広島県山県郡北広島町  城岩山 (829.7m)ーーーーーーーー

雄鹿原の見どころのひとつ、歴史を感じさせる城岩、雄鹿原合戦のとき栗栖権頭が根拠地として陣を敷いた山

城岩山遠望


室町時代、当地の豪族栗栖権頭が石見の豪族福谷氏に追われ、雄鹿原合戦の時、この一時この山頂近くにある巨岩を根拠地として陣を敷いたことからこの山を城岩山と呼ばれるようになったそうだ。
この巨岩城岩からは眼下には雄鹿原集落が広がり、阿佐山・冠山・雲月山・大佐山・掛頭山等の山々を望むことができる。

山登りというほどの山ではないが、散歩がてらにまわりの植物を見ながら登ってみるのもまた楽しいのではないかと思い取り上げてみた。
あまり聞いたこともない山かと思うが期待せずに登ってみてはいかが。

国道191号線の虫木峠を北に下り松原から真直ぐ県道11号線を北に進む。右にある大規模農道の反対側の左に曲がる。約400m進んだところを右に約1.5km登ったところが峠で、ここから右に林道が分岐しているのでここを起点として山頂まで歩いた。

〔峠道林道分岐から城岩山山頂〕
梅雨に入ったとは言え、今日は登山日和の天気で幸先がよい。以前は未舗装だった林道も最近舗装されたようで立派な道となっている。ちょうど時期もよく周りの緑も美しい。

ツツジは少し遅いがコバノミツバツツジ・ダイセンミツバツツジ・レンゲツツジなどの花が見られた。足元にはミツバツチグリやカキドオシ、ニガナ・シジバリなども。スミレはもう遅くタチツボスミレとツボスミレくらいしか花は残っていない。このなかでヒメハギがどんぴしゃり、丁度花が咲いたばかりで初々しく結構美しい
木本ではオトコヨウソメ、オオミヤマガマズミ、コバノガマズミ、コマユミなどが花の盛りだった。

この山は以前は放牧地だったのか炭焼きに利用されていたのかよく分からないが、今は放置されて二次林が茂っているようだ。
山頂近くになると可愛いチゴユリが足元に花をさかせ、周辺にポツリポツリとブナの木も顔を出す。

舗装された林道も終わり、左側に城岩への道が分岐しその先に案内板がある。
真直ぐ進むとすぐに「車進入禁止」の看板と柵があり左側にブナ林が現れる。さらに進むと祠まで下るが山頂に登った帰りにということで城岩への道に戻る。

三差路を曲がって木段の急な道を少し登ったら左に曲がってすぐに目の前に大きな岩が目に入る。
これが「城岩」である。

岩の左側に梯子が取り付けられているので岩の上には容易にあがることができる。岩の上結構広く、西側に臥龍山から掛頭山の稜線やスキー場、北西側に大佐山・大潰山・雲月山、国道186沿いの北広島町の集落などが一望できる。この山では最高の展望台である。

城岩の展望を楽しんだら岩の登り口の反対側に踏み跡があるのでこれを登ってすぐに平坦な尾根道に出る。
周りは樹林なので眺めはないが踏み跡伝いに西に。しばらくで雑木林のなかの山頂に到着。三等三角点がぽつんと鎮座しているが展望も全くなくあまり長居をするところでもなさそうだ。


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登山口の三差路 分岐箇所にはある登山道案内板
林道、振り返ると掛頭山 更に最近整備された林道を登る
林道、前方に城岩山頂が 林道林道終点左の木段を登る
城岩の案内板 前方に城岩が
城岩 木段を登ると、左山頂、右城岩への梯子へ
岩にかけられた梯子を登ると 展望台の城岩の上に
山頂西側展望(臥龍山・掛頭やま・芸北国際スキー場)
山頂南北側展望(大佐山・大潰山・雲月山、国道186宮地・亀山集落)
杉の植林と雑木の混じる尾根を南に 薄い踏み跡を進むと
山頂に到着 山頂三等三角点


〔城岩山山頂から祠〜峠林道分岐〕
山頂にお別れして登った道から一旦城岩まで戻り、城岩の右側から北西に向けて下る道が続いているのでこれを下る。

雑木林の中を少し進むと右側にブナ林が広がり森林浴満点のなかなか良い雰囲気のところになって道もなだらかになって歩きやすい。

少し道が急な下りのとなると下に小さな祠がある。扉も閉じられているがしめ縄は地元の人が付けたのでのであろう。歴史のある山だけに由緒あるものだろうがよく分からない。
すぐ下に大きな二つの岩があり、その真ん中には下からの道らしきものが続いている。麓にある八幡宮から登れるのではないかと思われる。

こちらは車を止めている峠まで戻らなくてはならないので、祠の左側に続いているよく整備されたブナ林のなかの道を林道終点まで登る。
昔はこの山もブナで覆われていたのであろう。今は大規模ではないがこれだけでも残っているのは喜ぶべきだろう。

城岩への分岐を通りあとは往路と同じ道を峠まで林道をくだった。

山道が少なかったので山登りという雰囲気は今ひとつであったが、結構色々な草や木も見られ楽しい一日であった。


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城岩から祠への道 祠がポツンと・・・
祠の下には二つの大岩、八幡神社からの登り道 祠から林道終点への道
山頂付近に見られるブナ林
このエリアはブナ林があり深山の気配 林道の終点に戻る、車は入れない




 [ルート&タイム]

 峠林道分岐点(720m)
  ↓1:30
(植物を観察しながらの時間)
 林道終点(815m)
  ↓0:01
 城岩(825m)
  ↓0:02
 城岩山山頂(829.7m)
  ↓0:02

 城岩(825m)
  ↓0:04
 祠(765m)
  ↓0:06
 林道終点(815m)
  ↓0:25
 峠林道分岐点(720m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   休憩含まず実質歩行時間記載



草・木の花・果実
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ナガバタチツボスミレ ツボスミレ
ミツバツチグリ カキドオシ
タガネソウ ニガナ
ジシバリ チゴユリ
メアオスゲ ヒメハギ
ダイセンミツバツツジ コマユミ
オトコヨウソメ コマユミ
オオミヤマガマズミ コバノガマズミ
コマユミ タンナサワフタギ
ホウノキ エゾユズリハ
スノキ ヤマガシュウ
カマツカ ミズキ
ツクバネウツギ コツクバネウツギ
クマイチゴ ブナ
サルトリイバラ トラガシワ葉


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2014. 5.18