広島県呉市    (400m・285m)
2002. 11. 23
岩登りの発祥地だけあって岩歩きの楽しさを味わえる山

烏帽子岩遠望



空は快晴、だが起きてみたら既に9時半。仕方がないから久しぶりに近場の烏帽子岩山にでもと出かけてみる。
広島からアクアラインで天応ICを降り、そのまま自動車道の山側を併走している道を呉方面へ、左手前方に目指す烏帽子岩山を見ながら緩やかな坂を登っていくと、途中に「烏帽子岩山登山口」という標識がある。
ここを左に折れて少し登ると墓所があり、結構広い駐車場があるのでここに車を置く。
ここが登山口で、ここから先は狭い山道となり、前方を見上げると烏帽子岩が立ちはだかってこの山へ登る意欲をいやが上にも盛り立ててくれる。

しばらくは展望のない雑木のなかを小さな沢を渡って進むと途中道が二手に別れるが、真っ直ぐ行かず右に道をとる。
松林の尾根に向かって登っていくと視界が開けて烏帽子岩の尖った峰が前方に望める。左手には以前山火事のあった岩山が、そして振り返ると瀬戸内海に島々が広がる。
このあたりからこの山の楽しさを味わえる岩場となり、踏み跡を失わないよう、足下を確保しながらの登りとなる。
三点確保を基本に足場を選びながら登ると烏帽子岩の下に到着。
ここで先行の二人の女性に出会う。ここから先に行こうか戻ろうか迷っている様子。
気をつけて登れば大丈夫と言うと後を着いてきた。下りは危険だから安全な中国自然歩道となっている別の道があるのでこれを下るよう教えいろいろ言葉を交わす。
烏帽子岩の右側を周り込んで通過し、続く大きな岩のあるドンガメ岩へ。岩の上には上がり易いようザイルが途中にかかっているが容易ではないがどうにか登る。上は平らになって最高の展望台だ。左側にはおおきなクロナメラの断崖が広がっている。
ここから先は少し岩場があるがたいしたことはない。これを過ぎると烏帽子岩とドンガメ岩を中心とした素晴らしい眺めが広がりしばし堪能。

道は低木の雑木林にはいり展望はなく、しばらくで北西側尾根からの登山道(中国自然歩道)と合流する。右に少し進むと山頂(400m)があり、平らな広場となっている。誰がつくったのか大きなケルンがつくられているが、この山には三角点はない。
天狗城山・天狗岩・広島市・瀬戸内海から灰ケ峰・休山、そしてぐるっと北に熊野の山々が一望できる。
ひと休みして遅い昼食をとる。先程の女性には中国自然歩道の登山道を呉側に下りたいというので北東側へ進むと鳴滝に行くよと説明したら、先に下っていった。


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正面登山口 登山口からはこれから登る烏帽子岩が望める
岩の登山道になると展望が開ける 前方には烏帽子岩が待っている
クロナメラの断崖 烏帽子岩の下からは岩の中を行く
烏帽子岩の頂をみながらの登山道 ドンガメへの登山道
クロナメラ岩からの展望 ドンガメ岩からの展望
ドンガメ岩・烏帽子岩
北隣の岩山 烏帽子岩山頂
北西側には天狗城山・天狗岩山・そして広島市・似の島の展望
西側には江田島と古鷹山・似の島の展望
南側には灰ケ峰・休山の展望


少し展望を楽しんで、こちらも鳴滝側の下山道へ道をとる。自然歩道だけあってよく整備された山道が続く。既に木々の紅葉も末期、尾根を登り下りしながら雑木林のなかの道を進むと三叉路が現れて、左鳴滝、右茶臼山の案内標識がある。
今日は茶臼山に登ってみることとする。支尾根に沿って樹林の中の踏み跡を進むと前方に茶臼山が望める。さらにどんどん下って一旦鞍部につくが、どうやらここから吉浦の奥のぶどう園に下れる道があるようだが、あまり人が通っているようには見えない。
ふたたび登りになって着いたところが茶臼山山頂(285m)でいくつかのプレートがぶら下がっている。よく見る亀の子会のものもある。
展望はいまひとつだが、もう少し先まで下るとたくさんの大きな岩があり、ここから吉浦方面の展望が開けている。

一旦鞍部まで下り、ぶどう園に下ってみようかと思ったが、車のことを考えると下った後が大変なので、予定どおりもうひとつ西側の尾根を下ることとし、中国自然歩道の三叉路まで戻り、山頂方向への道を再びとる。

中国自然歩道の烏帽子岩山と茶臼山の間の尾根の左に372mのピークがありその横に小さな踏み跡がある。これが予定の下山路だが一見ちょっとした獣道のように見えるが、これを下ると登山口の近くに下ることができるのだ。
右手に烏帽子岩山の岩峰を木間から望みながら下っていく。踏み跡はしっかりしているので迷うことはない。
次第に道は急になってシダや松の多いザレ場の道で滑りやすいので注意しながらどんどん下る。
樹木に覆われた岩場を過ぎ、急坂を下ると道は右にターンし送電鉄塔No8に出て、さらに横移動して進むと次の送電鉄塔No9の横を通る。
さらに進むと前方が開け、宅地裏の畑の前に出る。ここが下山口であるが登る時は知っていないとちょつと分からないだろう。

ここから車までは宅地の中をアクアライン沿いの道に出て、登山口の標識まで戻って登ると駐車場に到着する。
こうやってみると、近場にも結構楽しめる面白い山があるのだ、低山とはいえなかなか侮れない楽しい山歩きであった。


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中国自然歩道の尾根道の標識
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尾根道を振り返ると烏帽子岩山が望める 尾根道と茶臼山分岐の案内板
支尾根伝いに行くと茶臼山が前方に見える
茶臼山への樹林内の踏み跡はしっかりしている 所々でササに覆われている登山道
茶臼山頂は展望もいまひとつ 少し先に下ると吉浦側の展望も良い
372mピーク横の下山道からの烏帽子岩山
マツの多い支尾根下山道 下山道をまたぐ岩
枯葉に覆われた道は滑り易い 下山口は畑の前に突然出る




 [ルート&タイム]

 登山口(50m)
  ↓(0:40)
 ドンガメ岩(285m)
  ↓(0:10)
 烏帽子岩山頂(400m)
  ↓(0:15)
 自然歩道茶臼山分岐(445m)
  ↓(0:13)
 茶臼山(285m)
  ↓(0:14)
 自然歩道茶臼山分岐(335m)
  ↓(0:06)
 372mピーク下山道分岐(370m)
  ↓(0:20)
 送電鉄塔No8(170m)
  ↓(0:13)
 下山口(70m)
  ↓(0:10)
 登山口(50m)


(注)標高・所要時間は概略参考
 



この山の晩秋紅葉
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ネジキ ヤブコウジ
ネズミモチ コナラ
ハゼノキ タカノツメ
ヒメヤシャブシ ウラジロノキ
イヌビワ コガクウツギ
ナツハゼ シハイスミレの狂い咲き