広島県戸河内町 深入山 (1,153.0m)
Part3


2003.10.19

気楽に登れて360度の展望が楽しめる花の山

深入山遠望



深入山でのグループで植物観察会という予定だったが日にちが急遽変更となったのを忘れてのこのこと出かけてしまった。当然のことながら予定の場所には誰もおらず、せっかくなので東登山口から登って林間コースを下る一人観察会を行うこととした。

空は快晴の登山日より、登山口のではたくさんのどんぐりを落としている。コナラかと思っていたが葉を見るとクヌギのようだが。
ススキに覆われた原っぱの中を登って行くとリンドウやヤマラッキョウがあちこちに咲いている。よく見るとセンブリも小さな花を。
コナラの林になると木段と変わり木の下を過ぎてもこれが延々と続く。リンドウ・ヤマラッキョウに加えてウメバチソウ・ヤマシロギク・ゴマナの白い花、アキノキリンソウの黄色、ボクチアザミのくすんだピンク、キクバヤマボクチの茶色と色もバライティに富んでいる。
日陰がないので少々暑いが一本松に着くと展望も開ける。この辺りから期待のムラサキセンブリも少しづつ見られるようになる。
そして右手には小規模ながらブナの林が続く。昔はこの山もブナ林が広がっていたのであろう。
後ろに目を転ずると向山、そして左手に大箒山のピークが一段と目に付く。
コウゾリナ・カワラナデシコ・シオガマギク等が見られると南登山道との合流する台地に到着。ここには岩も多く休憩にはちょうど良い。十方山から恐羅漢山等南側の展望が開ける。
足下にはムラサキセンブリ・リンドウ・ハバヤマボクチのドライフラワーがこれでもかという程群れている。オケラはすでに咲きカスが残っているだけ。
前方に山頂を見ながら最後の急坂を登ると広々とした三等三角点のある深入山頂に到着する。気楽に登れる最高の展望台だけあって今日は家族連れやグループの登山者も多い。
まさに360度の眺望が開けているが、紅葉はと言うと少し色づいているものの、まだ少し早いようである。



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東登山口 登り始めると一面のススキに歓迎の受ける
いやな階段が続く 一本松
台地まで最後の登りはブナ林を見ながら 南ルートと東ルートの合流箇所から山頂を
大箒山の展望が素晴らしい
深入山のブナ林
山頂への登山道から台地を見る()左東ルート、右南ルート) 賑わっている三等三角点のある深入山頂

南側展望(左から手前、向山・向深入山、後ろ、十方山・恐羅漢山・砥石郷山・聖山・高岳等)
西から北側展望(左から砥石郷山・聖山・高岳・聖湖・八幡鷹ノ巣山、手前、林間コース休憩所)
北から北東側(臥竜山・掛頭山中野冠山・天狗石山・阿佐山・大箒山等)


まだ昼食には少々早い。早々に林間コースへと足を進める。
この道を行くと東登山口まで約3.5kmの道のり。新しい道だけに道巾も広く迷うようなことは全くないが、小さな石ころの多いところが所々にあってあまり歩き易いとは言い難い道である。しかし樹林も多くまた違ったこの山をかいま見ることができる。
途中2ケ所の休憩所も整備され、ススキの原・雑木林・ブナ林・コナラ林などバライティに富んだ眺めで結構楽しめる。
コマユミが真っ赤に染まっている。コバノガマズミ・ヤブムラサキは赤やピンクの実を付け美しい。いつもセンブリが群生しているところを過ぎると、自称展望台の岩に着き一休み。この周りにはリュウノギクが多く白い花をつけている。そしてここだけに見られる赤い実のもぶれ着いたズミの木は見事。
まだ紅葉にはやや早い聖湖西側の山々の展望を満喫して先を急ぐ。
途中、昔の名残りのブナやミズナラの大木を横目に見てさらに下ると休憩所のある高台に。先客がいたのでここはパスして南登山口への道をとる。左手に深入山西側のススキで覆われた草原が美しい。そしてコナラの林の中の道へと入っていく。
まだあまり大きくないがコナラで埋めつくされたササ床の林が延々と続く。
キャンプ場が見えると登山口は近い。前方にススキの原が広がると林間コース登山口。さらに進むと南登山口を通って舗装道路を進むと東登山口に到着する。


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林間コースはまず臥竜山を見ながらススキの原を下る 下るにしたがい樹林を切り開いた林間コース
途中ブナ・コナラの大木も下山道沿いに 一旦ススキの山肌を見て林間へ入る
しばらくコナラの樹林内を下ると登山口に 林間コース登山口はキャンプ場の上、そして南登山口へ


 [コース&時間

 東登山口(810m)
 ↓0:30 東コース
 一本松(1035m)
 ↓0:10
 南登山道合流(1050m)
 ↓0:10
 深入山頂(1153m)
 ↓0:50 林間コース
 西・南登山口分岐(880m)
 ↓0:10
 南登山口(810m)
 ↓0:15
 東登山口(810m)

 (注)時間・標高は参考値。 



山の
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ヤマラッキョウ リンドウ
ママコナ キクバヤマボクチ
セナブリ アキノキリンソウ
トウバナ ゴマナ
ヤマシロギク シラヤマギク
リュウノギク ツリガネニンジン
コウゾリナ シオマガギク
今が盛りのムラサキセンブリ
群れたムラサキセンブリ
ボクチアザミ オケラは咲きカス
ウメバチソウ ハバヤマボクチはドライフラワー
カワラナデシコ 真赤に染まったコマユミ
アクシバ葉も色づいて ヤブムラサキ
もぶれついたズミの実は見事