広島県安芸郡八本松町   (597.8m)・・・・・・・・
2002. 12. 22
新コースを探して歩いて登ったこの山は、展望は少ないがまたひと味違ったなかなかいい山

中組集落からの深堂山展望



昨日の雨もやんで今日は朝から良い天気である。今年の冬のガイドブックにない山として八本松町の深堂山に登ることとする。
奥方からどこでもいいから今日は山に連れて行ってほしいというので、はっきりした道のない山だが良ければということで2人での山行きと相なった。
国道486号線(旧2号線)磯松交差点を左に県道を福富町への道をとり、山陽自動車道を越えると直ぐ左に高速道に沿って西に行く。右手に送電鉄塔がある四差路を右に約50mの所に鉄塔と駐車スペースがある。ここが登山口。

なんとここに「熊出没注意」の看板が立っているではないか。ほんとかなあ?と思いながら、北に向けて細い道を奥に進む。
沢に沿ってしばらく行くと、左手にこの辺りにしてはまあまあの滝がある。滝の好きな私は早速パチリ、幸先がいいぞ。
さらに進むと堰堤と、道が半分崩れているところを通過し、樹林の中に入って水の流れる小さな沢を渡っると流れの左側に道は変わる。
途中「猟友会」と書いたベストを着た人に出会ったら、この先にイノシシの罠をかけているので注意とのことだった。イノシシの罠にかかったなんて笑い者にもなれない。

ここから50m位のところで左に道が分かれており、本来なら真っ直ぐ道をとるところだが今日はここを左にとってこれを登る。昔、家か畑の跡らしきところにでて草ぼうぼうで道は右に曲がっている。草木はのび放題の荒れ地の雑草とブッシュのトンネルの中の道を腰をかがめて草をかき分けながら進むと、やがてまわりがシノ竹と雑木になると道も歩き易くなる。
突然左に道が分岐しその奥には古びた社があるではないか。わらひもに白い紙がぶらさがっているところを見るとまだ誰かがここに来ているのだろう。
さらに、真っ直ぐにササと雑木林のにかこまれた道を進むと右側に沢が現れる。

明確な道はここで終わりで、沢の左側に薄い踏み跡があるのでこれに沿って登っていく。所々シダで覆われているところもあるが約10分位で沢が2分する。左側の本流らしき方を行く。さらに約5分で沢は3つに別れているが真ん中の沢のほとりに踏み跡らしきものがありこれに道をとる。途中から道は沢に続いているが枯れているのでゴロゴロした石のこの中を歩く。
約8分で沢は2分し右に。そして再び8分位で2分し右へと分岐が多い。
沢が消えて踏み跡らしきものは沢に沿った樹林の中へと続きこれを進む。アカマツ・サカキ・ヒサカキ・ネズ・シキミ・アセビなどの通り一辺の常緑樹にタカノツメ・ツツジなどの他、素性の分からない落葉樹で足下は木の葉で埋まっている。
約10分で右に踏み跡はあるが少し薄いのでそのまま真っ直ぐの踏み跡らしき道をたどる。
左右の支尾根が次第に狭まってくると、ついに前方が樹林の壁のように立ちはだかり踏み跡はなくなった。
地図と磁石で位置を確認するとこの両尾根が交わってさらにその尾根を真っ直ぐ登ると山頂のようだ。

細い左の尾根は木が詰まっており歩き難そうなので、右側の尾根に登りそのまま尾根を外さないよう登る。もちろん踏み跡はなく木々の間の歩き易い所を選んで登るのであるが、林床は小さな木やブッシュで埋まることもなく木々は適当な間隔で隙間があり落葉で埋もれて歩きやすい。
左の尾根と合流し、次第に急坂となってくるが、ちょうど木を持ちながら腕力でぐいぐいと登れてそれほど苦にするようなことはない。一旦平らなところに出ると虚空蔵山らしき円錐形の山が木間から右手に見える。
まだもう少しありそうだ。元気を出してさらにピークを目指して急な坂を真っ直ぐに登るっていくと再び平らなところに、稜線かと思ったらまだ先だ。だがここからはすぐ目の前がピーク。最後の急登を登ると、・・・やった〜、着いた!

平らな樹林のなかの少し広くなった真ん中に二等三角点が鎮座しており、稜線の東西に向けて踏み跡もある。
周りにはプレートが5枚、結構この山にも登る人はいるようだ。ここで少し遅い昼食とする。
展望は北西側に木間から東広島C.Cとその向こうに高鉢山から安駄山の尾根が望める。そして、南東側には少々木が邪魔だが八本松の町並みを望むことができる。
山頂にはコナラ・タカノツメ・ヤマザクラ・ホウノキなどの高木とアセビ・ヒサカキなどの木が多いが、木々の間隔も適当にあるので広々とした感じで周りの見通しも良くなかなかいい雰囲気である。



登山口は高速道路沿いを少し入った鉄塔でここに駐車 鉄塔の前から車は入らない細い道の橋が登山口
登山口にはこんな看板が、ホント? 少し進むと左手に滝が
沢を外れると雑木林の道に 沢を渡って少し行って左に分岐の道に
行くのも苦労するような所に神社が 踏み跡はさらに続く
再び沢沿いに出て左の踏み跡に沿って登る 道は水の少ない沢の中を歩く
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登るにしたがい沢は枯れてくる 完全に枯れ沢となる
ほとんど沢はなくなり踏み跡をたどる こんな中にも微かな踏み跡は続く
もう少し進むと前方が樹林の壁となり踏み跡は消失 こんな樹林の中の歩き易い所を支尾根・山頂に向け登る
真っ直ぐ登り切った所がピッタシ深堂山頂
山頂の二等三角点 山頂は結構広いが、ここにも落書き野郎が
山頂南東側八本松町町並み展望 山頂北西側東広島CCの後ろに高鉢山・安駄山の展望


下山は西に向けて稜線に沿って下る。
出発した途端に急降下し、その後はなだらかな尾根道の踏み跡に沿って一旦下り、再び少し登ってピークを越える。
アカマツを中心に周りの植物はあまり変わりばえしないが、稜線にはソヨゴが多くなった。
だらだらとした踏み跡をたよりに右へ左へ道をとりながら雑木のなかを下って再び登ると次のピーク。ツツジなどの小木をかきわけながら進むと踏み跡は少し急坂となって下る。
どんどん下っていくと途中TVの集合アンテナらしきところを通過。下に鉄塔が見えてくると峠も近い。
前方が開けると左右に道がついており、右側に鉄塔が立っている。
こちらから登るとあまり苦労せずに登れるが面白味はなさそうだ。取り付きは分かり難いがちゃんと誰かがビニルひもをつけてくれている。
今坂峠上部の送電鉄塔からは北側の集落と山々の眺望がよいのでしばらく休憩。

道は鉄塔の左側(南東側)にも下ったものがついておりこちらからでも下れそうだが、ここは一旦峠までおりると南北に下れる明瞭な山道がある。多分今坂トンネルの東西の出口に下るものと思われるが、駐車場所を考えて左側に道をとる。
この道は歩き易く、途中サルナシらしき大きな木がありいくつかまだ実がついていたが足下には踏んづけそうな位多くの実が落ちていた。
しばらく下ると今坂トンネル東側の出口横に下る。車の通行量がおおい。
ここから駐車場所までは、深堂山の山裾をくるっと歩く舗装道路のアルバイト。周りの木々を見ながら歩くこと約30分で無事駐車箇所に到着。

今日は、深堂山への沢コースで直接山頂に登ることができる新ルートにカンピュータがピッタリ当たって満足の一日だった。
夏場だともう少し難航しそうだし、最近降雨もなく沢にも水も少なかったことが幸いしたのかも知れない。もう少しヤブが多いかと思ってナタも持参したが全く使うこともなく結構歩き易かったように思う。
時間については2人旅であったので、やや時間を食ったが、一人だともう少し短縮できるのではなかろうか。



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西に続く尾根を下る 落ち葉で埋まった尾根道
今坂峠の上部の尾根道取り付きはテープを左に 南北に道がついている今坂峠
今坂峠上の鉄塔からは北側、志和東の集落が一望
峠からの下山道とオオウラジロノキの大木 今坂トンネル南側の左が下山口


今の時期、里山の植物はさみしい限り

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ツルリンドウの実 今一番多いヤブコウジの実
サカキの実 ヒサカキの実
ソヨゴの実 オオウラジロノキの実と落葉




 [ルート&タイム]

 鉄塔登山口(270m)
  ↓0:15
 沢分岐(左へ)(310m)
  ↓0:05
 神社(340m)
  ↓0:03
 沢出合(360m)
  ↓0:10
 沢分岐(左へ)(370m)
  ↓0:06
 沢3分岐(中へ)(385m)
  ↓0:08
 沢分岐(右へ)(410m)
  ↓0:08
 沢分岐(右へ)(430m)
  ↓0:10
 踏跡分岐(真直へ)(475m)
  ↓0:08
 踏跡消失(515m)
  ↓0:07
 右支尾根(545m)
  ↓0:14
 深堂山山頂(597.8m)
  ↓0:25
 TVアンテナ(490m)
  ↓0:10
 今坂峠鉄塔(400m)
  ↓0:09
 今坂トンネル下山口(335m)
  ↓0:30
 鉄塔登山口(270m)

 (注)標高・所要時間は概略参考