広島県広島市東区   (374.9m・483.2m)
2002. 12. 1
ここが広島市内かと思うような静かで落ち葉に埋もれた素敵な縦走コース

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二ケ城山からの松笠山展望 松笠山からの二ケ城山展望



快晴の空のもと、今日は広島市内の里山歩き。JR戸坂駅から松笠山・二ケ城山、さらに尾根を北上して332mの三角点から木ノ宗山憩の森に下って、JR中深川駅までの10km近いロングコースを楽しむことになった。

松笠山への登山道は滝見コース。戸坂駅を北に行った琴比羅神社の境内の左端に登山口はある。シリブカガシの樹林の整備された道をトラバース気味に少し進むと突然巨大な岩が目の前に現れ、水量は少ないが一応滝と言える小さな滝が流れ落ちている。これは御神水と呼ばれている聖なる滝だそうで、日照りが続いてもこの流れは止まることがないという。
この滝を横目に見て石段の山道を登る。周りは雑木林だがすでに木々は葉を落としている。
しばらく行くと道教地蔵コースの登山道と合流し、右に道をとって緩やかな坂道を少し歩くと立派な鳥居を通って松笠観音寺の境内に。大きな樹林が出迎えてくれるが、天然記念物となっている「巨樹群」との案内板があり、樹齢100年以上のスギ・ヒノキ・モッコク等の大木がある。
寺の本堂は以前はボロボロだったが新築の檜の建物に変わっている。ここにも名水がありこれを目当てにくる人も多いようだ。

ひと休み後、一旦八畳岩への道をとるがこの周りにはネズ・クロキ等が多く見られる。展望が良いはずの八畳岩だが周りの木々が年を追うにしたがって大きくなって眺めも少しづつ狭くなっている。
途中まで来た道を戻って雑木林の中の緩やかな道を登ると、松笠観音寺から直接この尾根に登る道が右手から合流する。
周りにはリョウブ・ヒサカキ・コナラ・コシアブラウリハダカエデ・ウリカエデ・ネズ・クヌギ・シロダモ・ネジキ等のまさに雑木林の木々が続く。
さらに進むと左手に古い林道らしき道が現れしばらく併登するが前方に松笠山山頂が見えてくると登りも少し急坂となって、菰口憩の森への分岐を過ぎて少し登ると四等三角点のある松笠山の山頂につく。
山頂は西側を除いて南に広島市内から瀬戸内海・東に呉婆々宇山・絵下山・北にはこれから登る二ケ城山や白木山と展望が開けてしばし眺望を楽しむ。



戸坂駅から琴比羅神社参道を登る 琴比羅神社の右奥の木段が登山口
石段が続き登りが始まる 新築の松笠観音堂
境内には巨樹群が
キチジョウソウ ソヨゴの実
整備された尾根道 八畳岩の展望台
八畳岩から西側武田山方面展望 八畳岩東側呉婆々宇山方面展望
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尾根道から望む松笠山頂 松笠山山頂
松笠山から西南方向大茶臼山・牛田山・広島市内展望
松笠山から北側二ケ城山・白木山展望

下りは、菰口憩の森への分岐まで下り、一旦蝦蟇ケ峠(かまがとうげ)にある憩の森への道をとる。樹林の中を下ると次第に周りが開けて菰口憩の森にでる。立派に整備公園化された芝生の広場を横切ると、ちょうど白やピンクのサザンカが見頃で美しい。

ここから再び二ケ城山への道をとる。ちょっと分かり難いが、公園の東端の蝦蟇ケ峠の道路沿いにこの登山口の案内板があり尾根に沿って登っていく。
うっそうとした雑木林であるが、道はよく整備されており歩き易い。登山道の周りの木々も既に紅葉も終わり、道の土が見えないほどの落葉で埋まり歩いていても気持ちがよい。
小さなピークを過ぎてさらに進むと再びピーク。ここが246mのピークのようだ。
視界のない樹林にはコナラが多くシロダモ・カクレミノ・ソヨゴ・コシアブラ・ネジキ・ヤマツツジ・ヤシャブシ・リョウブ等が混じり緩やかな登りが続いている。
少し高度が高くなってくると送電鉄塔が現れ周りの眺めがよくみえる。道はやや急坂となって登山道沿いのところどころで岩が多く見られるようになると周りも少し開けてくる。
さらに登っていくと樹林のなかに岩ノ上からの登山道が左側から合流し、しばらく進むと二ケ城の山頂に着く。

山頂はあまり広くないが四等三角点と大きな岩がいくつもある。元城跡であったことからこの山の名前もついたようだ。
展望は北から東、そして南にかけて開け、眼前に呉婆々宇山が立ちはだかって見える。
西側の展望は樹木にかこまれて見ることはできないが、ここから北側に向けて小道を少し進むと岩の上の展望台に出るのでせっかくだからここまで来て西側の眺望も楽しんで再び山頂に戻る。


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菰口憩の森への分岐 菰口憩の森と後ろに二ケ城山
菰口憩の森で満開のサザンカ 蝦蟇ケ峠の二ケ城山登山口
落ち葉に覆われた登山道 多いビナンカズラの実
山頂が近くなると岩が多くなる 二ケ城山の北側には木ノ宗山と高鉢山が望める
二ケ城山四等三角点 二ケ城山頂は元城跡
山頂北側の展望台から西側、武田山・権現山・阿武山・堂床山が望める
山頂北側の展望台から北側白木山とこれから行くピークが望める


下りは山頂東側の雑木林に向けて尾根道がありこれを下る。
結構急な道だがしばらくすると左側が開け振り返ると後方に山頂をかい間見ることができる。
道は二ケ城山までとはうって変わって狭くなるり、踏み跡は明確なものの周りの木々を払いながらの前進となる。
急な下りが続いたあとは緩やかな坂道となるが視界は全くない。ひとつピークを越えて少し下ると送電鉄塔に出る。左手西側の展望が送電線とともに広がっている。

ふたたび雑木林の中を少し登っては下って行くと再び送電鉄塔のあるピークを通過。
さらに下っていくが、これから先が要注意の場所である。道は真っ直ぐ下った明確な道がついているが、これを行くと高陽町に下ってしまうのだ。もし、ここを真っ直ぐ進んで左への道が現れると既に間違っているので確認しながら戻ってみよう。
よく注意して見ると右側に薄い踏み跡が少し登り加減についている。木ノ宗山に通じる尾根はこちらを行かないといけないのだが、あまり歩かれていないと見えてついそのまま真っ直ぐに行ってしまいそうである。
この右の踏み跡にはいり、少し登って下ると先程の明確な道のひとつ右側の尾根にはいる。左側の薄暗い杉の植林と右側の雑木林の境を進むが倒木も多く、あまり歩きやすい道とは言えない。
再び雑木林の中を進むとピークがあり一旦下ってまたピーク。分岐から4つの小さなピークを越えると四等三角点のある最後のピーク。ここから踏み跡は右に曲がって急な下りの続く坂道となる。
下るにしたがいシダが多くなり滑り易く歩き難い坂道が続く。倒木も相変わらず多く、またいだり潜ったり。前方に木ノ宗山が見えて来ると峠も近い。
下ったところが木ノ宗山憩の森の三田ケ峠であるが、下山口を振り返ってもここが登山口とはどこにも書かれていない。初めての人にはここから登れることは分からないだろうが、一般にはここからは登山の対象としていないのかもしれない。

当初はさらに木ノ宗山を越えて上深川に下る予定だったが、冬の日暮れは早いので今日はここまでとし、峠からJR中深川駅に向けて下ることとなった。
何の面白味もない舗装されたこの峠道をだらだら下ってるのであるが、運の良いことに途中の深川台の団地奥までバスが入っており、その終点にちょうど今にも出発しそうなバスがいるではないか。これはラッキー!、「オーイ待ってくれ〜!」の声に運転手も気づきバスもストップしてくれた。
駅までの舗装道路のアルバイトを相当短縮でき、しかもバスは広島市内のわが家の近くに停車するという。おかげで、思いの外早く家路につくことができた。
今日は天気にも恵まれ、気持ちのよい木漏れ日を背に受けて落葉の中の楽しい山歩きは最後までついていたようだ


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下山道尾根から望める二ケ城山頂 尾根の送電鉄塔から送電線を通して阿武山が
下山道は道巾も狭くなりササ道も 329.4mピークへの道は踏み跡も薄くなる
雑木林の中の尾根道 329.4mピークの四等三角点
ピークからの下山道にも送電鉄塔が 道は次第にシダの多い急坂となる
下山道からの木ノ宗山展望
登山道沿いにあるセンリョウの実 木ノ宗山憩の森下山口だが分かり難い




 [ルート&タイム]

 JR戸坂駅(25m)
  ↓0:07
 琴比羅神社(60m)
  ↓0:40
 松笠観音寺(250m)
  ↓0:10
 八畳岩(250m)
  ↓0:20
 松笠山頂(374.6m)
  ↓0:02
 菰口憩の森分岐(350m)
  ↓0:20
 菰口憩の森(230m)
  ↓0:05
 蝦蟇ケ峠登山口(220m)
  ↓0:15
 ピーク(263m)
  ↓0:22
 送電鉄塔(275m)
  ↓0:14
 二ケ城山頂(483.2m)
  ↓0:02
 展望岩(465m)
  ↓0:02
 二ケ城山頂(483.2m)
  ↓0:13
 送電鉄塔(410m)
  ↓0:35
 三田ケ峠分岐(332m)
  ↓0:25
 三角点(329.4m)
  ↓0:25
 木ノ宗山憩の森(140m)
  ↓0:15
 深川台バス停(60m)

 (注)標高・所要時間は概略参考