山口県徳地町    (937.3m)
2002. 7. 21
山口県有数の広大なブナ林の広がる素晴らしい山だが、暑さと湿度の高さには閉口。

登山道からの山頂



この地方も今日で梅雨があがったようで、天候はは晴れ模様であるものの気温と湿度の高さには悩まされそうな気配のなか登山口に到着。(登山口までは飯ケ岳Part1参照)
今年2度目のこの山だが、初春と夏ではまわりの様相も一変。木々は深い緑に変わりササや木の枝ものびて登山道も狭く感じそう。

登山口の沢も昨日までの雨で心持ち水量も多い。登り初めから道は結構急坂が続き、雨後の道は滑り易く、暑さと湿気の多さに体が慣れるまでは少々しんどい。
登り初めて10分位でこの地特有の滑松の大木とその保護地につく。案内板には滑松についての説明か記載されている。

さらに支尾根に沿って雑木林の中の急な道をたどると、この山の周回コースの分岐に到着。
足下にはヤブコウジがかわいい花をたくさんつけている。ミズナラの大木・リョウブ・オオウラシロノキ・ネジキ・アセビ・シキミ・ウリハダカエデ・ミズメ・ハイノキ等の雑木林の中の道である。

案内板どおり左に道をとり、西側の谷を隔てた滑松群生地の尾根を望みながら支尾根の左の斜面をさらに進むと、最近整備された支尾根への道は背丈を越えるササに囲まれた中を登る。夏になってササの勢いも強く少々歩きづらいが道は明確で迷うようなことはない。

一旦支尾根のピークを越えると少し下り、尾根の右側をトラバース気味に登る。足下にはすでに花を落としたイチヤクソウが多く見られる。そして右手谷側にはブナの木がところどころで顔を覗かせるようになる。
支尾根からは右前方にはこれから登る飯ケ岳山頂が木々の間から見え隠れして望め、雑木林をさらに進んでやや平坦な道となると主尾根に着き、滑松自生地と山頂の案内板のある分岐である。
左側の滑松自生地への道は完全ヤブの中だが、ここは右の明確な踏み跡をたどる。
ササ床の雑木林の尾根に沿って一直線の道が続いており、急登を2箇所通過すると周りが開けて山頂に到着。

山頂には、立派な山頂標識と三角点がある。
登山道が整備されて南北側の木が切り開かれてからはこの山も展望が良くなり、北側には遠く十種ケ峰から野道山・笹ケ峰等の尾根、そして前方に弟見山が一望できる。そして南側には長野山・高岳山等の山並みを望むことができる。

下山はさらに南に向けてブナ林の周回道へと下る。
雑木の急な尾根道は滑り易く注意が必要。登山道沿いのナツハゼがたくさん赤い実をつけている。
鞍部に降りるとさらに真っ直ぐに尾根道が続いているが、これは以前登っていた道に続いていおり、今日は新たに整備された右のブナ林へと道をとる。

さっそくササ床にブナの立派な原生林が広がりこれは圧巻。山口県ではこれだけの規模のブナ林か残されいてる地は少ないものと思われるが、斜面にトラバース気味に道がつくられておりブナ林を眺めながらの散策できる楽しい道である。
雨後だけに足場は良いとは言えないが、周りの景色を楽しむだけでもこの山に来たかいがあるというもの。
ブナに混じって滑松・ミズナラ・ナツツバキ・シデ類・カエデ類等の大きな木も見られる。
最後の急坂を下ると沢に出てこの中をしはらく下る。昨日雨が降った割には水量はそれ程でもないが、滑り易いのでここも要注意。

この沢を真っ直ぐ下っても登山口に戻るが、今日は無理をせず支尾根に戻る周回コースをいく。
途中派手な朱色のタマゴダケがたくさん顔を覗かせており、めぼしいもののなかった今日だけに特に目をひいた。雨が続いた後だけに他にも多くの種類のキノコがあったがどうもこれだけは苦手でよく分からない。
支尾根の登り道と合流するとあとは往路を登山口まで下るだけ。

今の時期、雑木・フナ林の山ではこれといった草木の花達はほとんど見られず、暑さと湿気に悩まされた一日にはまさに閉口の一言。
おかげで汗で上から下までびしょ濡れとなり、登山口に戻った沢で汗を流した時の気持ちの良かったこと・・・


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登山道はここから始まる登山口 登山道から滑松群の自生地展望
ササの支尾根登山道 支尾根雑木林登山道
山頂への主尾根登山道 展望満点の飯ケ岳山頂
山頂北側展望(左から十種ケ峰・野道山・笹ケ峰・弟見山)
山頂側南展望
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下山道尾根カラの東展望 登山道沿いにはブナが現れる
ブナ林の中の登山道 笹の斜面につけられた登山道
ブナ林
沢のなかをしばらく歩く 沢の案内標識




 [ルート&タイム]

 登山口(580m)
  ↓ 0:30
 左・下りコース分岐(760m)
  ↓ 0:30
 ナメラマツ・山頂分岐(875m)
  ↓ 0:10
 飯ケ岳(937.3m)
  ↓ 0:40
 滝・下りコース分岐(730m)
  ↓ 0:10
 左・下りコース分岐(760m)
  ↓ 0:25
 登山口(580m)


(注)標高・所要時間は概略参考
 



この山の
本日の目玉はオオバノトンボソウ
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花をたくさんつけたヤブコウジ まだ咲いて多ヤマシグレ
日当たりの良い雑木林にはナツハゼの実が ブナ林に咲くムラサキニガナ
純白のヤマアジサイ 花のない今日ひときわ目に付くヤマアジサイ
サンインヒキオコシか?
幼菌が卵に似て目を引き食べられるタマゴダケ ベニイクチ
クサウラベニタケとヤマドリタケモドキ、雨後のためその他多くのキノコが


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