広島県西城町  猫 山
Part5 
 (1,195.5m)
2003. 3. 2
落葉樹林に広がる雪原、そして山頂の銀世界の眺望は感激の一言!

猫山展望



昨日の雨もあがり打って変わって上天気の今日は一度ぜひ雪の時期に登って見たかった比婆郡の猫山に登る。
スキー場は賑わっているが、登山口の駐車場には一台の車もない。この山を一人占めも乙なものとさっそく山道にはいる。
登山口から早や20cm位の積雪があり、今日はどうやら土踏まずで登って下れそうな感じである。
スキー場に平行して植林の中を登るのであるが、冬は眺めも良くてスキーヤーが葉の落ちた木間からよく見える。
足下はというと雪も固まってアイスバーン状態となっておりちょっと坂になるとよく滑る。
今日は固い雪と柔らかい雪の両方を考えてワカンとアイゼンを持参したのだが、この調子ではこの先の急な坂道が思いやられそうなので早々にアイゼンをつける。
道も次第に坂道となるが滑らずしっかりと確保でき歩き易くてこれなら安心。
スキー場上部に着いて一休み。

ここからの急な道はアイゼンなしでは相当苦労しそうであるがおかげですいすい登れる。
支尾根からトラバース道に曲がる所には間違って真っ直ぐ登らないようビニルテープで仕切ってあったが、新たに「猫山→」の三坂小学校の黄色の案内板が付けられていた。
トラバース道に入って直ぐの沢は積雪の下を水が流れこの上を歩いたら崩れそうなので注意して渡る。
しばらくで山上さんにつく。雪の中にぽつんと静かに小屋が建っている。
さらに斜面に沿って雪の道を上り下りしながらすこしづつ高度を上げる。植林帯を過ぎると周りも開け、道後山方面の展望が開ける。いつもはよく見られない山頂方面や雪に埋まった北側尾根も望むことができる。
ジグザグに登って少し進むと尾根に着き、ここでUターンして山頂に向けて真っ直直ぐについた尾根道を登る。1.2週間前に誰かが登ったのか雪の上に薄い踏み跡がある。



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登山口から積雪 スキー場に沿った植林の中の登山道
尾根からトラバース道には新たに案内板が 雪の中の山上さん
尾根北側西斜面展望 トラバース道から山頂方面展望
雪に埋まったトラバース道 トラバース道から猫山スキー場展望
岩樋山と道後山展望



尾根道もアイスバーン状態であるがアイゼンのおかげで快調。
こんなにも周りの景色がよく見えるとは!、落葉樹の多い尾根は木々の葉がすっかり落ちるとこんなにまで眺めが変わるのかと改めて感心。
登るに連れて西側に雪を抱いたいくつもの尾根も一望だ。そして遠くに比婆山から福田頭をはじめ周りの山並、左手にも道後山からさらにそれに続く山々を望みながら歩けて退屈しない。
こんなになっていたのかと初めて見る眺めに改めて感動する。冬の山登りはこれんな新たな発見があるから面白い。
雪で埋まった急登にはいるとさすがに傾斜が急で足場を探しながら登る。良く見るとこの辺りからすでにブナやミズナラの木が見られたのだ。
急斜面を通過すると次第に一面の雪原となる。低木や岩などはすっかり雪に埋まってどこでも歩くことができる。
登山道も埋もれてしまって全く分からない。さすが前に登った人もこの辺りで諦めたとみえて踏み跡も全くなくなった。



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尾根道 尾根道から北西尾根展望
尾根道にはブナ・ミズナラの木が 尾根道の急登は歩き難い
急登を越えると再び緩やかな傾斜に 雪もたっぷりで小木は雪の中
尾根右手の北西斜面展望



所々で積雪の深さを木で図って見たがこの辺りでは1mは有に越えているようだ。
昨年何度もこの山を訪れてルートは頭に入れていたつもりだったが、こう似たような眺めでは途中から怪しくなってきた。あまり特長のない木々と地形のためどうやら道を外れたらしい。
まずは稜線に出て三角点に向かうこととした。木間を通してこの辺りからでも道後山や比婆山・福田頭等が望める。夏だと考えられないことである。
適当な所を歩いて稜線に出たが、山頂より少し北側のようだ。三角点と同じような雪に包まれた岩を2箇所通った後やっと山頂に到着。三角点はすっぽり雪い覆われている。

すっかり見通しの良くなった尾根道を50m歩いて南の草原に行ってみる。
あれだけたくさんあった草木はすっかり雪に埋もれ広大な雪原が広がっている。
いつもはここから望めない比婆山・福田頭が西側に、南峰を通して南西の山々・白滝山が、南に目を転じると多飯ケ辻山そして猫山の北東側の尾根から東に連なる山々と広大な展望が広がっており感激もの!
足跡ひとつない積雪は光を浴びて水晶の如くキラキラ輝いて見える。



樹林帯に入ると広大な雪原が広がる すっかり雪で埋もれてどこでもを歩ける
振り返ると比婆山・福田頭が望める
山頂三角点は雪の中
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三角点から草原への道 草原に出て見ると広大な雪原が広がっている
山頂西側展望(右から居西山・福田頭・比婆山)
山頂南側展望(右から白滝山・南峰)
山頂南東展望(多飯ケ辻山)
山頂東側展望(右から猫山北尾根・鳶ノ巣山・耳木谷山)



眺望を堪能しながら昼食の後、三角点まで再び戻り下山することとした。
今日はどこでも歩けるので少しいつも歩いてない登山道より西側に下ってみた。なんとこれまでこの山では見たことのないような大きなブナの木が4.5本あるではいか。一度伐採された山なのでこんなのはないと思っていたが新たな発見。
さらに下ると左手に立木も全くない広い雪原が広がっている。この下はどうなっているのだろうか興味はあったが知る由もない。前方の展望もなかなかのもの。広大な大地を好き放題歩いていると・・・うん?!どうも下っている方向が気になった。
このようなところでは方向感覚が全くなくなってしまうので地図と磁石は必需品だ。
改めて確認してみると下山道よりずっと西方向に大分下ってしまったようだ。これはやばいということで急遽軌道修正。こういう時は雪の山、どこでも歩けるので都合がよい。
北に向けてトラバースしながら下って行くと「分水嶺」なる広島山稜会の青地の立派な案内標識があったが、どこの分水嶺なのかよく分からなかった。
結構広いスギの植林帯を横切り、さらに雑木林を東に行くと、やっと本来の登山道の急斜面の上にたどり着く。なんと相当遠くの斜面を下っていたようだ。

ここから先の下りは快調そのもの。どんどん下ってトラバース道からスキー場上部に着いて一息入れる。
相変わらず楽しそうにスキーやスノーボードに興じている。
植林の緩やかな坂道にはいると今日の気温で雪も柔らかくなっていたのでアイゼンを外すが、かえって滑りそう。そうこうしている内に登山口に無事着いた



山頂から南峰への稜線
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意外なところにあったブナの大木 広島山稜会の「分水嶺」のプレートとは?




 [ルート&タイム]

 登山口(700m)
  ↓0:25
 スキー場上部(910m)
  ↓0:12
 山上さん(950m)
  ↓0:08
 尾根分岐(1000m)
  ↓1:00
 猫山山頂(1195.6m)
  ↓0:01
 南草原(1195m)
  ↓0:01
 猫山山頂(1195.6m)
  ↓0:40
 尾根分岐(1000m)
  ↓0:14
 スキー場上部(910m)
  ↓0:12
 登山口(680m))


 (注)標高・所要時間は概略参考