広島県比和町  
Part 9
 (1,252.7m)
2002. 7. 27
暑さに悩まされ、花も今ひとつだが、これまでで最高の眺望に恵まれ満足の一日。

福田の集落からの福田頭遠望



朝から気温はぐんぐん上がる。今日のような暑い日に山に登る物好きはいるのだろうか。
今の時期は、花もあまり期待できそうにないだろうと予想。
井西山林道にはいるとこの周辺の樹林の伐採が終わって以来道も荒れがひどい。今は登山口まで乗用車はまず入れない状況になってしまった。しかし、この道沿いには色々な花が咲いており結構楽しむことができた。

登山口付近ではオオキツネノカミソリが群生して出迎えてくれた。登山道周りの草ものびて道も狭く感じられる。そのなかでからみついているクズもよく見るとなかなかきれい。
植林の中の道に入ると草も少なく日陰となりしのぎ易い。実が盗人に似ているというヌスビトハギがあちこちで小さなピンクの花をつけている。ウバユリも多いが花を開いているものはまだ少ない。

最初の沢を石伝いに渡るとマツカゼソウがたくさんあるがまだつぼみも付いていない。
一の滝は今日はパス。ノグルミの日陰にはヤブレガサがきれいとは言い難い花をつけている。
道は沢に沿った斜面につけられており雑木と植林で直射日光を受けることなく、まずまずの涼しさだかやはり汗は止まらない。
二の滝・三の滝と続き、周りにはイヌツゲが多くなる。ヤマジノホトトギスはもう残り花か。オオカニコウモリはまだつぼみ。

三の滝下の沢を渡ると道は急に登りとなるが何処からともなく流れる水で道は所々ぬかるんでいる。
植林を過ぎて左下に三の滝の流れを望みなからさらに進む。
滝に流れる沢を渡ると、この山で最も好きな眺めの広い谷の湿地にはいる。ヤマゼリだろうかたくさんの白い花をつけている。お世辞にもきれいとは言えないオオモミジガサがちょうど満開。目だだない花の多いこの時期にフシグロセンノウの朱色は一段と目につく。ルイヨウボタンは黒い実をつけて枯れはじめている。

サワグルミを中心とした大木の中の谷の景観を楽しんで、沢を左に渡ると斜面のトラバース気味に緩やかな登りが続く。右下に谷を望みながら詰めていくと沢もなくなり稜線のおおはの峠に到着。やっと遠くに竜王山の展望が広がる。

途中、昨年多くのツチアケビを見たが、そこから少し離れた所に今年も一本咲いていた。腐生植物だからまず同じ所には咲かない。黄色の花はよく見るとまさに美しいランだ。
タチガシワも最後の花を咲かせている。おやおや、トチバニンジンの実は赤と黒に別れてこれはきれい。そして、足下には面白いキツネノエフデやタマゴダケもあった。

峠からの尾根道はササ床のブナ林に一変し緑一色。木々の花は時期外れなのでほとんど見られない。ブナを堪能して満足しよう。
ピークまでの急登を登るとやや平坦な道となり、再度急登を登り、あとはルンルンの平坦な雑木の道をしばらく進むと周りが開けてくると山頂に到着。

先行者が一人、これから西の下山口からこの暑いのに林道を下るそうである。挨拶を交わして先に下りられた。
今日は空気が澄んでいるのか、いつもより展望がよい。はるか大山や烏ケ山もくっきりと望めるではないか。しばらく東側と西側の素晴らしい展望を満喫。

突如、ジエット機の轟音が!一瞬地響きのような音に何事かと思ったが、山頂すれすれの頭上をあっという間に通り過ぎた。これが新聞等でよく見る米軍の低空飛行訓練なのか、静寂を楽しんでいる時に迷惑な話である。
山頂のスノキ・ナツハゼも既に実となり、イワガラミは最後の残り花をつけていた程度でここも草木は少々寂しかったものの、今日は眺望の良さでこれはカバー。

山頂は日陰が少なくここも暑い。本来なら山頂は登山口より5.6度は低くて良いはずだが全くそんな気もしない。
早々に下山の用意をして往路を下る。


・・・・・・
登山口も草木ものび道も狭く感じる 植林の中の登山道も緑一色
ひんやりとした最初の沢を渡る 二の滝付近の登山道
三の滝下の沢を渡る 湿地のサワグルミ・ブナ林
沢の水は冷たく気持ち良い おおはの峠からの尾根道
尾根ブナ林登山道 尾根ブナ林登山道
福田頭山頂
猿政山展望 大山・烏ケ山遠望
東から北西展望(右から井西山・猫山・道後山・大山・竜王山)
北から北西展望(右から猿政山・毛無山・大万木山・三瓶山)




 [ルート&タイム]

 登山口(610m)
  ↓(0:40)
 三の滝(850m)
  ↓(0:15)
 湿地谷(950m)
  ↓(0:30)
 おおはノ峠(1,080m)
  ↓(0:40)
 福田頭山頂(1,252.7m)
  ↓(0::23)
 おおはノ峠(1,080m)
  ↓(0:18)
 湿地谷(950m)
  ↓(0::20)
 三の滝(850m)
  ↓(0:33)
 登山口(670m)

(注)標高・所要時間は概略参考
 



この山の夏の
ソバナ
・・・・・・
アキノタムラソウ オカトラノオ
ゲンノショウコ オオハンゴンソウ
キンミズヒキ キクバヤマボクチ
クズ オオキツネノカミソリ
オオキツネノカミソリ
ヌスビトハギ ウバユリ
ヤブレガサ ヤマゼリ
ダイコンソウ フシグロセンノウ
オオモミジガサ ツチアケビ
ツチアケビ
ヤマアジサイ トチバニンジンの実
ミヤマヤブタバコ
コケオトギリ ヤマジノホトトギス
ツクシガシワ
オオカニコウモリのつぼみ モミジガサ
スノキの実 ウスノキの実
イワガラミ
タマゴダケ キツネノエフデ


もどる