広島県比和町  
Part 10
 (1,252.7m)

2002. 8. 13

お盆に山に登ったバチが当たったのか、予想外の大雨にたたられずぶ濡れたが満足の一日。

福田の集落からの福田頭遠望



お盆に山に登るのは不謹慎と言われそうだが、TVを見てボーっとしているよりはまだましかとちょっと足をのばさせてもらい福田頭へ。広島出たのが10時前だったので麓に着いたのは既に昼前となった。
先月末にもここを訪れているが、林道の花も大分様相が変わっている。
すでにソバナは影も見えず、オオキツネノカミソリ・フシグロセンノウ等が多く見られる。

登山口を入ってみると道沿いの草もきれいに苅られ歩きやすくなっている。そして、周辺に群生していたオオキツネノカミソリはすでにすっかり姿を消していた。
ここまでは良い天気だったのに、登るに従い雲がかかって樹林の中は薄暗く、まるで夕方のように空模様が怪しくなってきた。
沢の水はいつもと変わりないが、沢を渡るときはやや涼しさが感じられる。
マツカゼソウがやっと花を開いていたので、写真を撮ろうと思っても風とこの暗さではなかなかうまく撮れない。
沢に沿って登って行くがなんだか今にも雨が降りそうなくらい暗くなってしまった。
ヤブレガサの花は落ちてヤマモミジハグマが花をつけてきた。
雨が降らないことを願いながら二の滝・三の滝を通過し湿地まで登る。
登山道にはたくさんサワガニが歩き廻っている。こんな水のないところうろうろしているのは余程行動範囲が広いのか。このカニ、雑食性で食用できるが寄生虫がいるので要注意。

湿地の眺めに気を取られていると空からポツリポツリと落ちはじめたと思ったら、滝のような雨に変わってしまった。
大急ぎで雨ガッパとスボンを着用。登山道はあれよあれよと言う間に川となってしまう。
ヤマゼリ・フシグロセンノウ・ノブキ、そしてカリガネソウがたくさん見られたが写真ど
ころではない。まわりはガスに包まれてきてこれまたいい雰囲気に変わる。シルエットで見える木々はまるで桃源郷のようだ。
とはいえ、今日の一番の目的はカリガネソウ、これだけはしっかり観察して写さなくては。
この花をよく見ると、雄しべと雌しべか飛び出して花は雁に似ており独特の姿をしている。そして、茎は四角形で花びらは5枚のうち1枚が大きく強い臭いがする。

峠への道をさらに進むが、ここも道は雨水が流れとなっている。
7月下旬に花をつけていたツチアケビはすでにイモの実となっていた。新たにカリガネソウやモミジガサ・フシグロセンノウがここにも咲いている。
マルバフユイチゴには美味しそうな赤い実がたくさん。ちょっっと頂いて味見をする。

おおはの峠に着くと、ガスが切れて目の前に竜王山が望めた。
尾根道はいつもの調子のササ床のブナ林。あまり変わった植物や花は期待できないのだが、今日はオオカニコウモリが半開きのツボミをつけていた。
山頂までの道のりは、相変わらずガスに覆われ時折消えるの繰り返し。山頂も展望は全くない。

早々に往路を下るが、その頃には雨も止んでくれた。しかし、草木はしっかりと水滴をつけているので暑いがカッパは着用のまま下山する。
なんと、いくつか沢を渡るが行きと帰りで雨後のためか水量が大きく変わっているのには驚いた。



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井西山林道 この渓流に沿って登っていくので結構涼しい
渓流の左斜面に付いている登山道 サワガニがうろちょろしている
涼しい渓流には滝が多い

湿地に登ると大雨が降り出してガスがかかる まさに桃源郷の世界

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谷の沢道 ブナ林
谷間の登山道沿いの原生林
ガスの尾根ブナ林登山道 ガスの尾根ブナ林登山道
ガスの尾根ブナ林登山道



  [ルート&タイム]

 
福田頭Part9同じにつきこれを参照下さい 
  



この山の
ツシマママコナ キキョウ
ワレモコウ コマツナギ
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コオニユリ ミソハギ
オオキツネノカミソリ フシグロセンノウ
カワラナデシコ ガンビクソウ
クルマバナつぼみ

キクバヤマボクチつぼみ ツルリンドウ
マツカゼソウ ノササゲ
カリガネソウ
カリガネソウ
ヤマゼリ モミジガサ
ツチアケビの実 ノブキ
アキノタムラソウ ヤマトウバナ
ヤマモミジハグマ オオカニコウモリ


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