広島県芸北町 臥 龍 山 (1,223.4m)
Part4


2003. 8.17


雨でたっぷりと濡れてしまったが森林浴満点のブナ林には満足の一日

山頂がガスで覆われた千町原からの臥龍山遠望



今日は朝から天気はあまり芳しくない。お盆で休みを取ったものの何かと忙しい毎日。やっと自由な休みが取れて山に行けるというのに。
今日の行き先は芸北町の臥龍山(刈尾山)。千丁原登山口よりウマゴヤ谷を登って尾根を北に進み猿木峠からキリガ谷を元八幡牧場跡のかおり茶屋に向けて下ろうという樹林の中の日陰コース。

登山口から見た山頂はガスに覆われているが、雨はパラパラ程度でこれならなんとか雨にたたられることなく登れそう。
登山口の標識に従って、臥龍山を前方に見ながら千丁原の草原の中を少し進むとやがてウマゴヤ谷の沢沿いの樹林の中の道にはいる。
草木も伸びて雨の中の足下はどう見ても良いとは言えないコンディション。
平坦な二次林の登山道を進み、沢を渡ると登りに変わってしばらく進むとミズナラが多くなって林床にはエゾユズリハがたくさん見られるようになる。
所々にノリウツギの白い残り花と色々な木の実も顔を出す。おっと踏みつけそうなところにトンボソウがどうにか形を留めて咲いている。
花の少ないこの時期にはこんなのに出会っても嬉しい。
雨もどうにか止んでくれた。登るにしたがい壮大なブナ林が広がり森林浴満点のなかなか素晴らしい眺めが続く。
ツリバナの実はやや色づき初め、フウリンウメモドキは木によってはこれみよがしにすでに赤く色づいて美しい。
ブナの巨木を楽しみながら歩いていると菅原林道終点に到着ししばし休息。雪霊水は今日も豊かな水を流し続けている。一口飲んで冷たくて美味しかったこと。
さらにあと一踏ん張りで山頂だ。最近つけられたと思われる板張りの階段が一部知らないうちに出来ているではないか。
山頂にはさすがに今日は誰もいなかった。ここまで雨が降らなかっただけでも幸いと思わなくては。
と思っているところに、昼食後に一休みしているとポツリポツリと落ちてきた。

大急ぎで準備をして早々に下山開始。尾根を掛頭山に向かって北東に道をとる。
雨も次第に激しくなり、周りが樹林の中は薄暗く日暮れ時のようになってきた。雨のなか二次林に入ると再びいろいろな木にも実が見られるようになるがそれどころではない。
とは言えフウリンウメモドキの真っ赤な実やリョウブの白い花は特によく目について雨の中でもささやかな楽しみを。
一旦下って、登り返して1,123mのピークを越えるとあと下りだけだが、ぬかるんだ道は滑り易く足下には要注意。
最低鞍部の掛頭山林道手前400mにある猿木峠に左に道が分岐した三叉路があり、ここを左のキリガ谷に向けて道をとりササ床のブナ林にはいる。
しばらくトラバース気味に下ってジグザグに沢筋まで下りるが、道もこの雨でまさに川と化して泥水が流れており歩き難い。
いつもなら石伝いに容易に渡れた沢に着いたが、この雨で増水して濁流となって足を置く石なぞ濁った水の中に隠れて影も形もない。ここは仕方ないので流れの中をドボンして渡る。
さらに進むと、この先に再び沢を渡らなくてはならないがこちらはもっとひどい。一度も二度も浸かってしまうと同じことなので、ここもそのまま濁流の流れの中をボチャボチャと対岸に。おかげて靴の中に溜まった水がブチュブチュと文句を言っている。

八幡牧場跡の領域まで下ると道も整備された木道の湿原ロード。この頃になると雨はどうにかあがり、周りの植物を楽しみながらかおり茶屋目指して歩く。
今の時期、湿原はさすがに花も多くてゆっくり歩けばまた楽しいことであろうが、今日はすぶ濡れのこの有様ではそういう気にもなれず。
やっと茶屋が目に入った所で下着を着替えてやっとすっきり。
こんな山歩きもまた楽しい思い出である。



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坂を登っていくと登山道沿いには多くのミズナラが 登るにしたがい次第にブナが混じってくる
登山道に立ちはだかるトチノキの巨木
この山のトレードマークはやはりブナ
ブナの間の登山道は素晴らしい眺め 登山道沿いに次々と現れるブナの巨木
臥龍のブナ林は流石に素晴らしい
ブナの巨木も多い
冷たい水が流れ続ける雪霊水 菅原林道終点の山頂への道標
臥龍山頂三角点
山頂からの下りは雨、尾根を北東に道をとる 雨はひどくなるばかりの二次林の尾根道
尾根道はぬかるんで歩き難い 猿木峠から分岐したササ床のブナ林の下山道
ブナの大木には雨水が滝のように流れている 濁流となった沢はそのまま水の中を渡る


 [ルート&時間]


 千丁原登山口(800m)
  ↓0:15
 渡沢(850m)
  ↓0:50
 菅原林道(1,210m)
  ↓0:15
 臥龍山頂(1,223.4m)
  ↓0:40
 猿木峠(1,000m)
  ↓0:20
 渡沢(870m)
  ↓0:05
 渡沢(880m)
  ↓0:15
 八幡牧場跡かおり茶屋(810m)

 (注)時間と高度は植物観察も含めた 
   概略の参考値



山の
多いタンナサワフタギの実 鳥の嘴のようなツノハシバミの実
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すでに末期のオオバノトンボソウ コンペイトウはヤマボウシの実
ハナイカダの実も色づきはじめている ツリバナの実はすでに赤くなったものも
赤くなりつつあるフウリンウメモドキもかわいい
今に黒くなるミヤマハハソの実 赤くなるときれいなクロタキカズラの実
ウリノキの実 常連さんのアキチョウジ
キセルの雁首ににてるガンクビソウ ミヤマタニソバ
美味しそうなトチノキの実 秘薬を漏らし弟を切ったと言う草オトギリソウ
ヤマアジサイも残り花 赤く熟したミヤマガマズミの実
これからピンクに色づくマユミ 尾根のフウリンウメモドキはすでに真っ赤
リョウブ
雨に濡れたウド トゲが互生はイヌザンショウ
アジサイ属では最も遅く咲き、まだ健在のノリウツギ


おまけ・・・湿原の
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日当たりのよい湿地に多いサワヒヨドリ赤 並んであったサワヒヨドリ白
紅色の脈の目立つビッチュウフウロ なぜ松虫草なのか分からないマツムシソウ
キセルに似ているキセルアザミ、別名マアザミ シロネより小型のヒメシロネ
コオニユリ ノギラン
シシウド ミゾソバ
トモエソウ
カンボク イソノキ