島根県頓原町 大万木山
(横手・渓谷・滝見コース)
(1,218.0m)
Part2 


2003. 8.30
雨の中をラン三人娘に会いたいばっかりに行った山は、途中誰一人出会わなかった山だった

大万木山への道から遠望



ますば横手コースを渓谷コースに
今日は、今の時期咲くラン科三人娘アケボノシュスラン・ジンバイソウ・ミヤマウズラを一挙に見ようと大万木山を目指す。
曇り後雨の天気予報とは裏腹に高速道に入ると早くも雨が降り出した。
門坂登山口に着いた時は小雨。こりゃあこの後雨はひどくなりそうなので、まずは渓谷コースから登って花を見てからと横手ルートに道をとる。
アカマツの森を過ぎ権現コース分岐をやり過ごし、あまりアップダウンの少ない横移動の道を進むと渓谷コースに合流。
足下にはノブキ・ヤマゼリ・ヤマジノホトトギス・アキチョウジ、ツルリンドウそして残り花となったキバナアキギリと周りの花はすでに秋。のんびりとこの道を歩く。


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滝見・横手コース登山口 横手コースアカマツ林
横手道 渓谷コースの合流箇所


花の渓谷コースを山頂へ
渓谷に沿って登るとすぐに避難小屋。雨にも係わらず大きな音をたてて何か修理をしているようだ。
キハダ・ミズキ・トチノキ・アサガラ等の木を見ながら歩いていると、今頃白いギンリョウソウがニョキニョキと。今の時期だとギンリョウソウモドキのアキノギンリョウソウだ。早くもアゲボノシュスランの花も顔を出す。
沢の右岸を登って行くと滝ルートが分岐しており、面白そうな滝ルートに道をとる。
今日は雨後とあって沢の水の流れも多く滑り易い。一旦左岸に渡りロープの張ってある狭い岩の斜面を通過すると道はなくなるが、沢に下りて適当なところを右岸に渡ると龍門滝。
ソバナとギンバイソウが多いが既に末期。モミジガサが氾濫している。
ここからはしっかりした道を登って渓谷コースに合流。
さらに登って行くと静かの森。うっそうとしたブナの混じった森。森林浴満点の林に大きな岩がさらに雰囲気を盛り上げている。そして登山道の真ん中に一本の大きなハリギリが目立って立っている。
今日は植物を楽しみながらの山歩きなのでゆっくりペース。
渓谷を離れてジグザグにブナ林の山の斜面を登っていくが、ガスも出てきてなかなかいい雰囲気だが全く人気はない。オオカニコウモリの花も多く目に付くようになる。
大万木山のブナはこの辺りが一番素晴らしいが、雨はますますひどくなる。ジンバイソウやミヤマウズラもいくつもお目にかかれて一応目的達成。
ドシャブリのなかやっとこさ尾根道と合流。左側の山頂への道をとる。
尾根道の両側の伸びた木々もいろいろ実をつけて面白そうだが、この雨のなかでは歩くのに邪魔で払い除けながら前に進む。
一旦ピークを越えて登り返すと約20分少々で山頂につく。
誰一人いないだだっ広い山頂は、雨水でぬかるみガスもかかっつて一段と寂しく感じる。



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沢沿いの渓谷コース登山道 山頂も周りはガス
渓流コース滝ルートの沢の道 龍門滝
静かの森 ブナ林の道
美しいブナ林が続く
雨はドシヤ降りとなってコリャタマラン ガスも出てきたが尾根はまだ
雨とガスの大万木山頂


滝見コースを下山
滝見コースに入ると周りの草木も最近刈られたようで歩き易い。
少し遅い昼食は雨を避けて少し滝見ルートを進んだ避難小屋を利用させてもらう。思ったより中はきれいで皆のマナーの良さが伺える。
やっと一息ついた後、再び雨の中へ。滝見コースを下山する。
雨で道は流れとなって続いており歩き難い。この辺りは春にはサンカヨウが咲き乱れ賑わうところであるが今の時期はただの草原で花はあまり見るべきものはない。
水場を過ぎ、単調なブナ林が続く。ブナもこの辺りは一度伐採されたものらしく渓谷コースに比べて細いものが多くあまり見栄えがしない。そして、こちらのルートでもアケボノシュスランの花は結構見られた。
ブナ林が切れると前方が開け地蔵尊の展望台に着くが、今日はガスで覆われて眺めも全くなし。
門坂に向け尾根を左に北西斜面の樹林のなかに道をとる。
雑木林のなかの道は歩き易いとは言い難いが、目ぼしいものもないのでひたすら下っていく。
突然前方に立派なガードレールのついた舗装道路が現れる。
以前はなかったものの、東斜面の林道が延長されて最近つけられたものだが、こんなところにこのような立派な林道をつけてどうしようと言うのだろう。自然破壊と税金の無駄使いもいいところではないかと思うのだが・・・。
約100m林道沿いを歩きこの道を離れて再び樹林の中の道にはいる。
沢に沿って下ると前方に避難小屋がひっそりと立っている。聞こえるのは沢の水音のみ。足早にどんどん下る。
おっと、右に権現滝への分岐がある。ちょっと立ち寄って見ることに。約10mの滝だがいつもより水量も多くて滝らしい。
再び登山道に戻って下っていくとやっとこさ門坂駐車場に到着。
このルートで見られるトリカブトやサラシナショウマはまだ花をつけていなかった。そしてカリガネソウは残り花だがどうにか花を見ることができた。
なんと、今日は途中一人も登山者に出会うことなくこの山を一周した。雨とは言えこれだけ名の通った山でもこんなことはあるのだなと驚き。
予想通りの草花の数々、森林浴満点のブナ林、ガスに霞んだ眺めはいつもとまた違った素晴らしさを見せてくれた雨の大万木山であった。


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避難小屋もガスの中 滝見コース下山道は雨がひどく流れている
尾根斜面トラバース道、ブナはこの辺りまで 地蔵尊の展望台も何も見えず
滝見コースを北西斜面を下るとなんと立派な林道が 滝見コース沢沿いの避難小屋
沢に沿った下山道 権現滝にもちょっと寄り道



 [ルート&時間]

 門坂登山口(670m)
  ↓0:40横手コース
 渓谷コース合流(700m)
  ↓1:00 渓谷コース 滝ルート
 尾根道(1230m)
  ↓0:25
 大万木山頂(1280m)
  ↓0:03
 山頂避難小屋(1270m)
  ↓0:30 滝見コース
 地蔵尊展望所(1100m)
  ↓0:60 権現滝寄道
 門坂登山口(670m)

 (注)時間・標高は概略・参考 
   観察時間含む

(参考) 横手コース 1.3km
     渓谷コース 2.8km
     滝見コース 3.1km




山の

今の時期のラン科3人娘
アケボノシュスラン
ジンバイソウ
ミヤマウズラ


草本の
クサアジサイ キバナアキギリ
アキチョウジ ヤマジノホトトギス
ツルリンドウ ギンリョウソウモドキのアキノギンリョウソウ
クチぺニダケ カメムシタケ
ソバナ ノブキ
モミジガサ オオカニコウモリ
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オトギリソウ ヤマゼリ
シラネセンキュウ ゲンノショウコ
カリガネソウ
カリガネソウ ヨメナ
キツネノカミソリ ツリフネソウ

木本の
ツルアリドウシ ヤマシグレ
ウリノキ ミヤマハハソ
ツルシキミ ナナカマド
タンナサワフタギ フウリンウメモドキ
フウリンウメモドキ
ヤマブドウ ツノハシバミ
クロモジ ミヤマガマズミ