広島県西城町  
Part-4
 (1,195.5m)
2002. 9. 28
この山の自然を眺めてみるとすでに秋の訪れを実感させる。

三坂の集落からの猫山遠望



道後山の南にある独立峰で、かんらん岩の山であったため昔はタタラ製鉄の石を掘り出し、また、鋼炉に使う材木を切り出された山として有名なところである。
このためこの山には原生林はないが、特殊な地質が植生をなかなか興味深いものとしているようである。
ネズミをやっつけてくれる猫神を信仰する化け猫の山という伝説がこの山の由来とはこれまた面白い。

今年6月からこの山を何度か登って観察をはじめて5回目の訪問である。
今日も少々遅れをとって登山口に到着したのは11時半だが駐車場には一台も車はいない。どうも誰も登っていないようだ。
これまでいつも雨にたたられて濡れ濡れの登山ばかりだったが、今日の空は曇りとはいうもののこれならどうにか下るまでは持ちそうである。さっそく、準備をして登山口をはいる。

この辺りも昨日は雨だったが、ここの登山道は雨の時はいつも川になる。今はすでに水は無いが相当の水が流れた跡が伺え、道は雨後で滑り易い。
先週ちょっとしたことから足をねんざし、どうにか回復しところなので今日はゆっくりと慎重に足を進める。
ガマズミがたくさんの赤い実をつけている。アキチョウジやヤマハッカが道端に彩りを添えている。おや、サラシナショウマもまだ白い穂をたなびかせているじゃあないか。
尾根道にでると、もういろいろな木々の葉が色づきはじめて秋の訪れを感じさせる。
まっすぐにのびる尾根道の回りに多いホツツジも1ケ月前はまだ花を咲かせていたが、今はすっかり実となり一部の葉はすでに赤く染まっているものもある。
最大の難所の急登を過ぎるとややなだらかな道となりミズナラが見られるようになるが、この辺りに多いオオカメノキはすでに紅葉している。

山頂三角点はブナ林の中の大きな岩の上に鎮座。その横にたくさんのリュウノギクが咲いていた。
この山に来たらやはり50m南のシバ草原を見てみなくては。
ヒロハノヘビノボラズがたくさんの実をつけて赤く色づいている。ビッチュウフウロウ・ヤマラッキョウ・タンナトリカブト・アキノキリンソウ・ネコヤマヒゴタイ・リュウノギク・イナカギク等草原の花達が丁度見頃と咲いている。

少し遅い昼食を食べ、せっかくだから南峰にも行ってこよう。足下も良いとはいえない尾根道をいったん鞍部へ下り、樹林のなかを登り返すと山頂である。
三角点はないが山頂を示す四角い木の杭が立ててある。
西に目を向けると比婆山連峰をはじめとする備北の山々が一望で、さらに南に白滝山、その東に多飯ケ辻山。今きた北側を振り返ると猫山と、ほぼ360度近い展望である。

十分に周りの展望と植物を観察したのち往路を帰る。
この山への登山道は南の小奴可から登れる道もあるようだが、人が通らなくなってヤブ化してしまい、今はこの道一本しかないので同じ道を帰らざるをえないのである。
下りも急坂は要注意。やっとこさ登山口にもどったが、結局今日は誰にも会わずに静かな一人旅だった。
なんと、下山したとおもったらポツリポツリと落ちてきた。今日はお天とうさんにも恵まれたようだ。




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スキー場横登山道 地元山の神、山上さん石仏
トラバース道登山道 尾根道よりの道後山展望
谷尾根道を振り返ると後ろに北西側展望 ミズナラの混じった樹林帯の登山道
山頂手前ブナ林登山道 岩の上の山頂三角
南から東側展望
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南峰山頂と南に白滝山展望 南峰より猫山展望
南峰より西側比婆山連峰・福田頭等の展望





  
[ルート&タイムは猫山Part2を参照]  




この山の
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サラシナショウマ ヤマハッカ
アキチョウジ オクモミジハグマ
ビッチュウフウロウ ヤマラッキョウ
ノダケ アキノキリンソウ
リュウノギク
ネコヤマヒゴタイ オミナエシ
ゴマナ イナカギク
リンドウ タンナトリカブト
ツリガネニンジン サンインヒキオコシ

紅葉etc.
ヒロハノヘビノボラズ
クロモジのようだが花芽がついて狂い咲きか アクシバ
ガマズミ ツルシキミ
ツルアリドオシ コナラ
ヤマウルシ ダンコウバイ
ムシカリ ヤマボウシ