広島県比和町  
Part-11
 (1,252.7m)
2002. 10. 12
花の時期も終わり、この山もすでに秋の気配、後は紅葉を待つのみか

比和谷の集落からの福田頭遠望


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この山にはこれまで何度も登ったが10月に登ったことがない。この時期花は期待できないのは承知の上だが、この山は登山道も全く自然のままにつくられており、滝と渓谷、湿地にブナ林とバライティに飛んだこの山の雰囲気が好きでつい登りたくなっては来てしまう。何か不思議な魅力を持った山である。

いつものことながら家を出るのが遅くなって県道の登山口に着いたのが11時半。林道にはいると、もうあきらめていた花たちが結構残って待っていてくれた。
ヤマラッキョウ・アキノキリンソウ・ヤマハッカ・カワラナデシコ・サワヒヨドリ・イナカギク・サラシナショウマ・キクバヤマボクチ・ツリフネソウ等々まだまだ結構楽しめる。
この林道も以前は樹林に囲まれた立派な道で花の宝庫だったが年がたつにつれて荒れている。乗用車なんてすぐにお腹をこすってしまうだろう。登山道の周りも伐採が進み今では丸坊主のところも多くなり日当たりも良くなっていろいろな花が見られなくなってしまったのは残念だ。

林道終点の登山口から登り始めたのは12時過ぎ。踏み跡から見てこの2.3日は人が登っていないのか。
登山道に入ると、山頂までの間おおはの峠で竜王山がちょいと顔をのぞかせるだけで全く展望のない樹林の中の道が続く。
沢を石伝いに渡るが、このところ日照り続きで水も少ない。一の滝・二の滝・三の滝と滝が続くが迫力もいまひとつ。
花はというとほんとに全く顔を見せてくれない。わずかにキバナアキギリ・オオカニコウモリ・イナカギクの残り花が少し見られた程度である。
大好きな湿地も今日は緑一色の静寂の世界をつくっている。この辺りではまだ秋の色づきは見られない。
おおはの峠まできたが、花の終わったオクモミジハグマが唯一の花らしきもの。途中の水場はいつもと変わらぬ流れを見せていた。さすがブナ林である。

おおはの峠からはササ床のブナ林の登りが続く。峠の周りの木々はうっすらと色づきはじめている。登るにしたがい紅葉した木も多くなり、2.3週間後の赤黄で染まった樹林の素晴らしさを予感させる。
二つのピークを越えるとあとはるんるんロード。すでに紅葉真っ盛りのブナやウリハダカエデも見られる。それでも今年は雨が降らなかったからか紅葉しないで枯れて落葉している木が多いのはどういうことか。
多くのガマズミやコマユミに赤い実がもぶれついてこれまたひときわ目立って美しい。

山頂にはやはり誰もいなかった。独り占めで備北の山々が一同に見渡せる絶好の展望台だ。周りを見渡すと結構木々は色づいているではないか。紅葉の端くれをかいま見ながら遅い昼食をとる。

下りは、周回コースだと林道歩きが長いので往路を下る。高度差によって紅葉の進み具合が違うのがよく分かる。
今の時期山の日暮れは早い。深い樹林の中だと晴れていても3時半を過ぎると薄暗く感じる。やはり山は早立ち早下山が基本か。


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しだいに荒れてきた林道 気持ちのよい雑木林の細い道を登る
沢に沿って斜面つけられた足場も良いしは言えない登山道 登山道沿いにの林床にはツゲ・イヌツゲが多い
湿地にはいるとサワグルミの大木が待っている 尾根が近くなるとブナが多くなる
尾根道はササ床のブナ林 登山道沿いのブナ林も色づきはじめている
ブナ林が続く尾根道
最後のピークに向けて真っ直ぐのびる尾根道の登り 最後のピークを越えると緩やかな登りが続く
ブナは所々で紅葉も盛り 紅葉の早いウリハダカエデは今が一番きれい
山頂が近くなると葉の色づきも良くなり雑木が多くなる 山頂三角点は原っぱの真ん中
特徴ある猿政山を望む 吾妻山もここから見ると格好よくまさに比婆富士
左から竜王山と道後山・猫山、そして井西山の展望





 [ルート&タイム]


 登山口(610m)
  ↓(0:35)
 三の滝(850m)
  ↓(0:35)
 おおはノ峠(1,080m)
  ↓(0:40)
 福田頭山頂(1,252.7m)
  ↓(0:25)
 おおはノ峠(1,080m)
  ↓(0:25)
 三の滝(850m)
  ↓(0:18)
 登山口(670m)


(注)標高・所要時間は概略参考
 



見られるのはわずかの
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ヤマハッカ カワラナデシコ
アキノキリンソウ サワヒヨドリ
ヤマラッキョウ ツリフネソウ
キクバヤマボクチ サラシナショウマ
ツルケマン ツルリンドウの実
イナカギク シロヨメナ
マムシグサの実(ここまでは林道です) キバナアキギリが多い山ですがもう残り花
尾根に多いオオカニコウモリ もう花も終わったオクモミジハグマ
結構ついてるの見ないチゴユリの実 ユキザサの実は最盛期でこれはきれい
ミヤマイボタの実も残っていた ガマズミはいろいろな所で赤い実が
尾根筋にはコマユミの実が花盛り 尾根のササ床でミヤマシキミの赤が目立つ