広島県呉市   (287.4m)
2003. 2. 23
低山と言えども山歩きの楽しさを感じさせてくれる展望の山

登山口から吉松山展望



昨日の雨もあがり今日はなんとか持ちそうな空模様。呉市広町の東端に横たわる吉松山に登る。
登山口は広高等学校の正門前の斜め左の向かいを右に少し入ったところにある船津天満宮。
貫禄のある木製の大鳥居をくぐり、数えて見ると192段の長〜い石段を登ると朱色の本殿前の広場に着く。
この天満宮は享保の大飢饉の時、京の上三坂門松山の古祠に祀ってあった神を、享保20年に広東部の部落の守護神として建立されたものだそうだ。
左後方には元海軍工廠ならびに第十一海軍航空廠で勤務中に殉職または戦死した者の霊を祀ったという工僚神社の小さな社もある。

本殿の右側から山の斜面に沿って舗装された道があり、その道の下方は家庭菜園の人達が楽しそうに畑に向かっている、そして上方は墓地となっている。
この道を右に少し進むと赤レンガの壁の墓があり、この横に小さな道が付いておりここがこの山の取付となる。案内標識もなく分かり難い。

しばらくコンクリートで固められた急な細い坂道を登っていくと石段に変わり、すぐに落ち葉に覆われた山道となる。
道は一本で迷うこともなくこの支尾根に沿って雑木の中を高度をかせぐ。
突然左側が開け、広の市街から瀬戸内海が一望の素晴らしい展望が開ける場所に出る。しばしこの景色を堪能。



広高校前を右に曲がると登山口 船津天満宮の鳥居が登山口
石段を登ると船津八幡宮の拝殿前に 階段を登った左に工僚神社の祠が
船津天満宮の左奥を出ると吉松山が望める レンガの墓地の横が取付
あちこちにナワシログミ 実の残ったタイミンタチバナも多い
登っていくと山道になる 道ははっきりしている
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ネズミモチも既に実は少ない ヤマコウバシは茶色の葉がそのまま残っている
広の市街と左から瀬戸内海・休山・灰ケ峰の展望


再び樹林の中に入り結構急な道を登ると支尾根が合流したピークに着く。ここからは灰ケ峰から二級峡方面の展望が開け、道はやや右にターンする。
周りにはクヌギ・コナラ・ネズ・ヤマザクラ・カクレミノ・ヒサカキ・ナワシログミ・ネジキ・アカマツ・ヤシャブシ・コバノミツバツツジ等の木々が多く見られるが、落葉樹は葉を落として周りの眺めもよい。
登るにつれ、雑木は少し低くなり林床にはシダも多く見られるようになる。ところどころで見られるシュンランはすでに花芽をつけている。
やや急な一本道を尾根沿いに登り、道が緩やかになると山頂も近い。

山頂は平らな台地が広がっており戦時中の砲台跡が見まわしただけでも四つは見られる。
三等三角点がその南側の草むらのなかに鎮座している。
ヤシャブシ・クロキ・コナラ等の樹木の真ん中にいくつかの岩があって食事をするにはちょうどよく腹ごしらえをする。
この時期だと葉も落ちて木間から広の市街から瀬戸内海、安芸灘大橋から蒲刈島等も望むことができる。



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結構みられた実のついた木はナナミノキか シュンランはすでに花芽が付いている
再び雑木林の中に ヤシャブシの多い落ち葉に埋もれた登山道
登るにしたがい木は低くなり周りにシダが ピークからは灰ケ峰がよく見える
吉松山山頂
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山頂三等三角点 戦時中の砲台跡


道はここから北側の尾根にも続いているが、今日は南側の尾根に沿って白岳山との鞍部の峠に向かって下る。
山頂から南のピークを見ながらヤシャブシの多い雑木林の中の急坂を下る。落ち葉で覆われて滑り易い。道は緩やかな下りが続き鞍部まで下って、小ピークの右側をトラバース気味についた道を行く。途中右側に下る道があるが無視して真っ直ぐ進む。ところどころで右手の景色が開ける。
小ピークを周りこんで265mのピークとの鞍部に出ると平坦な草地となるが、ここから一変して急な登りとなる。送電鉄塔22号の保守道を左に見て真っ直ぐ進む。登山道沿いには岩も現れるが濡れた岩は滑り易い。
岩の多い道を進むと265mのピークに着く。野呂山の南西斜面が左手に望め、右手には広の街と瀬戸内海が広がる。

ピークからは下りの道となるが登山道には岩も多く見られるようになり、周りの展望も望みながらのスカイラインの尾根道は歩いて楽しい。
この辺りになると今まで見なかったソヨゴが多くなり、ヒサカキ・ネズ・アカマツ等と林床にシダがたくさん見られるようになる。
再び緩やかな登りとなりピークに着くと前方に白岳山がはっきりと望める。瀬戸内海は日が当たっているのか明るく輝いて見える。
下りに入ると尾根の左側をトラバース気味の道をいくと、しばらくで再び小ピークに出た後鉄塔23号保守道分岐が左にある。
さらに尾根の左側を巻いて行くと左に鉄塔24号保守道の分岐が続く。
ヒノキ林にはいり展望は無くなる。ヒノキ林を過ぎると、雑木林と変わり、さらに下ると立派な竹林となる。
竹林が切れると送電鉄塔25号の横を通って雑木林のなかを下る。
再び竹林の中を通過し、途中送電鉄塔26号をやり過ごし、さらに下ると鞍部の峠に着く。

左右に広と仁方に下る道と真っ直ぐに登る鉄塔の保守道があるが、ここは右に道をとり広の街の方向に下る。
途中からコンクリートの道に変わって下ったところは国道186号線の仁方トンネル広側出口の左側、広白石4丁目に出る。
ここから車のある船津天満宮までは舗装道路の長い道のりをアルバイト。約30分で到着した。
標高としてはそんなに高くはない山だがが、バライティに富んだ山道と周囲の景色も合わせて十分楽しめるお勧めの山である。



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山頂からの下山道 265mピークには岩が多い
ピークからの道にはシダの多いところも ピークのひとつ
下山道には岩も多い 場所によってはこんな所も
下山道途中からの南側展望(左から蒲刈島・下蒲刈島・白岳山・つぶ山・広の市街・瀬戸内海と休山)
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下山道のシダも多くなる 相変わらず岩が多い
送電鉄塔NO25の横を通過、後方は白岳山 登山道沿いのキズタには実も
竹林の中の道を下る 広と仁方への峠の十字路
ボタンヅルは羽毛状に花柱が残っている イヌビワ
峠からの下りは途中からコンクリート道に 下山口の取付は国道185線仁方トンネル出口




 [ルート&タイム]

 船津天満宮入口(10m)
  ↓0:04
 船津天満宮本殿(45m)
  ↓0:03
 墓地取付(50m)
  ↓0:30
 ピーク(150m)
  ↓0:28
 吉松山頂(287.4m)
  ↓0:25
 265mピーク(304m)
  ↓0:12
 ピーク(255m)
  ↓0:08
 送電鉄塔号(160m)
  ↓0:09
 送電鉄塔25号(95m)
  ↓0:10
 峠十字路(90m)
  ↓0:08
 国道185号線(25m)
  ↓0:25
 船津天満宮入口(10m)


 (注)標高・所要時間は概略参考