三次市吉舎町-- とみしやま
富士山
-471.3m

山頂は展望も最高の歴史のある山だが、初めての人にはこの名前にビックリの山

登山路からの富士山山頂展望


この度は「富士山」に登ってきました!・・・???、と言っても本気にされないだろう。
そんな馬鹿なと言わるのもごもっとも、吉舎町には「富士山」と記してある三等三角点の山があるのだが、名前は「とみしやま」と読む。

この富士山の山頂下までは県道426号線から分岐している立派な舗装道路ができているので車でここまで楽に行くことができる。
しかしこのたびは植物の観察が目的なので、車は下の県道沿いにある広島吉舎まむし養殖センター先の路肩の駐車スペースに置いてゆっくりと周りをキョロキョロしながら山頂まで往復した。

[県道から林道終点登山口]
周辺の草木はすでに秋の気配も無感じる今日この頃であるが、花は少なくなって木の葉が少し色づいている。今日はゆっくり丁寧に周りを眺めながらの山登り。このペースだと少々歩いても疲れる暇もなく気楽に楽しめる。

出発点の駐車した路肩では花が盛りのオトコエシやツユクサがたくさんお出迎え。いつもは通り過ぎる花だがよく見ると美しい。
県道を北に約500m歩いた三差路に「とみしの里」への案内板があるのでここを左の山に登っている道に入る。

県道沿いの道端はほとんど二次林でヌルデ、イタチハギ、ヤマハゼ、カマツカ、ミヤマガマズミ、コマユミ、カスミザクラなどの木々やノコンギク、オトコエシ、アキノノゲジ、イタチハギ、ミツバツチグリ、ゲンノショウコ、ツルボなどの草木が見られた。

とみしの里への道にはいっても舗装された道路なので面白味は少ないが歩くのは楽だ。展望もほとんどなく両側は草木に覆われた緩やかな坂道をあちこち眺めなからのらりくらりの超スローペースで登っていく。
途中アカシデ、コバノガマズミ、ミヤマガマズミ、シラカシ等の木やクサギ、イヌツゲなども見られた。ツクシハギ、ミヤギノハギ、マルバハギ等も開花し群生しているところではまるで赤いカーテンで覆われているようだ。

途中、右に林道が分岐し「伏谷林道」との石碑が立っているところを通過。さらに進むと放牧場らしき先に小さな牛舎が遠くに見えるところに出る。
ミツバアケビがたくさん実をつけている。相変わらずハギとともにガマズミの真赤な実が美しい。あちらこちらで目に着くが、ほとんどがコバノガマズミとミヤマガマズミであった。
雑木林でよく見なれた草や木がほとんどであるが、このあたりではカシの木もシラカシが多くてアカガシは全く見なかった。

左に広い放牧場がと牛舎が眼前に現れ、中から賑やかな「モ〜モ〜」と牛の鳴き声も聞こえる。
牛舎付近では植栽されたと思われる木にはカリンの実がたくさんぶら下がり、その下には花をつけたセンナリホオズキとハキダメギクの群落が。

山中の道となり左に「林道鳥栖銀山線」なる看板と道が分岐している。
更に進むと前方が開けて立派な民家が次々と現れる、今も結構たくさんの人達がここで生活をしているのかと驚かされる。
田畑もつくられており、昔はこの道が三良坂方面との行き来の主要道路として使われていたのであろうか。

このあたりではユウガギクやツリガネニンジン、ヤマハッカなどに混じってイノコズチやカナムグラなどが大繁殖し地面を覆っていた。

しばらく道の両側を草木で覆われたあまり変わり映えのしない林道を進む。
はや12時半を過ぎてしまったので先を急ぐと前方に山頂が見えてくる。広々とした平坦な峠に「とみしの里」があり、その一画に登山口はある。

この周辺には宿泊施設やバンガロー、喫茶店にバーベキューハウス、多目的広場が整備されている。
平坦な広場があり車もここまではいる。、舗装道路も北に延びてこれを下ると三良坂町の灰塚につながっている。まさにこの地域のリゾート施設として多くの人が訪れるのであろう。



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県道426号線まむし養殖センター北の駐車スペースに車を止め出発 県道から分岐の三差路を東に
三差路を少し上から見る 立派な舗装道路が続いている
右に林道が分岐 牛舎と放牧場
左に林道が分岐 更に舗装道路は続く
前方が開け小集落が現れる 民家はなくなり上に上に
三良坂側との峠、この左に行くと「とみしの里」 ここに登山口があり山道に



[登山口から富士山山頂]

登山口には案内板もあり、ここから待ちに待った山道となる。樹林の間を数分で道は平たんとなり、右手が開けて小さなグランドがある。
左手からも道が上がっておりここで合流。すぐにじぐざぐについた急な木段の付けられた坂道となるがこれも4・5分で山頂に到着する。
山頂付近にはイヌザンショウ、キヨスミヒメワラビ、ウワズミザクラ、ハナイカダ、ヤブコウジ、アケボノシュスランなどがあった。

山頂の真ん中に3等三角点が鎮座。昔山城があっただけに展望は素晴らしいの一言。山頂の廻りの木々は刈られて北側の一部を除いて360度近い展望で、こんなに眺めのよい山も珍しい。そして立派な東屋もあり休息するにも丁度よい。

東に見えるのは神石高原の山々で家はほとんどない山村。西側には世羅台地で林の中に民家や草原が見られ対照的である。

山頂の景色も満喫しお腹も満腹、下山開始。
帰りは往路を下る。歩きにくい急坂の木段を降りて途中の三差路を右に下って峠の広場の「とみしの里」側に降りるが登った場所とほとんど変わらないところに下る。

帰りはそのまま往路をくだるが、見るものは見たしさすが下りは早い。30分少々で県道426号線に到着。10分で車の待つ道路そばに着いた。
暑過ぎもせず寒すぎもせずで、趣味を楽しみながら気持ちの良い山歩きをした1日であった。


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一旦赤穂峠に下り、尾根道を城山に 最近付けられた立派な案内標識、ここは右にターン
前方に大岩あり 一旦下って左側をトラバース
あちこちで岩のある尾根を進むと 592.5mの山頂三角点に到着
山頂東側展望(総領町から甲奴町方面と神石高原の山々)
山頂南側展望(世羅町方面)
山頂西側展望(吉舎の町、吉田町方面)
山頂北西側展望
山頂北東側展望




 [ルート&タイム]

 県道426Parking(290m)
  ↓0:20
 :県道分岐(329m)
  ↓0:50
 伏谷林道分岐(370m)
  ↓0:05
 牛舎(390m)
  ↓0:05
 鳥栖゜銀山林道分岐(390m)
  ↓0:15

 鳥巣集落(380m)
  ↓0:35
 
富士山登山口(400m)
  ↓0:10
 富士山山頂(471.35m)
  ↓0:08
 登山口(400m)
  ↓0:033

 :県道分岐(329m)
  ↓0:1
 県道426Parking(290m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   登りは観察しながらの歩行時間記載



草・木の花
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ダンドロボロギク ベニバナボロギク
ササユリ オオアレチノギク
オトコエシ カエデドコロ
アキノノゲジ ゲンノショウコ
ヌスビトハギ アブラススキ
ヒヨドリバナ ススキ
ヤマノイモ ヒガンバナ
ハキダメギク センナリホオズキ
イタドリ ツルニンジン
シオデ シラヤマギク
アオミズ ツリガネニンジン
ワレモコウ ヨメナ
ヤマハッカ ユウガギク
ヒナタイノコズチ ヒカゲイノコズチ
カナムグラ チジミザサ
ブタナ ツルリンドウ
イヌコウジュ アキノタムラソウ
木の花・果実
ツクシハギ ツクシハギ
マルバハギ ミヤギノハギ
ミヤマガマズミ コバノガマズミ
ナワシロイチゴ コマユミ
ヌルデ イタチハギ
ウリカエデ ヤマコウバシ
エノキ イヌザンショウ
ミツバアケビ カリン


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2014. 0.21