広島県吉和村 
 (1,339m) 
      山口県匹見町
 (1,337m)
2002. 6. 9
静かな寂地山と対照的な賑わいの冠山、森林浴満点のコースと二山を征した満足の一日。

小川コースからの冠山北側遠望



晴天のもと、またまた吉和冠山と寂地山へ。今日はコースを変えて小川谷からシラグチ谷とあまり人の通らないコースから登る。

中津川渓谷はいつ通っても素晴らしい景観を見せている。この谷から東に分岐している沢が小川谷。林道入口には施錠された鉄のゲートがある。
林道は狭い谷間を進むが周りは既に夏の装いだ。ただ、川の流れを見るといつもに比べて水量が極端に少ないのが気になる。
ヤグルマソウが多く群生しており丁度花も見頃で、よく見ると思ったより美しい。やはり人と同じで花も咲きだちは初々しいのか。
サワギク・コアジサイもすでにたくさん花を開いている。

出会橋の分岐を左に道をとり坂を登っていくとはじめて周りが開けて冠山の北斜面が望める。北側の切れ落ちた独特の山容がこちらからでも確認できる。
トチノキの大木には既に実がたくさんもぶれつき、ツルアジサイが大木にからみついて幹は花で埋もれている。オオバアサガラも木が白くなるくらいたくさんの花だ。

林道が終わると、いよいよ小さな踏み跡の樹林のなかへ。入口には登山道の標識と「クマに注意」の立看板。
一変して、奥深い自然の樹林の中に入った感じだが、シラグチ谷を沢に沿って登るので周りには沢筋に多い木々がたくさん見られる。
サワグルミ・カツラ・シオジ・オヒョウ・オオバアサガラ等いろいろだ。足下には相変わらずヤグルマソウ・コケイラン・オオナルコユリ等が彩りを添えてはいるものの夏の花には少し早いのかやや端境期。
驚いたことに4週間前にこの道を通った時には、豊かな水が音をたてて流れていた。なのに今日はどういうことか、沢は全く枯れてしまって水が全く流れていない。
ゴーゴーとすざましい勢いで流れ落ちていた滝も静まりかえっている。
この時と比べ、草木も延びているのとあわせて登山道からの景観が全く違うので、異なった所を歩いているような錯覚を起こしてしまう。
道は歩きやすいとは言い難いが、沢を何度も左右に石伝いに横切り・・・と言っても今日は水がないが・・・、ある時は沢の流れの横の岩を踏みながら歩くため、道はやや不明瞭なところもあり初めての人は少々とまどうことがあるかもしれない。
どんどん登って中津川源流の標柱を横に見て、沢を外れイボタノキの林に入る。なぜこのようなところに大群生しているのか知る由もないが、まだつぼみではあるもののこれだけあると今つぼみの花が咲くと壮観だろう。木をかき分けながら進んで行くとヤブデマリの大群落に出会い、まわりは真っ白。足下にはバイケソウが多い。
この辺りの道はいつもは水が流れておりぬかるんているところだが今日は枯れた細いただの道。
さらに進むと雪の重みて根元から曲がってしまっているカエデの林を過ぎて、しばらく行くと冠山への道と合流。やっと人の臭いを感じる。

今日は、冠山は後にして、まずは最初の目的地の寂地山へと右に道をとる。
鞍部の枯れた太田川源流の沢を通って、登り返すと松ノ木峠への三叉路に出る。ここは右に寂地山を目指す。
ここから寂地山までは緩やかな登りと下りを繰り返しながらの尾根道の原生林のなかを森林浴満点のるんるんコース。
周りの木々は緑一色だが木漏れ日が森の美しさに花を添えている。
ハスノハイチゴの純白が目立つ。倒れている大木はアズキナシ、残り花だが目の前で見られた清楚な白い花は感激もの。
足下にはコケイランやギンリョウソウがまだ健在で残っている。

松ノ木峠の分岐から約1時間で寂地山頂に到着。
小さな祠と山頂標識が静かにたっており春のカタクリの時期の賑わいがうそのよう。
2人の登山者と蝉の声だけが聞こえる静かな山頂であった。
まだ昼前。ブナの木陰で同行者のたててくれたお抹茶を一服。こんな所で飲む一服も乙なもの。
しばらく休憩の後、Uターンして冠山への道をたどる。

冠山への分岐から山頂が近ずくに連れ、グループ登山者が行き交いなかなか前に進まない。
さすが人気の山。丁度オオヤマレンゲの開花の時でもあり、最も登山者の多い時期でもあるから仕方ないのか。
そのオオヤマレンゲはというと・・・おっ、咲いとる!咲いとる!
とはいえ、まだつぼみも多く開花している数は少ない。やはり今年の冠山は少しおかしいな。

サラサドウダンには見放されているものの山頂は案の定の超満員。
サラサドウタンの木陰で少し遅い昼食をとる。今日の目標も一応達成し、満足感に浸りながらの食事は美味しい。

下山は、鼻歌でも出そうな心地よい気分で足どりも軽い。そのまま往路を下った。



小川渓谷の流れは水が少ない
・・・・・・
シラグチ谷登山口 登山口には「クマ注意!!」標識が
沢沿いの道を行く 枯れた沢の中も道石伝いに
ブナ林の中も行く 樹林の中は気持ちがよい
中津川小川源流碑 松ノ木峠・寂地山分岐
尾根道は森林浴満点のるんるんロード 緩やかな坂の尾根道
静寂の寂地山山頂 雑踏の吉和冠山山頂




 [コース&タイム]

 シラグチ谷登山口(1110m)
  ↓1:05
 冠山西三叉路(1230m)
  ↓0:12
 松ノ木・寂地三叉路(1260m)
  ↓1:00
 寂地山頂(1337m)
  ↓0:50
 松ノ木・冠三叉路(1260m)
  ↓0:20
 冠山頂(1339m)
  ↓0:15
 冠山西三叉路(1230m)
  ↓0:40
 シラグチ谷登山口(1110m)

 (注):標高・時間は参考値





この山の
・・・・・・
ヤグルマソウも咲きだちは美しい 沢沿いに多いサワギク
フタリシズは今満開 この山にはオオナルコユリが多い
いつまて咲いてるのかマルバフユイチゴ トチバニンジンは開花ももうすぐ
そろそろ終わりのコケイラン ツクハネソウも最後の花を
今年はなんで多いかなトケンラン
鶯模様のトケンラン やっとこさ見られたショウキラン
やっぱり見栄えのするショウキラン
コアジサイもやっと花開く 木を花束にしてるツルアジサイ
トチノキは実がいっぱい
まだまだ花盛りのヤブデマリ これも多いツリバナ
これは感激アズキナシ
いつ見てもこの白は美しいハスノハイチゴ 今どこでも満開コマユミ
やっと咲いたオオヤマレンゲ


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