広島県戸河内町     (1,346.4m)
2002. 6. 16
この時期オオヤマレンゲで多くの登山者で賑わっていたがササユリもいっぱいで満足の一日。

内黒峠からり恐羅漢山遠望



今日は植物観察をかねて恐羅漢山に。登山口は牛小屋高原のスキー場。
道はスキー場に沿って樹林との境につけられているが結構急登。ご丁寧に苦手の木段までつけられている。この道がまた日当たりが良すぎて少々暑い。
さっそくマムシくんもお昼寝なのかお出迎え。ここはそっとしておこう。
スキー場の上部辺りの草原にはにはピンク臭い豊かなササユリの群落。あまりの多さに終わりにはどうでも良くなってしまった。
この他にもミヤマナルコユリ・ナルコユリ・ウメガサソウ等の花の他オオバノトンボソウ・ボクチアザミ・キクバヤマボクチ等の草本、コマユミ・アラゲナツハゼ・イワガラミの花や目の前にヤドリギ、そしてミズナラ・アズキナシ・ハリギリ等の木本も見られた。

振り返ると牛小屋高原が箱庭のように見え、遠くに芸北の山々を一望できる。
ここを過ぎると樹林の中に入り展望はなくなる。斜面をトラバース気味の登り道が続く。
この登山道沿いの樹林は2次林、ヤグルマソウが花をつけていたがイチヤクソウはまだつぼみ。たくさんのツルアジサイ・サワフタギの白、コアジサイのブルーの花が美しい。ヤマアジサイ・ミヤマイボタはまだつぼみ。アクシバ・ハスノハイチゴ・ナナカマド・コバノトネリコ・ナツツバキ・メギ・ササドウダン・ヤマブドウ等もたくさん見られた。

登りきるとやっと尾根道と合流。ここは山頂に向け左に道をとる。丁度尾根が島根県との県境となっており、島根県側はブナの原生林だが、広島県側は2次林となっており行政区画の違いがはっきりと残っている。
山頂周辺ではオオナルコユリ・ナルコユリが多くなり、フウリンウメモドキもかわいいつぼみをつけている。
ナルコユリとオオナルコユリこの差は何だろう。大きさもさることながら葉裏の毛状突起があるのがナルコユリでオオナルコユリにはこれがないとのこと。しかしこれは目では確認し難いからやっかいだ。

しばらくで山頂に到着。何十年も前からある枯れた古木が展望台。まわりには一面つぼみをつけたクロズルが大きな群落をつくっていた。
さすが日曜日で登山者が多いが、オオヤマレンゲが目的か?

昼食後、やはりここまで来たからには今の時期はオオヤマレンゲ。尾根道を旧羅漢山に向けて一旦下る。
登山道からは広島県側は樹高も低く十方山やこれから行く旧羅漢山が遠くに望める。
この尾根に多いサラサドウダンはさすがにもう遅くほとんど実となってしまっているが、申し訳程度に花をつけているものもあった。
カエデ類もイタヤカエデ・オオイタヤメイゲツ・ハウチワカエデ・コミネカエデ等豊富だ。
鞍部周辺の道に入ると深い樹林に覆われ、ここはいつもぬかるんでいるところでミヤマタニソバが多い。ブナ林に混じって大きなアシオスギの大木も多くなる。
そして、こんなところの水溜まりにモリアオガエルの大きな泡状の卵塊があるではないか。

この道を登り返すと旧羅漢山頂。三笠宮寛仁親王の登頂記念碑と足場のついた展望岩があるが三角点も展望もない。
展望はこの岩に登るか、少し西に行ったところを左に入った岩の上からだと南側の眺めが一望できる。
この岩にはツルアジサイがからみついてなかなか見事。おっと、目の前にあるのはヤマグルマ、こんなとこにもあるのだ。ウスギヨウラクも結構あるところを見ると春もなかなかいいかもしれない。
そしてこの岩から足下に広がる樹林の中にオオヤマレンゲの白い花が点々と見える。
ぜひ近ずいてみたく岩を下って花の下に。さすが女王の気品と美しさはいつ見ても素晴らしい。

十分に展望と花を堪能した後、恐羅漢山に向けて往路を下る。
途中、登りでは気づかなかったが珍しくヒロハテンナンショウが花を咲かせていた。
恐羅漢山頂からの下りは往路のスキー場では面白くないので、そのまま真っ直ぐ夏焼峠経由で下山。
長い真っ直ぐな尾根道が続く。ブナ林あり、ササ道あり、雑木林ありのアップダウンを繰り返しピークを過ぎると、途中砥石郷山が前方に姿を見せるが直ぐに再び樹林の中へ。さらに下ったところが夏焼峠で立派な案内標識がある。

ここは右に道をとり、明瞭な広い道をトラバース気味にさらに下っていくと牛小屋高原のスキー場の北端に出る。
最後に見た花が山頂でまだつぼみだったクロズル。白い花を一杯に咲かせ有終の美を飾ってくれた。



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スキー場上部からの牛小屋高原の展望
樹木で囲まれた最後の尾根道 周りが開けた恐羅漢山頂
恐羅漢山頂から北側展望(高岳・砥石郷山・臥竜山等西中国山地が一望)
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山頂のブナ林 旧羅漢山への道
モリアオガエルの泡状の卵塊 旧羅漢山頂と展望岩
展望岩からの南側の展望
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少し西に行ったオオヤマレンゲの展望岩 恐羅漢山から夏焼け峠への尾根道
尾根道からの砥石郷山前衛峰 夏焼峠
るんるん気分の夏焼け峠からの下山道 夏焼峠からの下山道は広く歩き易い




 [ルート&タイム]

 牛小屋高原登山口(945m)
  ↓0:40(観察含)
 スキー場上部(1200m)
  ↓0:40(観察含)
 尾根分岐(1310m)
  ↓0:05
 恐羅漢山頂(1346.4m)
  ↓0:25
 旧羅漢山頂(1347m)
  ↓0:25
 恐羅漢山頂(1346.4m)
  ↓0:20
 夏焼峠(1105m)
  ↓0:20
 牛小屋高原登山口(945m)

(注)標高・所要時間は概略参考



この山の
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ウメガサソウ ミヤマナルコユリ
ナルコユリ ツクバネソウ
百花爛漫のササユリ
アカショウマ ヤグルマソウ
岩に生えたミヤマノキシノブ 葉は写ってないヒロハテンナンショウ


ウツギ 草原に多いアラゲナツハゼ
ノリウツギ ツルアジサイ
ルリ色が美しいコアジサイ 派手なブルーはヤマアジサイ
この山に多いサワフタギ コマユミ
蛾マユ ヤマブドウ
フウリンウメモドキのつぼみ スノキ
登山口近くでは開花のクロズル ミヤマガマズミ
まだ咲いて多ヤブデマリ 山頂のコミネカエデ
女王の気品はオオヤマレンゲ
旧羅漢山頂のヤマグルマ これも多いコバノトネリコ


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