呉市天応・安芸郡坂町・広島市安芸区
  (2293.4m)     (568.1m)    (494.8m)
2003. 2. 2
瀬戸の海を眺めながら3市町にまたがる稜線歩きは眺めも最高の縦走コース

天応からの天狗城山展望 八畳岩からの絵下山展望 茶臼山からの明神山展望



天気は予報に反して山登りには丁度よい天気。
今日はグループでの山登りで、天狗城山から尾根沿いに絵下山に登り、下りは明神山の尾根に道をとりJR矢野駅に至る呉市・広島市安芸区・安芸郡坂町をまたにかけた尾根のスカイラインコースを歩く。

JRポートピア駅から天狗城山の麓を通っている呉広島道路(クレアライン)を抜けると自動車道横の天狗城山南東端にあるコンクリートの壁面に小さな登山口の案内板がありここが取付。
前方に味気ない鉄の階段がつくられておりこれを登ると崖の上に道があり雑木林の中を進む。アカマツ・アラカシ・クロキ・ネズ・ホソバタブ・タブノキ・ユズリハ・ネジキ・ヒサカキ等が見られる。
道ははっきりしておりまず迷うようなことはない。登るにつれて周りの景色が見え始めると大きな岩が登山道に現れてくる。この辺りになるとアカマツと林床にコシダが多くなる。
次々と現れる岩の上やその間を縫って登るので結構楽しめる。右手の東斜面の岩場の眺めもなかなか絵になる。
振り返ると瀬戸内海から広島市街が一望できる岩に出て、その上からは素晴らしい眺めが広がっている。そこを少し登ったところが天狗城山頂である。
山頂三角点はマツの小木に囲まれた枯れ草の中に誰がつけたのか青いペンキで塗られている。山頂の展望は周りのマツの木が邪魔をしてあまりよいとは言えない。
展望は少し北に下ったところに大きな岩がありここが最高。南には瀬戸内海を初め広島市街から北には中天狗への縦走路とその後ろにこれから登る絵下山にいたる180度の大展望が望める。


鉄の階段が天狗城山取付 雑木林が切れると岩が多くなる
マツ林の中に岩の道
岩の間が登山道 危ない所にはくさりが
天狗城山東斜面の岩場
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この岩の横を通過 岩の間が登山道
登山道沿いの岩の上からの瀬戸内海展望
山頂下の岩の上からの江田島と古鷹山
天狗城山山頂 山頂四等三角点を誰が塗ったやつは・・・
天狗城北側展望岩からの天狗岩山展望
天狗城北側展望岩からの中天狗・絵下山展望



一旦急な坂道を下って雑木林にはいり、更に登り返すと中天狗山頂だが、雑木の中で小さな岩があるだけ。
標高としては天狗城山より中天狗の方が高い。こちら側から見た天狗城山はほとんど雑木林に覆われて岩もなく南側斜面とは対照的で面白い。

北に一旦下って奥天狗のピークを過ぎ小松尾山への尾根道を進む。カクレミノ・アセビやヤシャブシ・ヒメヤシャブシも多くなる。
途中右の支尾根に向けて細い道が分岐しており小さな案内板がある。こちらを下ると深山の滝の上流の沢に出るが、今日は真っ直ぐに小松尾山への登りに道をとる。
小松尾山頂は登山道の一部に三角点があり、東側が開けてこちらの展望はよいが、西側は樹木で遮られて眺めはいまひとつ。

さらに下ると二艘木峠。小屋浦側からの立派な登山道が左手から、少し進んで天応深山の滝からの登山道が右手から合流している。
峠には案内板もあり、中国自然歩道と周辺の詳しいルート等が示されている。

ここからは道はさらに広くなり、急な登りを過ぎると南側に瀬戸内海の展望がひらけ、一休みしたい所である。
ここはそのまま緩やかな道に沿って登ると市光山頂につく。旧日本軍の石碑があり、絵下山方面の展望が開けている。

尾根伝いにさらに進むと砥場分岐。案内標識もあり左側に天狗岩の尾根からの道が合流している。
これを登りきると下じゃくまのピークとなる。何の変哲もなくベンチがあるが、ピークらしくない。
気持ちのよい尾根道が続き、緩やかな下りを降りて登り返すと304mの子の岳のピークに着く。コルを隔てて目前に絵下山が望めるようになる。

絵下山に向けて最後の鞍部である明神山分岐に向け急な道を下る。先日降った雪がうっすらと残っており凍っているので要注意。
うっそうとした樹林に囲まれた鞍部には左に明神山への分岐道と案内標識がある。

さらに急な登りを絵下山の稜線に向けて登り返すと車道にでるが、ここは雑踏を避けて山頂手前の小さな分岐道を右に登ると山頂東側の東屋の前にでる。
振り返るとこれまで通った稜線が一望でき、瀬戸内海から広島市街、その向こうに雪を抱いた芸北の山々までも望める一大展望台といった感じで眺望を楽しむことができる。

ここから山頂三角点には左に車道を少し西に行きテレビ中継所のあるところであるが、車もたくさんとまっいるのが見えるし、ここまできて人の多いところに行くのも面白くないので少し離れた静かなところで昼食をとる。
この山の三角点は、現在はテレビ中継所ができてしまって以来見ることはできず、このまわりは車で登る多くの家族ずれや男女の二人連れ等で賑わう場所となっているのだ。



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天狗城山の下りからの中天狗 中天狗からの天狗城山
奥天狗への登山道 奥天狗山頂
小松尾山への登りから中天狗・天狗城山展望
小松尾山頂 小松尾山頂四等三角点
小松尾山頂から東側展望(灰ケ峰・大庭山・鉢巻山・烏帽子岩山)
小松尾山頂から南側展望(瀬戸内海)
小松尾山頂から北側展望(絵下山)
二艘木峠への道
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二艘木峠(左尾根道・右小屋浦からの道) 二艘木峠(左尾根道・右深山の滝からの道)
二艘木峠の案内板 市光山頂
市光山から砥場分岐への下り 砥場分岐
下じゃくま山頂 子の岳山頂
子の岳から南西展望(瀬戸内海) 子の岳からの下りには凍った残雪も
絵下山との鞍部の明神山分岐 絵下山への最後の登り
前方にアンテナが見えると山頂も近い 絵下山頂にはTV中継所
絵下山頂からの展望(左から江田島・似の島・宮島)
絵下山頂からの展望(左から金輪島・坂・広島市街)
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明神山展望 広島市内展望



下山は、往路を一旦鞍部まで下り、右に分岐している明神山への尾根に道をとる。
明神山へは山頂東の車道側から下るのがメインルートとなっているので、鞍部からこの合流地点までは細い道だが山道らしくてなかなかよい。
右側からの絵下山のルートと合流すると少し道も良くなり、雑木林の中を尾根に沿って道は続く。
緩やかな明神山への登りの道を行くと、東側の斜面がいつのまにか下刈りされて周りも明るい雰囲気に変わっており、いつの間にかという感じで明神山頂に着く。三角点はなく登山道の一ピークに過ぎないが、遠くから見たより山頂らしく感じない。

この先に左に折れる細い道があるが、この道は多分左斜面の下刈りをした時の境界の作業道であろうか?坂町の奥に下ることはできるがこれは亜道。先が思いやられる。坂町に下るには更に真っ直ぐに稜線を下るのだ。
尾根の下りはうって変わって急な坂道となってどんどん高度を下げるので足下注意。相変わらず雑木の中で展望はない。鞍部まで下って小ピークを越える。

途中尾根道が2分しており、真っ直ぐ行くと矢野南団地に下るので間違い易い。ここは左に下る方の道をとると稜線を行く。
雑木林の道は続き、周りの木々はカクレミノやシロダモが目につくが、あまり変わり映えはしない。
小さなピークを越えて前方に茶臼山が木間から望めるようになると、やがて前方が開けて目の前に茶臼山が現れる。最後の登りの手前に右に分岐があるが、そのまま真っ直ぐに木段を登ると広い平坦な城跡の茶臼山頂につく。
ここには三角点があるはずだが探したが見つからなかった。広場には多くの大きなサクラの木があり町民の憩いの場所となっているのか。その真ん中に城跡についての立派な説明板があった。
ここからは、今来た明神山がはるか後ろに全容をみせている。南には坂の町が一望。西には木間から海田町の町並みが望める。

茶臼山から尾根に沿って木段を下り、雑木の道をさらに下っていくと道が3分し、左がメインの広い道が左に下っている。坂町に下るにはこの道を下ると容易に坂の集落に下れる。真っ直ぐ進むと展望台とのことだか周りの木がのびて展望はない。
尾根筋を下るのであればここは右側の狭い道を行く。尾根の北斜面を少しトラバース気味に歩いて再び稜線に戻る。どんどん下って竹林を抜けると送電鉄塔が2基あり周りが開ける。
この辺りになると人の気配を感じるようになり、周りにはアベマキばかりが目立ち、あとはカクレミノがあちこちに見られチャノキまである。
アベマキの落葉に埋もれた道は滑り易く歩き難い。周りには雑草も現れて来ると再び竹林にはいる。なんとここで「尾根道はここまで」のプレートがついて先に道はない。
こんなところで後戻りする訳にはいかないので竹林の中の適当なところを歩いて尾根の右斜面を下る。
呉線沿いの雑草地の上に出た。下を見ると尾根下を通っている呉線のトンネルの北側出口である。適当なところを歩いて下り、線路を横断し国道31号線に出る。
渋滞した車からは怪訝そうな顔をしてわれわれを見ている。呉線沿いの国道を一路JR矢野駅に向けて歩き、やっとこさ無事到着し今日の山行を終了した。



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明神山への登山道 途中西側が開け瀬戸内海の展望が
登山道左の西側斜面が下刈りされてくると山頂も近い 登山道の途中に明神山頂がある
山頂から左に小道が分岐してるがこれは行かない方がよい 明神山からのシダの中の下山道
明神山からのマツと雑木林の下山道 登山道にササが出て来ると茶臼山も近い
サクラの木のある茶臼山頂は城跡
茶臼山山頂の城跡説明板(坂町では高尾山と呼んでいるそう) 茶臼山頂北側の木間からの海田町方面展望
茶臼山頂南側展望(左から明神山・手天狗岩と坂本郷の集落)
茶臼山頂西側展望(左から坂本郷の集落と森山・黄金山・広島市街)
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茶臼山下りの木段 坂町への道との分岐(左坂・真直展望台・右尾根道)
尾根の送電鉄塔からは周りが開ける 竹林に来ると「尾根道はここまで」の小さなプレートが
道はないので竹林の中を適当に下る 呉線トンネル上の竹林から下った下山口取付





 [ルート&タイム]

 JRポートピア駅(10m)
  ↓0:10
 天狗城山取付(20m)
  ↓0:45
 天狗城山頂(293.4m)
  ↓0:10
 鞍部(220m)
  ↓0:15
 中天狗山頂(335m)
  ↓0:25
 小松尾山頂(379.7m)
  ↓0:06
 二艘木(320m)
  ↓0:25
 砥場分岐(405m)
  ↓0:10
 下しゃく山頂(438m)
  ↓0:12
 子の岳(504m)
  ↓0:05
 明神山分岐(470m)
  ↓0:16
 絵下山(東屋)(568m)
  ↓0:10
 明神山分岐(470m)
  ↓0:30
 明神山頂(500m)
  ↓0:15
 矢野南団地分岐(360m)
  ↓0:30
 茶臼山頂(252.6m)
  ↓0:05
 坂町分岐(210m)
  ↓0:10
 送電鉄塔(169m)
  ↓0:35
 尾根道終点(65m)
  ↓0:10
 JR呉線取付(15m)
  ↓0:01
 国道31号線(10m)
  ↓0:15
 JR矢野駅(10m)

 (注)標高・所要時間は概略参考