山口県美和町   (458.6m)


2002. 12. 1
展望の岩峰も小雨のなか少々悪いが、下山が沢下りとなって四苦八苦しながらもバライティに富んだ楽しい山歩きとなった

雨乞岩からり白滝山展望



空は小雨模様のなか、広島県大竹市に接する山口県の美和町の白滝山に登る。
白滝山は広島県・山口県に数々あるがいずれも甲乙つけがたい。
国道186号線を北に行くと、弥栄ダムの西にそびえる白滝山の岩山が望める。登山口はガイドブックにもある岩根集会所前。まずはこの集会所に案内図が置いてあるので、せっかくだからもらって登ろう。

案内板にしたがって民家の間を過ぎて、しばらく行くと山道となり谷沿いの道を進みクリ林を過ぎる。ここのクリは岩根栗として有名でおいしいそうだ。
すでに落葉樹はすっかり葉を落とし落ち葉の絨毯を敷き詰めてくれている。谷から尾根への登り道となると少し急坂になるがそれほどでもない。
尾根道の三叉路につくと少し周りも広がり、雑木林をさらに左にとって緩やかに登りとなった道を行くと周囲が開け、花崗岩の岩の混じった低いアカマツが多く見られるようになる。
尾根の東西の展望が次第に開け、まわりの山々の絶景と麓の弥栄ダムが箱庭のように見える。黒滝山は威圧するかのようにいたる所に岩壁を抱いて屏風の如く立ちはだかっている。
突然前方にタコ坊主を思わせる入道岩が通せんぼをしているが、左を通してもらい展望を楽しみながら高度をかせぐ。
色々な形の大きな岩が次々と現れるが、誰がつけたのかそれぞれに名前がついている。
西側斜面の布敷滝の岩場を通して大師山がよく見える。「こちら布敷滝」の案内板があったので覗きに行くと「危険」とある、そんなら書かなきゃあいいのにとぶつぶつ。
五頭岩は多くの岩が集まってなかなかの迫力。あざらし岩はどう見てもあまりアザラシに似てないよ。
木々はアカマツを主体に、ヒサカキ、コバノミツバツツジ、ソヨゴ、アセビ、ネズ等とやせた土地なのであまり多くない。
岩の多い山だがちゃんと道はついているので誰でも展望を楽しみながら登れる。
さらに進むと、旗を立てられる穴が真ん中に空いている旗立岩をあとに少し登ると山頂に到着する。
やや平らになった山頂には三角点が真ん中に鎮座し、特に東側は素晴らしい展望が広がっているが、雨模様の今日は高鉢山や三倉岳はシルエットでしか見えないのは少々残念。



岸根集会所前の登山口 登山口の案内板
落ち葉でいっばいの雑木林の中を尾根に向けて登る 尾根道に入ると道は緩やかな雑木林に
花崗岩の岩が多くなると周りが開ける タコ坊主のような入道岩
登山道から山頂前の岩場 布敷滝の岩場と大師山
大きな岩が幾重にもある五段岩
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花崗岩の尾根登山道 あざらし岩だが似てるかな?
なるほど旗が立てられる旗立岩 展望台の白滝山山頂
山頂から東側展望(高鉢山・黒滝山・弥栄ダム)
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三倉岳はシルエットの展望 高鉢山展望
水も枯れた弥栄ダム展望 雨乞岩のピーク展望


風が強く冷たいので先を急ぐ。一旦雑木林を下って登り返すと雨乞岩。ちょうど雨も止んだので風を除けて早目の昼食をとる。
雨乞岩の上に登るとなかなかの展望。振り返ると白滝山がよく見える。弥栄ダムはこのところの渇水で水量は大きく下がっているのもよく分かる。
大崩れの岩場を右に見て少し下ると雑木林に入り、右に分岐道かあるがこれはやり過ごす。
さらに下ると、城跡が左にあるがパス。右に鞍部に下り大師山への登山道に続くが、ここは真っ直ぐに踏み跡をたどって新ルート?を行く。
踏み跡は薄く雑木林の木々の間を縫うように結構急な坂を下る。ここにはガンビの木が多い。
下るに従ってシダが多くなって谷道にはいる。踏み跡を探しながら下ると次第に岩の多い沢となるが、うまいことにこのところ雨も降っていないので水はちょろちょろ流れているだけ。
シダも所々深くなり、崖が高くて進めない所は沢を巻いて斜面に道をとる。ここまでくると踏み跡はほとんど無くなるが沢に沿ってルートを探しながら下る。
2本のタラヨウがたくさんの赤い実をつけている。そしてその先に大きなキミノタマミズキがあるが大きすぎて黄色の実ははるか上。
薄暗くてデジカメで写真を何枚か撮ったがみなピンボケで紹介することができないのは残念。
びしゃんこになって奮闘45分、沢を少し登るとやっと本来の登山道にでる。何の変哲もない登山道を歩いて下りるよりずっと楽しかったが、増水している時や夏場はちょっと苦労するだろう。
遠くにキミノタマミズキがここでも見える。この山にはこの木が多いのか。少し登って下ると登山口となっているグランドにでる。
以前採石場だったのだろう、きり落とした岩の跡を整備して立派なグランドがつくられており、その後ろに大師山がそそり立っていた。
ここから先は舗装された道を下って集会所に降りるだけ。途中観音堂への遊歩道があったがこれもパス、周りの雑木を観察しながら車の待つ集落までおりた。
今日の天気はいまひとつだったが、低い山の割にはバライティに富んだ山歩きができて満足の一日だった。



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尾根下山道からの雨乞岩 貫禄十分の雨乞い岩
岩場の枯れたアカマツ
雨乞岩の上部と弥栄ダム 千人崩れの岩場
下山道の木間からの大師山 メインルートを外れるとシダと雑木の多い踏み跡となる
シダをかき分けて下ると谷にでる ジで覆われた急坂の谷にも所々で踏み跡が
沢はシダで埋まっている 沢の水はちょろちょろで幸い
そろそろ沢歩きを飽きた頃斜面を登ると登山道に グランド側登山口
採石跡か、立派なグランドに、後ろは大師山 集会所への道からの白滝山




 [ルート&タイム]

 岸根集会所登山口(135m)
  ↓0:20
 尾根(280m)
  ↓0:10
 入道岩(350m)
  ↓0:15
 旗立岩(420m)
  ↓0:10
 白滝山山頂(458.6m)
  ↓0:08
 雨乞岩(440m)
  ↓0:10
 大師山尾根登山道分岐(380m)
 (沢下り)
  ↓0:45
 白滝山登山道(270m)
  ↓0:03
 グランド下山口(250m)
  ↓0:15
 岸根集会所登山口(135m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
 



すでに花や紅葉の季節は終わり
日陰にフユノハナワラビ 尾根に多いソヨゴ
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邪魔で仕方なかったノイバラの実 ヤブコウジの実は多い
鳥が運んだのか、センリョウの実 これもそうかも、マンリョウの白実