広島県大竹市 三倉岳〜瓦小屋山 (701,8m・633.8m)


2003. 9.15

やや霞がかかって展望はいまひとつだったが、静かな気持ちの良い山登りができて楽しい一日だった

三倉岳三本槍遠望



今日は久しぶりに涼しくいい天気。どこかへ登りたくなる虫が泣きだしたので、最近行ってなかった近場の大竹の三倉岳から瓦小屋山への道を歩いてみることとする。
早や9時を過ぎているものの、結構時間のかかるこのコースだが今から行ってもどうにか十分歩けそう。
登山口のログハウス前の駐車場に着いたら10時半。目の前に三本槍の勇姿が登山意欲をそそり、さっそく準備を整えてまずは上の岳(朝日岳)と中の岳(中岳)のコルに向けBコースを出発。

砂利道を少し進むと、やがてアカマツの多い樹林の中の登山道に変わる。今日は植物の観察はついでということで山歩きを中心にあまりきょろきょろせずに普通のペースで歩くこととする。
緩やかな登りの道が続き、やがてA・Bコースの分岐に着くが、ここは上の岳に向け右のAコース側に道をとる。
登山道も少しづつ傾斜が増し、4合目付近から道も急になる。長い石段が続き、周りは常緑樹が多い樹林の中で展望は全くなくひたすら登る。
6合目を過ぎると岩峰が現れるようになり、8合目辺りの右手にある岩場では数人のグループが気持ち良さそうに岩登りに興じておりしばし見学。
最後の急登(石段)を登ると尾根の上の岳(朝日岳)と中の岳(中岳)のコルに着く。


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ログハウス前のBコース登山口 緩やかな登りのBコース登山道
この山に多いママコナ これも多かったアクシバの実
A・Bコース分岐、ここは右のAコースへ 7合目付近の岩場
8合目付近の登山道石段 上の岳・中の岳の鞍部、まずは右の上の岳に


久しぶりだし時間もそんなにかからないので、右に足を進めて上の岳に登って見るが中の岳方面の展望以外はいまひとつ。あまり魅力がないのでパスする人も結構多い。
とは言え、ここから眺める中の岳のどっしりとした岩壁はなかなかのもの。


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上の岳山頂は狭い 上の岳から中の岳の岩壁の展望


再びコルまで戻ってそのまま中の岳に進む。途中岩の間の急登があるが、そこにはちゃんとクサリもあるし足場の金具も取り付けられており問題なく登れる。
少し登ると右手に天狗の踊場という岩の上の広場があり周りの展望が楽しめる。
前方に大きな岩が現れ、その上に向けてクサリがついている。ここが中の岳(中岳)の山頂でこのクサリを伝って登ると結構広い岩の上につく。
ここからの展望はなかなか良い。山頂から下の岳(夕陽岳)から遠く瓦小屋山、栗林の集落、登ってきた上の岳、そして遠く大峰山もシルエットだが一望できる。
足下を見ると断崖の下には緑の樹林の上に大きな岩のテラスがひときわ目立っている。


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中の岳へのクサリ場 山頂へのクサリを登る
登り切った所が中の岳山頂 中の岳から下の岳の展望
中の岳下の岩のテラス


一旦登ったクサリを下って左に道をとると下の岳との鞍部から右に少し下って回り込み岩の間の急登を登る。ここにもクサリがあり足場の金具も埋め込まれており楽に登れる。
さらに少し急斜面を進むと再びクサリ。同じようにこれを登ると少しで三本槍の最高峰の下の岳(夕陽岳)山頂に着く。
左の岩のテラスは展望が良く、これを見てその上の一番高い岩に行く。小さな石碑が埋め込まれ傾斜のついた岩は下に広がっている。すでに3組の登山者が思い思いに休んでいた。
ちょうど腹ごしらえにはいい時間となったので、こちらもここで休んで昼食をとる。
三倉岳での展望もここで見納めなのでゆっくりと眺めを満喫するが、すこし霞がかかって遠くはあまりはっきりと見えない。これから行く瓦小屋山はまだ遙か遠くに望め少々腰が引ける。


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下の岳への下のクサリ場 そしてもうひとつクサリが続く
下の岳山頂には3組の登山者が
瓦小屋山の遠望 瓦小屋山への尾根


下りは西側の岩の斜面にかけられているクサリを伝って道に戻り、少し下ると三倉岳とのコルの9合目小屋におりる。
樹林の中の鞍部には小さな小屋があり道は4つに分かれている。前方の2本が三倉岳山頂への登り、左はAコースの下りであるか、今日は一番右の道を選んで山頂へ。支尾根に出ると左に曲がって少しで二等三角点のある山頂に到着する。
周りは樹林で展望はない。長居は無用なのでさっそく瓦小屋山への縦走路に向けて西側への道を下る


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下の岳と三倉岳の鞍部にある9合目小屋 三倉岳への樹林の中の登山道
三倉岳山頂は周りが樹林で展望なし 山頂の二等三角点


常緑樹の多い樹林のなかの道を西に尾根に沿って進む。いくつものピークを登ったり下ったりが続く。展望はほとんどなく、全体に三倉岳ほど道も広くないので周りの木の枝や葉があたるが道ははっきりとしている。
瓦小屋山との中間点辺りに灯籠岩という大きな岩があり手製の案内板もある。この岩の上には登れるので上がって見るとなかなか眺めがよい。
特に下の岳の展望は見事である。反対方向には瓦小屋山が尾根の先に立ちふさがって見える。北方向には吉和冠山が見えるはずだが霞がかかって羅漢山位までしかよく見えない。


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瓦小屋山への樹林の登山道へ 展望の内樹林の尾根道が続く
所々で細い尾根道を 灯籠岩の案内板
丁度瓦小屋山との中間部にある灯籠岩 灯籠岩の上から見える奇岩
灯籠岩は下の岳の最高の展望台
東側三本槍・燕山方面の展望
南東側には麓の栗林の集落から遠く大峰山が望める
西側には瓦小屋山に続く山並みや山口県の山々が望める
北西側には羅漢山などの山が連なっている


再び尾根道に戻って樹林の中の道を下って行くと、少し南側斜面をトラバース気味になり南側の展望が広がるが灯籠岩は尾根の影に隠れて見ることができない。
さらに下ると樹林の中に道が続き鞍部に着くと左に道が分岐しているが、これは栗林に下れる道であろう。
ここから再び上り坂となり、しばらく行くと道は急な登りとなる。しかしロープがずっと付けられており難なく通過。
その上を少し登ると大きな岩が立ちはだかっている。ここから振り返ると三倉岳方面の展望が開けており、今度は灯籠岩も前方下に偉容を見せている。
この岩の横を通って、さらに雑木林の中を登って行くとやっと瓦小屋山の三角点に到着する。樹林と草に囲まれた狭い広場の中に四等三角点がちょこんと立っている。
国土地理院の地図ではここが瓦小屋山の山頂となっているが、実は地元や山登りの人達の間ではここが山頂ではなく、次の630mピークが瓦小屋山の山頂とされている。現にどこの山頂でも見られる登頂プレートは一枚もない。
この三角点の西側の岩の上からは西側が開け、次のピークとその手前にある鶏冠のようなかっこいい大きな岩の展望がまた素晴らしい。東側はちょっと樹が邪魔であまり眺めは良くない。


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たまにはこのように開けた登山道もある 左に南の栗林への下山道のある三叉路の鞍部
多いソヨゴも実をつけている これが一番多かったナツハゼの色づいた実
このルート一番の急登にはちゃんとロープが これを登ると大きな岩のほとりを通る
尾根道沿いの宇宙人のような奇岩 瓦小屋山頂が近くなると遠くに三倉岳も望める
尾根道からの下の岳・中の岳の遠望
ここまで来ると灯籠岩が遠望できる
尾根道から瓦小屋山と630mピークが望めるようになると山頂も近い
平坦な道となるともうすぐ山頂 狭い広場の瓦小屋山三角点
三角点の西の岩の上からは大きな岩と630mピークが一望できる


急な坂を下ると大きな鶏冠の岩の横を通って深い樹林の中の道を行き、630mピークへの樹林の中のコルを過ぎて登っていく。左に栗谷への道が分岐しており手製の案内板が取り付けられている。
ここは後程下ることとして、そのまま少し登ると630mピーク頂上に到着。小さな広場となっているが、ここも周りが雑木に囲まれて展望はない。
ここが瓦小屋山の山頂と言われていることをみんなよく知っているもので、こちらには約10枚の登頂プレートがかかっていた。
ここからさらに少し西に行くと西側の展望が開けるのだが、今日は霞もかかって遠くは良く見えないし展望はこれまで十分楽しんだのでこちらはパス。


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一旦下って大きな岩のほとりを通過 ピークとの鞍部は樹林の中
ミヤマガマズミの実も丁度見頃 ルリ色に色づいたサワフタギの実
ピーク手前に栗林への下山道のある三叉路 630mピーク、こちらが山頂と言われているが・・・


再び先程通った栗谷への分岐まで下りこの道を右に下る。
樹林の中をひたすら下っていく。少し急な坂道の下りが続くが、次第にシダが多く見られるようになり足下を覆う。
支尾根を下って行くのでところどころで西の尾根や東の尾根・三倉岳の展望も開ける。
あまり変哲のない下山道が続くがこれが結構長い道のり。最近あまり人も通っていないのか蜘蛛の巣が下山道の真ん中に好き放題に張り巡らせており、これを除けるのにひと苦労。尾根道も結構あったがそれ以上、まるで蜘蛛の巣城を歩いているような感じでこれには参った。
そのうち緩やかな坂道となるが次第に草に覆われた湿った粘土質の土の樹林の道となって少し歩き難くなる。
突然立派な山道に出る。この道は送電線の保守道ということでよく整備されておりさらに奥に続いている。この道を左にとって谷筋を下っていく。この辺りに来ると野原で見られる花もたくさん咲いており下界に下りたことを感じさせる。
前方が開けると民家が現れて、舗装道路を少し下ると瓦小屋山登山口の案内標識のある登山口に出る。


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尾根からの下山口 しばらく急な坂の下山道
下山道沿いにある岩峰 栗林の集落も望める
ヤマハギも多い コナラはもうどんぐりの実を付けている
所々でシダの生い茂る下山道 立派な道の送電線保守道と合流
ツルリンドウ コウヤボウキももう咲いている
送電線保守道をしばらく歩く 瓦小屋山登山口の案内板のあるところに出る
ヌスビトハギもこうして良く見るとなかなかきれい シラヤマギクも今が盛り


さあて、ここから三倉岳登山口のログハウスの駐車場までまだ戻らなくてはならない。約35分のアルバイトを強いられてやっと駐車場に到着。
そして最後にログハウスで食べた300円也のかき氷の美味しかったこと。



 [コース&時間]

 三倉岳登山口ログハウスP(250m)
  ↓0:15
 A・Bコース分岐(275m)
  ↓0:35
 上の岳・中の岳鞍部(580m)
  ↓0:03
 上の岳(605m)
  ↓0:12
 中の岳(635m)
  ↓0:14
 下の岳(680m)
  ↓0:04
 下の岳三倉岳鞍部(660m)
  ↓0:05
 三倉岳山頂(701.8m)
  ↓0:20
 灯籠岩(650m)
  ↓0:30
 瓦小屋山三角点(663.8m)
  ↓0:09
 栗谷分岐(605m)
  ↓0:02
 630mピーク(通称瓦小屋山頂)(630m)  
  ↓0:01
 栗谷分岐(615m)
  ↓0::40
 送電線保守道合流(220m)
  ↓0:10
 瓦小屋山登山口(155m)
  ↓0:30 (舗装道路)
 三倉岳登山口ログハウスP(250m)

 (注)時間・標高は参考値
   GPSのトラック記録を掲載