショウの実、葉は紅葉 ヤドリギの実
ヤクシソウ ヤマハッカ
キバナアキギリ ノコンギク


おもな紅葉
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ウリハダカエデ イタヤカエデ
クロモジ コハウチワカエデ
ガマズミ ブナ
コシアブラ ヤマボウシ
リョウブ ミズナラ
ムクノキか ヤマシグレ